カフカの遺稿 イスラエルの国立図書館に! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

「絶望名人カフカ」頭木ブログ

『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

AFPBB News

NHK NEWSweb

コメントがとてもしづらい……。

カフカはこう書いています。
「シオニストたちのように、
 吹き飛ばされていく
 ユダヤ教の祈りのマントのすそに、
 すがりつくこともしなかった」

個人的には、
ブロートは、
そのとんでもなさを補って余りあるほどに、
素晴らしいところもある人物だと思っているのですが、
秘書に原稿を託したことだけは、
大きな失敗だったと思います。

ともかくも、
世界中の人々が、
カフカの遺稿を、
そのままの姿で、
見ることができるようになればと願います。

(追記)
イスラエルの国立図書館は、
遺稿をweb上で公開する意向だそうです。
素晴らしい!

ただ、秘書の娘が控訴する意向という話も……。