波動砲口形状研究
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静岡ホビーショー バンダイ 1/1000 2205/3199ヤマト発表!からの緊急昔語り

昨日は波動砲の出来ががっかりすぎる件でおじちゃん取り乱しちまってすまんね。あれもまだ試作品だろうし、慌てちゃいけないよな。

さあ坊っちゃん嬢ちゃん今日は何を見たい?主砲?さすがだね、わかってるね。
航海科と砲術科は軍艦乗りの華ってね、波動砲見たら次は主砲だよね。

おじちゃんは何科だって?そうだな、ヤマトば科ってとこかね。
へへっ、笑ってくれるのかい、今時の子は優しいねえ。

そうだ、写真の前にこの2205/3199主砲の「優しさ」について、おじちゃんの話聞いてくれねえかな。

リブートシリーズのヤマトのデザインは、PSソフト「宇宙戦艦ヤマトはるかなる星イスカンダル」のために宮武一貴がデザインした、いわゆるPSヤマトの血を濃く受け継ぐものなんだ。


 

2199/2202のヤマトの主砲の面構成も、PSヤマトほぼそのままだろ。

 

PSヤマトが出るまでは、ヤマトがどんな形なのか、絵によって違うし、3面図はまるで当てにならないしで、解釈を巡っては喧々諤々、百家争鳴の状態だったんだな。

そんなところに突如現れたのが天下の宮武一貴氏がデザインした、立体物として矛盾のない、しかもかっこいいPSヤマトだ。

そりゃあ、唸り合う猫の間にちゅーるを投げ込んだようなものだったよ。みんな我を忘れてこのPSヤマトにむしゃぶりついたんだ。

立体物界隈もPSヤマトが席巻した。バンダイのポピニカ魂、そして1/350。明示こそしていないが、太いノズルをはじめとした造形バランスはPSヤマトそのものだったんだ。

そしてリブートヤマトのデザイナー、玉森順一朗氏のアマチュア時代、Tamaさん名義の絵みると、明らかにその影響がみられるんだよ。


上が1/350のリーフレットの絵、下がTamaさんのイラスト。

上がポピニカ魂の写真、下がTamaさんのイラスト。


もう一目瞭然だろ?

さあ、そんなTamaさんが、リブートシリーズのデザイナーとして腕をふるおうというとき、主砲のデザインをどうしたか。
見ての通りだ。みんながかっこいいと認めた、PSヤマトのデザインをそのまま引き継いだわけだ。

普通クリエイティブを飯の種にする人なら、隙あらば自分のオリジナリティを突っ込もうとするよな。人のデザインのコピーなんてかっこ悪くてできないよな。

でもTamaさんはそれをしたんだ。なぜか?「それが多くのファンが一番よろこぶことだ」と信じたからだ。

自己実現や功名よりも、みんなが何を望んでいるかを優先する。誰にでもできることじゃないよ。それがヤマトの主砲に見られるTamaさん「優しさ」その1なのさあ。

ただね、おじちゃんのような無印原理主義者にとって、あまりに旧作と違うこの砲塔のデザインの採用は、「優しくない」選択でもあったんだ。この主砲を旧作風に直すのはなかなかの手間なんだよ。

おじちゃん、2199の1/1000作ったときはだいぶんがんばった。

1/500ではもうこれ以上なくがんばった。

でも2202では力尽きたよ。放置した。


するとどうだい、2205/3199でTamaさんは小さなプレゼントをくれたってわけさ。側面の面構成をシンプルに、やや旧作風にしてくれたんだよ。



旧作好きへのちょっとした配慮。これが2205/3199ヤマト主砲に見られる「優しさ」その2ってわけさあ。

小さな変更だよ。きっと誰も気にしてない。正直おじちゃん、実物見るまではこの改訂は新規キットに反映されないだろう、2199/2202の使いまわしで済ますんだろうと思ってたよ。

さあ、待たせたね。新しい主砲だ。大きな写真でじっくり見てくれよ。

な?側面の面構成が、新しい設定どおりになってるだろ?

さすがだよバンダイさん、あんたは誠実ないい仕事をしてくれる。

だからさ、な?こっちの方も設定どおりに、よろしく頼むよ、本当に。


老い先短い客相手の商売だ。抱いて棺桶に入りたいと思うようなのを作ってくれよ。
それが功徳ってもんだと、おじちゃん思うんだよ。
 

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