実家への連絡をし、たままた来ていた姉に状況を報告した。
母へは、姉から話してもらった。
私は診察室前に戻り、看護師さんから呼ばれるのを待った。
父の処置が落ち着いて診察室に呼ばれると、父は別途で横になっており、点滴をしてもらっていた。車いすではしんどそうだったけれど、横になり少し落ち着いたようだった。
入院に際して、個室にしていただいた。
大部屋にはいるような状況じゃないと思ったからだ。
少しして入院部屋の準備ができて、入院病棟へ移動した。
入院ベットで落ち着いた頃には、険しかった父の表情が少し落ち着いたものになっていた。
ここ数日、調子も悪く動作時は苦しさもあった。
入院に際して、車での移動、車いすでの院内移動やトイレなど、かなりしんどかったようだ。
「入院して落ち着いたらホッとした」と言っていた。
家が良い、入院は嫌だといつも言っていた父が、そのように言ったことが、しんどさを物語っていた。
この時点でお昼が過ぎ、入院セットなどは、翌日に持ってくれば良いと言ったので、そうさせてもらった。
テレビカード、飲み物やその他の購入できるものは、併設のコンビニで購入して、帰宅前に病室へ持ち込んだ。
本来は入院病棟での面会者が居られる時間は30分程度だったが、少し父が落ち着くまでとお願いして長めに滞在させてもらった。
病院へは姉の車で送ってもらったので、タクシーで帰ろうと思ったが、病院のタクシー乗り場にタクシーがなく、受け付けの方にお聞きしたら、今から電話で手配いたしますよと言っていただいたが、歩いてつかまえればいいやと思い、お断りして、道路に出た。
帰宅の方向に歩きだしたが、走っている車はすでにお客さんが乗っていたり、迎車中で乗れず、結局20分くらい歩いて、やっと自宅とは逆方向に向かって走っていたタクシーを捕まえることができた。
歩いていた20分、近隣のタクシー会社に電話をした。
しかし、電話に出ない、電話がつながっても配車できる車がありませんと断られた。
乗車できたタクシー運転手さんに聞いたところ、「今、コロナ以降、運転手不足なんで、タクシーが減っているんですよ」とのことだった。
コロナでタクシーが減り、少し台数は戻ってはきたが、依然少ないとのこと。病院でお願いしてタクシーをお願いするのが一番確実とのことだった。病院提携のタクシー会社は、病院を優先してくださる仕組みになっているそう(その運転手さん曰く)。
それと、アプリの”GO”で呼ぶのが一番ですよ!便利ですから、乗る機会があるのであれば、入れてください!とアドバイスいただいた。
すぐにアプリを入れた。
それまでタクシーを使う機会が少なかったが、何度か手配するシチュエーションがあり、とても便利で助かっている。