5月18日
滋賀県東近江市甲津畑町 クラシ付近
夕焼け前(≧▽≦)
まだ日没まで時間があるのに、
空はもう染まり始めていました。
ずーっと眺めていても変化のない景色。
ただ、少しづつ空が染まっていきました(≧▽≦)
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ゆったりと時間が流れて、
静かにカメラを構えて、
聞こえるのはカメラのシャッター音だけ…。
のはずでしたが、実際は、
上空に防災ヘリが何度も旋回して、
最終的にはゆさまの頭上でホバリング。
中型の防災ヘリの重厚な音が、
周辺の山を支配しました。
もはや、この付近で遭難事故があったことは明らかでした。
実際、クラシのお隣のイブネに、
不自然に放置されたザックがあって、
翌日、まだそのまま残っていたら、
警察に連絡を入れようと思っていました。
そして、やはり翌日もザックが残っていて、
警察に連絡を入れました。
帰路に捜索の方々にもお会いしました。
消防の方ではなく一般の方と思われます。
時間的に暗いうちから登ってこられたのでしょう。
スマホのGPSで場所は特定できていると聞いて、
少しホッとしました。
ゆさまがイブネクラシに入る前日、
午後1時に家を出て山に入られたそうです。
鈴鹿の奥座敷と呼ばれるイブネクラシは、
一番近い滋賀県の甲津畑登山口からでも、
5時間は掛かります。
前日は、絶対綺麗な夕日が見れただろうな
って言いきれるぐらいの晴天でした。(予報では…)
おそらく、イブネに到着したら日が落ちる寸前で、
テントそっちのけで、
ヘッデンも持たずに、夕焼けを見に走ったんだろう。
そう思えるほど普通にザックが置かれていました。
下山は小雨で当初予定のルートから変更しました。
そのおかげで、遠くからヘリの作業の様子が見れました。
中型の防災ヘリの轟音がかすかに聞こえました。
何度も見たことがある様子。
結果はだいたい想像できました。
警察から連絡があり、
ニュースで見ても結果は同じでした。
最近、山での遭難者も死傷者も急増していますが、
山に入る全員に言いたい。
山は死ぬ場所ではない。
楽しむ場所であり、癒される場所。
どんなに素敵な景色も体験も、
人の命には代えられない。
死ぬ時は布団の上で!