モッコクハマキ ~モッコク~ | ☆間違いだらけのお庭づくり☆

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     ゆさまの雑木のお庭と奈良のお山の風景のブログ。

ちょっと涼しくなってきたと思ったら、お庭の虫たちにとっても良い季節みたい。

新芽が綺麗って9月3日の記事クリックに書いたばっかりなのに、もう新芽が食べられてる。
新芽が枯れてしまってるのは、モッコクハマキの仕業だ。

 
酷いのはこんなのもある。

 
 ちょっと写真では分かりにくいが、2枚の葉を重ねたり、1枚の葉を丸めたりしている。
その中にモッコクハマキ蛾の幼虫がいるのだが、駆除するのに一苦労だ。

発生して新芽が枯れていたら、枯れている新芽ごと取り除くしかない。
枯れた新芽、葉が丸まっている所など丹念に見る。
手袋などをはめて怪しい葉を全部取っていっても良いと思う。

オーガニックガーデンを実践しているうちのお庭では、取るだけ取ってひたすら天敵を待つしかない。モッコクハマキの天敵は、アシナガバチや寄生バチなど。

 
この幼虫は、葉を巻く前だったのか簡単に写真に撮ることができた。
体長は2㎝くらいだけど、動きが結構素早い。
このスピードで移動されたら、株の新芽は全部食べられても仕方ないと思う。
しかも、昨日の記事のホトトギスについていたルリタテハのように1株1匹ではない。
この小さなモッコクに数匹のハマキ虫を見つけた。

発生時期は春から秋の間で、食害されて新芽を摘み取っても、その後出てきた新芽も食害にあう可能性がある。虫の名前を見ても分かるように、モッコク専門に発生するハマキ虫なので、発生するものとして常に監視しても良いくらいだ。
アシナガバチなど天敵がモッコクハマキを見つけやすいように、株の茂りすぎに注意するなど対策も必要だ。

 

モッコクハマキは、冬の間は幼虫のままで過ごして春に成虫になる。
冬の間丸まったり2枚を合わせた葉の中で寒さをしのいでいる。
だから、モッコクの木の下にある落ち葉などは綺麗に掃除しておくこと。

このモッコクがお庭へ来たのが今年の1月から。
今回初めて、モッコクハマキが発生したから天敵の助っ人が遅れているけど、毎年決まって発生するようになれば自然に集まってきてくれると思う。

薬剤散布をする方のために一応書いておくと、有効な農薬は「マラソン」や「スミチオン」など。
また、オルトラン粒剤を根元に撒くのも良いが、即効性がないので予防的な効果になる。
いずれにしても、農薬を散布してしまったお庭には、天敵も復活できる環境になるまで時間を要することは覚えておかないといけない。

モッコクハマキムシ
学名:Eucoenogenes ancyrota
チョウ目、ハマキガ科
分布:本州(関東以西)、四国、九州、対馬、伊豆諸島、屋久島、インド
成虫の開帳17~20㎜、前翅は小さな褐色の点を交えた灰色。幼虫は体長約15㎜、体は赤紫色。年に3~4回発生。成虫は4月下旬に発生し、葉に産卵する。幼虫はモッコクの葉をつづって食害した後、葉間で蛹化する。