小泉八雲の夫人の
小泉節子さんの
「思ひ出の記」を
最近、朗読で少しずつ聞いています。
これがとても面白いです。
小さな小さなラジオ放送局
とてもいい場所を見つけたと八雲が言うので、
夫人がついて行くと、
ちょっと小高いだけで、
何も見るものはなく、
あたりはただ薄暗いだけ。
いったい何かと思ったら、
八雲は耳を指さして、
「なんぼ面白いでしょう。いかに楽しいでしょう」
周囲の田んぼの中で、
たくさんのカエルたちが鳴いていたのです。
西洋化していく日本への八雲の苛立ち、
執筆時にはその世界に入ってしまうエピソードなど、
いろいろ興味深いです。
こういう人だったのかという驚きもあり、
あらためて小泉八雲を読んでみたくなりました。
これはたぶん、
文章で読むより、耳で聞くほうが、
より心にしみると思います。
無料で聞かせてもらえるのですから、
ありがたいことです。
朗読して録音するって、
かなり大変だろうと思うのですが。