ブレッソン「白夜」東京で公開中!全国順次公開!その他のブレッソンの映画と本について | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

ロベール・ブレッソン監督の映画、
「白夜」が、
東京・渋谷ユーロスペースで公開中です。

「白夜」ドストエフスキー×ロベール・ブレッソン

Twitterを見ていると、
とても評判がいいようです。

私はこの作品、未見です。
「権利の問題から仏本国でも見る機会にあまり恵まれなかった」
そうです。

それを「一ファンの思いで上映実現」になったとのこと。

一ファンの思いで上映実現 ブレッソン 幻の映画「白夜」

記事より
「映画配給とは無縁の会社員だったが、
 15年前に留学先のパリで見た「白夜」が忘れられず、
 複数の権利者を探し当て契約にこぎつけた」

すごい人がいるものです。

沖縄での上映はないでしょうから、
見られなくて残念です……。

私はブレッソンの映画は大好きです。
最初に観たのはこれ。

抵抗-死刑囚は逃げた [DVD]/紀伊國屋書店

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「脱獄もの」という情報だけで観たので、
びっくりしたのなんの。

次はこれ。

スリ [DVD]/紀伊國屋書店

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タイトル通り、スリが主人公で、
手元の撮影がたまりません。

少女ムシェット [DVD]/紀伊國屋書店

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そして、これは本当に決定的でした。
唖然茫然。
全編いいですが、ラストとか最高です。

バルタザールどこへ行く [DVD]/紀伊國屋書店

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これも素晴らしいです。
バルタザールというのはロバの名前。
ロバというと、もうこれを思い出してしまいます。

田舎司祭の日記 [DVD]/ジュネス企画

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これは私の「絶望映画」ベスト1。
正直、観なければよかったとさえ思いました。
本当に暗い気持ちになりました……。

DVDボックスが出ているので、これがオススメです。

ロベール・ブレッソン DVD-BOX 2 (スリ/バルタザールどこへ行く/少女ムシェット)/紀伊國屋書店

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ロベール・ブレッソン DVD-BOX 1 (ジャンヌ・ダルクの裁判/湖のランス口/たぶん悪魔が)/紀伊國屋書店

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そして、
ブレッソンと言えば、忘れてはならないのが、
この本!

シネマトグラフ覚書―映画監督のノート/筑摩書房

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断想集なのですが、
どこを読んでも、しびれます。
短く、厳しく、さまざまな考えを誘います。
映画好きのみならず、
断想集が好きな人にはオススメです。

長らく絶版で、
オークションでは2万円くらいの高値がついていましたが、
復刊されたので、今は定価で手に入ります。
筑摩書房は立派です。