しばらく寝込んでいたんですが、
本を読むのも難しいとき、
朗読にとても助けられました。
もともと、
昔話の語りや、
落語など、
耳で聞く物語(口承文学)に、
とても興味があるのですが、
以前、目を悪くしたときに、
本の朗読というもののありがたさにも、
しみじみと気づかされました。
今回、聴いていたのは、
吉川英治の『三国志』の朗読です。
あんな長いものの朗読があるのか、
と驚かれる方も少なくないと思いますが、
挑戦している方がおられるのです。
Twitterで知ったのですが、
日根さん(@masacae)という方です。
「ねとらじ」というところで、
朗読の配信をしておられます。
猿面の本よみ
他にもいろいろ朗読されているんですが、
現在、長期にわたって、
『三国志』の朗読をしてくださっています。
長いものの朗読って、
ものすごく少ないので、
(なにしろ大変ですから)
本当に貴重で、ありがたいことです。
配信されたものの録音を、
ネット上にもアップされていて、
無料でダウンロードが可能です。
こちらがそのアーカイブです。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/radio/25861/1355971035/
現在、74回目の配信が終わって、まだまだ続きます。
私も今は回復して、
本で続きを読むこともできるのですが、
『三国志』はもう日根さんの朗読でなければ満足できない感じです。
このまま最後まで朗読で楽しませていただこうと思っています。
それくらい、はまりました。
日根さんの朗読は、じつに見事なものです。
語り聴かせというと、子供のイメージですが、
大人になっても、これはじつになんともいいものですよ。
視力に問題のある方、
体調のよくない方には、
もちろんですが、
そうでなくても、通勤や通学のお共などに、
とてもオススメです。
今回は、日根さんの『三国志』の朗読に、
ものすごく救われたので、
心から感謝しているところです。
続きが楽しみでなりません。
なお、世の中に『三国志』の朗読は他に存在しないだろうと思っていたら、
驚いたことに、ありました!
俳優の橋爪功さんによる朗読で、
CD100枚のセット。収録時間、108時間。
オーディオブック三国志―全文朗読CD全100枚
しかし、そのお値段は、
約25万円!
とんでもない価格ですが、
CD100枚ですから、1枚は2500円。
朗読の大変さから考えると、むしろ非常に良心的な価格です。
とはいえ、
目が悪いとか、具合が悪いとか、そんなときに出せる金額ではないですね。
もちろん、こういう朗読が存在するということは、
とても素晴らしく、ありがたいことですが。
日根さんの朗読は、
無料で聴くことができて、
本当にありがたく、
まさに足を向けて眠れません。
ぜひ皆様もお楽しみください。