5月23日
お庭
君の名は・・・?(^▽^;)
ガ(蛾)?って思って写真を撮ったら、すぐに飛び立った。
先日、お山でたまたま同じような虫を見つけたので撮ろうとしたら、
じりじり横歩きで移動して、葉裏へ隠れてしまった。
みると、他の葉にも裏に付いてる。普段は葉裏に隠れている虫のようだった。
再びレンズを構えたらじりじり葉表へ移動してしまった。
可哀想で写真を撮らなかったから分からないけど、カゲロウ?って思ってた。
庭で見たのと同じ虫だって思ったけど、片方はすぐに飛び立って、
先日のは飛ぶこと無く歩いて逃げてた。ということは違う種類なのか。
この子は誰?って調べてみたら、ウメスカシクロバという蛾が一番近いような。
ただ、この手の黒い虫はたくさんいて、みんなよく似てる。
・・・コブシ!てことで、コブシハバチを調べたら、非なるが何となく似てた。
他にブドウスカシクロバとかリンゴハマキクロバ、コウカアブ、
センブリ、クロシギアブ、ルリチューレンジなど。
ガ(蛾)、アブ、センブリ(ヘビトンボ)、ハチと広範囲にわたって酷似した虫が存在する。
ベルツ型擬態ってやつかも。
擬態と言えば、枝や葉に似せて自らの体を目立たないようにするイメージがある。
カマキリみたいに相手を攻撃するために体を葉に似せて擬態しているのをペッカム型擬態(攻撃型擬態)という。
一方、バッタやケムシのように自然の枝葉などに擬態して身を隠しているものを隠蔽型擬態という。
これが一番一般的で想像しやすい擬態だろう。
ミューラー型擬態は、毒虫同士がお互いに警告色を身に着けて、
相手に自分が危険だと警告することで身を守る擬態だ。
赤や黄色といった派手な色のものに毒虫が多いというのがその例だ。
この擬態を行うことで、お互いの種(しゅ)の減少を最小限に抑えることができる。
ベルツ型擬態というのは、毒虫に無力な虫が姿を似せることで身を守る擬態のこと。
先日のエゴノキの記事のキスジトラカミキリがハチに擬態した好例だ。
お互いに姿を似せることで身を守ってる仲間同士のグループのことを「擬態環」というが、
この擬態環は大きいほどお互いに身を守る可能性が増してくる。
ミューラー型擬態の擬態環は、時間の経過とともに身を守るための虫たちも加わって、
ベルツ型擬態へと進化していく傾向にある。
(擬態環が大きくなり過ぎると、逆に大丈夫感が増して効果がなくなってくるといわれている)
この写真のウメスカシクロバは何に擬態しているのか考えてみたが思い当たらなかった。
もしかしたら、ツチバチに似たようなものがいるかも知れないが、
相手に害を与えるものは、毒には限らず、不味いとか、臭いとか、嫌な音がするとか、
捕食者に不利益を与えるものであれば何でも成立する。
ウメスカシクロバ
マダラガ科・クロマダラ亜科
分布:本州・九州・対馬・中国
開帳:前翅長9-12mm
成虫出現期:6-7月
幼虫の食料:バラ科のウメ、モモ、サクラ、ズミ、カイドウ、リンゴ、ナシ、アンズ、スモモ
幼虫は毒針を持っていて刺されると、痒みと腫れを生じる。
成虫はおとなし目の姿をしているが、幼虫はちょっと厄介者みたいだ。
お庭にとって葉を食べる害虫であるだけでなく、毒もあるとすれば不快害虫でもあって、
特に果樹などに発生したとあってはテデトール(手で取る)で駆除するのがいいと思う。
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