入院してました…… | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

「絶望名人カフカ」頭木ブログ

『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

先週の木曜日から入院していました。
昨日、退院しました。

腸閉塞です。
突然、お腹が痛くなり、
だんだん我慢できないほどになり、
びっくりしました。

開腹手術をしたことがある場合、
腸閉塞のリスクがあります。
それはわかっていたのですが、
ずっと大丈夫だったので、
もうならないのではないかと油断していました。

鼻からチューブを胃まで入れられて、
胃の中のものを吸い出したり、
なかなか大変でした。
このチューブを翌日まで入れっぱなしだったので、
ずっと喉に指を突っ込まれている状態……。

あらためて健康の大切さ、
「普通」の生活のありがたさが身にしみました。
もう身にしみすぎですが。

さっき、久しぶりにTwitterを少しのぞいたら、
「身体が健康なだけで幸せなんて言うやつがいるが、
 ちゃんちゃらおかしい」
という人がいました。
私はもう病気はたくさんなので、
ちょっとこういう人に代わってほしいものだと思ってしまいます。

手術になる可能性が40%くらいあると言われたのですが、
幸い、手術にはならずにすみました。

楽しい旅行に出ても、
「やっぱり我が家がいちばん」
と言うことがあるくらいで、
入院して、家に戻ってくると、
嬉しさもひとしおです。
柱や布団をなでたくなります。

痛くないだけで幸せ、
というふうに、
幸せのハードルが下がって、
今は何をしていても幸福感があります。
痛くなくて当たり前、なんてことを思えるようになりたいものです。

しかし、宮古島で入院するとは思いませんでした。
これから夏を楽しもうと思っていたのに。

でも、宮古病院という病院は、
とても親切でよかったです。
夜、救急で行ったのですが、
何人もの医師で対応してくれて、
専門の医師もすぐに呼び出してくださって。

しかし、お医者さんは大変ですね。
家に戻って、呼び戻されたりするし、
連休中も毎日、何度も来られてました。
看護師さんも、本当に大変な職業だと思います。
もっともっと尊敬され、
待遇もよくなるといいなと、
患者として、その大変さを目の当たりにすると、
しみじみ思います。

久しぶりに「病院でカフカ」をやりました。
最近は、「海辺でカフカ」だったのですが。