『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』の
電子書籍版が発売になりました!
絶望名人カフカの人生論/飛鳥新社

¥520
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(他のサイトでも発売になっていると思います)
希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話/飛鳥新社

¥900
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電子書籍化は、ご要望もたくさんいただいておりましたし、
私自身も念願でした。
ですから、とても嬉しいです。
私は紙の本が好きですが、
電子書籍には、電子書籍ならではのメリットがあります。
ひとつには、目が弱っていても、
文字サイズを自由に大きくできるので、
読みやすいということ。
そのため、フォントや文字サイズは自由に選べる仕様にしてあります。
紙の本のほうはデザインにこだわった作りになっているので、
それを生かすために、そのまま画像化するという話もあったのですが、
それはやめてもらいました。
それだと、フォントや文字サイズを自由に選べないからです。
紙の本は、モノとしてさまざまに工夫して、
それをお届けするのに適しています。
電子書籍は、読む方が、自分の好きなようにカスタマイズして読むのに適しています。
それぞれの長所を生かした作りにするべきだと考えました。
そして、電子書籍のメリットとして、とても大きいのが、
外出しなくても、誰にも会わなくても、買えるということです。
身体的、精神的な理由で、
書店まで買いに行けない人もたくさんおられるはずです。
紙の本の場合、ネット書店で注文して、宅配便で届けてもらうにしても、
玄関まで出なければなりません。
それさえ難しい場合もあるはずです。
かつて私もそうでした。
そういう方々にも、ぜひともこの2冊を読んでいただきたいので、
そういう意味でも、電子書籍化を願っていたのです。
値段的にも、
ずいぶん安くなっております。
価格的なことでこれまで躊躇されていた方にも、
これをきっかけにお読みいただければ幸いです。
タブレットなどの片隅に入れておいていただいて、
何かのときに開いてみていただけると、
とても嬉しいことです。
なお、ただ電子書籍化するだけではつまらないので、
訳文と解説を全面的に見直しました。
ですので、紙の本のときとは、少しちがっております。
これは別に、手塚治虫を気取っているわけではなく、
訳や解説というのは、どこまで行っても果てしがないもので、
機会があると、つい手を入れたくなってしまうのです。
手を入れる前と後と、どちらのほうがいいかは、なんとも言えませんが。
2冊ともそれぞれ、
「電子書籍版あとがき」をつけました。
どちらもかなりたっぷり書きましたので、
お楽しみいただければ幸いです。
『絶望名人カフカの人生論』のほうは、
「原稿をすべて焼却してほしい」というカフカの遺言の真相について書きました。
クンデラは「本当に焼却を願っていた」という意見で、
ボルヘスは「本当に焼却したかったのなら、人に頼んだりしない」という意見です。
本当はいったいどうだったのか、よくご質問もいただくので、
この機会に書いてみました。
『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』のほうは、
前にも書きましたが、もともと800ページ分の本をここまで縮めたので、
そのときに入れられなかった項目について、
いくつかご紹介しました。
CDのボーナストラックのようなものです。
本は、新しいかたちを与えられる度に、
新しい出会いがありますし、
新しい読み方をされるものです。
あらためまして、
どうぞよろしくお願いいたします!