今日、気がついたのですが、
楽天ブックスの
「新社会人応援フェア」の
「新社会人になる皆様に読んでほしい本をご紹介」の中に、
『絶望名人カフカの人生論』が選ばれていました。
http://books.rakuten.co.jp/event/book/business/frshers/
驚きました。
楽天の担当者の方もやりますね。
普通なら、こういうときは、
ポジティブで前向きな本ばかり集めるでしょうに、
こういう本も必要になるかもしれないと、
思ってくださったんですね。
ポジティブ好きの人の中には、
ネガティブというだけで、
「私はこういうものにはふれないことにしています」
と見向きもしない人もいます。
ポジティブが好きなのはいいことですし、
ポジティブな言葉もいいものですが、
そこまで極端に、
首でもねちがえたかのように、
暗いほうは見ないようにするというのは、
それはそれで、
落とし穴から目をそらして歩くような危険な感じがしますし、
ポジティブ症候群的というような感じがしてしまいます。
本来のポジティブとはほど遠いでしょう。
本当に太陽の光が好きな人なら、
月の光もまた愛するように思います。
「人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか」ゲーテ
昨日の読売新聞の「編集手帳」といい、
今回の楽天ブックスといい、
絶望の名言集の必要性を理解してくださる方もいて、
ありがたいことです。