取材の記事の原稿が、ひとつ届きました。
掲載前に、確認してください、とのことです。
見てみると、
自分のセリフの中に、
言っていないことがけっこうあります。
こういうのを怒る人もいるそうです。
「自分はこんなことは言っていない!」と。
その気持ちもわかります。
私も「う~ん」となりました。
ただ、自分が言ったことがそのまま載るだけなら、
それこそ、ブログなどでいいわけで、
取材というのは、
取材してくださった方が、
こちらの本をどう読んだのか、
こちらの話をどう聞いたのか、
それが混じってくるものだと思います。
両者が混じるところが、
取材の醍醐味かなと。
私は取材を受けているとき、
同じ質問に対しては、
同じ答えをしていました。
途中で、
「これじゃあ、どこも同じ記事になってマズイかな?」
と心配になりました。
かといって、ぜんぜんちがうことを答えるわけにもいかず……。
でも、
「きっと、記者さんの切り口によって、
ぜんぜん別のものになるだろう」
と思って、考えすぎずに、
あとは相手にまかせるつもりで受け答えしました。
やっぱり、それでよかったようです。
取材ごとに、きっと私はちがうことを言っているでしょう。
人格も多少ちがって感じられるかもしれません。
それもまた面白いですね。
まだひとつ目なので、
他の取材がどんなふうになるのか、
これから楽しみです。