これはショックでした。
そのとき、ネット上から無料でダウンロードできる朗読に、
ずいぶん助けられました。
初老の婦人が『我が輩は猫である』を全編朗読しておられたりして、
その滋味溢れる声を聴くことで、
どれほど助かったかしれません。
朗読はいいものだなあと、そのときに知りました。
その後、目が治ってからも、ずっと朗読を聴いているのですが、
なんといっても残念なのは、
著作権が切れているものしか読めないということです。
ですから、どうしても朗読作品が限られてしまいます。
夏目漱石とか太宰治とかばっかりで、
たとえば、もっと新しい安部公房とかを聴きたいと思っても、
それは無理なわけです。
有料のオーディオブックなども、作品はごく限られています。
そんなことから、
「助けられたことに対する、せめてもの感謝の気持ちとして、
自分の書いたものは、無償朗読OKにしたいなあ」
とずっと思っていました。
その後、
私は10日間くらい寝込む検査を受けることがあるのですが、
その間にも、朗読を聴くことで、ずいぶんなぐさめられました。
つい最近も、熱を出して寝込んだのですが、
熱が高いと、本を読むのは困難です。
そんなときでも、朗読は聴けます。
なかなか下がらない熱に不安を感じながら、
朗読でどれほど慰められたかしれません。
私の朗読に対する感謝の念は、
いやがうえにも高まり、
これで何もお返しをしないということは、
むしろ、耐えがたいほどになりました。
そこで、今回、
私の書いたもの、訳したものに関しては、
すべて「無償朗読はOK」ということに、させていただきます!
私の本は、以下の4冊です。
※2020年追記。
この4冊以外の、その後に出した本についても、すべて同じです。
本のリストです。
https://ameblo.jp/kafka-kashiragi/entry-12437236601.html
逮捕+終り―『訴訟』より/創樹社

¥1,728
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(※付録冊子の「編集者の言葉」は、私の書いたものではないので、除外してください)
絶望名人カフカの人生論/飛鳥新社

¥1,543
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絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)/新潮社

¥562
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(※文庫版のほうの、山田太一先生の解説は、私が書いたものではないので、除外してください)
希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話/飛鳥新社

¥1,620
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絶望読書――苦悩の時期、私を救った本/飛鳥新社

¥1,500
Amazon.co.jp
以上の4冊に関しては、
最初から最後まで(上で除外をお願いした部分以外)、
すべて朗読していただいて、かまいません。
また、朗読したものを、ネット上でダウンロードできるようにしていただいても、
かまいません。
ただし、無償朗読に限ります。
有料の場合は、別にご相談ください。
お店などで朗読するときに、入場料をとる程度のことでしたら、
かまいません。
私に許可をとる必要もありません。
ただ、もしよかったら、ご連絡いただけると、
私も許可したかいがあったことがわかって嬉しいです。
(私のメールアドレスです。
kashiragibonustrack頭squall.dti.ne.jp
「頭」を半角の「@」に変えてください)
私の本を朗読したい方など、
おられないかもしれませんが、
無償朗読をしておられる方々への、感謝と尊敬の気持ちを込めて、
以上のように決めさせていただきました。
もしよかったら、
朗読にお使いください。
どうぞよろしくお願いいたします。