電車の中吊りポスターを、電車のない宮古島で見る(新潮文庫『絶望名人カフカの人生論』 | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『絶望名人カフカの人生論』が新潮文庫になったことを、
「電車の中吊り広告で見た」と、
Twitterに書き込んでおられる方がいて、
「電車の中吊り広告にも載せてもらえたんだー!」と喜んでいたのですが、
自分では見ることができないなあと残念に思っていました。

なにしろ、
宮古島には電車がありません。
ですから、電車の中吊りポスターを見るのは不可能です。

ところが、
新潮社の編集の方が、
「そちらには電車がなくてご覧になれないでしょうから」と、
わざわざ中吊りポスターを送ってくださいました。
丁寧な梱包だったので、折り目もしわもなく、キレイな状態で届きました。





半分くらいは宮部みゆきさんで、さすがです。
『絶望名人カフカの人生論』は、
隅に小さく掲載していただいているだけですが、
それでも、たくさん出た中から、選んで載せていただけたのは、
なんともありがたいことです!
ちょっとした角部屋で、なかなかいい感じです。


さて、こうしたご厚意に応えられるといいのですが……。
本が出るといつも、
売れ行きがとても気になってしまいます。
それによって、また自分の次の本を出せるかが決まりますし、
自分のことだけでなく、
せっかく頑張って出してくださった編集者の方の
失敗にならないか、それが気がかりでなりません。
親切にしてくださった方の足をひっぱりたくはないですから。

近くに書店があれば、きっと気になって通ってしまうでしょうが、
宮古島の書店にはまだ入っておりません。
入るのかどうかもわかりません。

それでも、このブログやTwitterやFacebookで、
書店にあったと画像を送ってくださったり、
買ったと知らせてくださったりする方がおられるので、
なんともありがたいことです。
でないと、状況がさっぱりわからないので。
いつも大変嬉しく思っております。