NHK「100分de名著」の収録に参加してきました | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

東京に行ったときに、
NHKの「100分de名著」という番組の
収録に参加してきました。

というのも、
この番組で5月に、
カフカの『変身』が取り上げられるからです。

もうNHKのホームページにもその予告が出ています。

100分de名著

司会は、伊集院光さんと、島津有理子アナウンサー。
講師は、川島隆先生(滋賀大学経済学部特任講師)。

毎週水曜日 午後11時~11時25分の放送。
(再放送は、翌水曜日の午前5時30分~5時55分と、午後0時25分~0時50分)

全4回のシリーズで、25分×4=100分です。
5月2日
5月9日
5月16日
5月23日
が放送日です。

私は、4回目、5月23日の、
特別ゲストとして呼んでいただきました。

カフカの『変身』についての番組に呼んでいただけるなんて、
なんともありがたいことです。

しかし、それだけに、緊張しましたー。

テレビは、
以前にBS11に出していただきましたが、
今回が2回目ですし、
出ている時間もずっと長いので、
緊張もひとしおでした。

最初に、立ったままで話をするところがあるのですが、
ひざが震えてきて困りました。
もしかしたら、画面でもわかるかも…。
(見つけられると恥ずかしいので、
 先に自分で言っておきます)

カンペとかも見るように言われたのですが、
ぜんぜんその余裕がなく、
ときとき、急に横目を使って見てしまったり。
自分が台本のどこにいるのか、
完全に見失うこともしばしば。
収録の途中で、
迷子になって途方に暮れている子供のような気持ちに
ふっとなったりしました。

川島先生は、椅子に深く腰掛けて、
背もたれに、ゆったりと背をつけておられて、
なんともカッコいいのですが、
こちらは、心の余裕のなさが、
姿勢にもあらわれて、
椅子に浅く腰掛けて、前のめりです。
心理学的に、何かイヤな分析をされてしまいそうな姿勢です。

「伊集院さんは、基本的に自由に発言されるので、
 それにお答えください」
ということで、
何も言われるのか、本番までわかりません。
素人には、ハードルの高い状況でした。

しかし、伊集院さんのコメントは、
すごく鋭くて、面白かったです!
最後のしめの言葉なんて、
最高でした。
いっきにファンになりました。

島津アナウンサーは、
『絶望名人』をご自分でも買ってくださったそうで、
いろいろと、こちらの緊張をほぐすような会話をしてくださいました。
やさしい方で、助かりました。

川島先生とは、
個人的にもお話をしたかったのですが、
その時間がなくて残念でした。
今後、カフカ研究の第一人者になっていかれる方だと思います。
それを私としても期待しています。

なお、25分の番組ですが、
収録は1時間の予定で、
実際には、1時間15分くらいになりました。
私は、緊張すると、しゃべりすぎるクセがあるので、
そのせいがあるかと思います。
50分はカットされるわけで、
編集される方も大変だと思います。
どういう仕上がりになるのか、
楽しみであり、おそろしくもあります。
皆さんにも、見ていただきたいような、
見たいただきたくないような……。

なお、1回目から3回目については、
私もまだまったく知りません。
川島先生の解説は、きっとすごく面白いだろうと思います。
楽しみにして、
もう録画予約もすませてあります。

収録の後、川島先生といっしょに写真を撮らせていただきました。

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ちなみに、私の楽屋の、隣りが川島先生で、その隣りは手塚眞さんでした。
また、この近くに、「梅ちゃん先生」のスタッフと出演者の方々がおられました。
堀北真希さんはおられませんでしたが。