冷蔵庫クライシス | 子宮筋腫をとったらば

子宮筋腫をとったらば

2015年12月に開腹で子宮の全摘をした、45歳・既婚・子ナシの備忘録。

とある初夏の昼下がり。

台所でひとりでご飯を食べていたら、突然。

「ごーーーーーーーーーーーーーー」

冷蔵庫から異音が。

 

うんうん、ときどきありますよね。

冷蔵庫からモーター音がぶーんって一時的にするのは……。

と悠長に構えてお食事続行していたけれど。

鳴りやまない、しかも結構音が大きいような?

あちこち開けて耳を澄ましてみると、

どうも冷凍庫の奥から音が出ている気がする。

中身は冷えているように感じるのだけども。

 

冷蔵庫の故障は待ったなし。

すぐにでも購入を検討しなければいけないけれど、

今の冷蔵庫まだ10年しか使ってないよ?壊れるの早くない?

 

というのもですね。

先代の冷蔵庫が18年も稼働した働き者だったのです。

3ドアの冷凍庫がいちばん上にある懐かしタイプ。

遊びに来る友人たちによく笑われました(物持ちの点で)。

 

その先代は忘れもしない2011年のやはり初夏、

冷凍庫に近い冷蔵庫の上部がうっすら凍るようになって。

効きがよすぎるという意味では壊れたとは若干違うような?

壊れる前に家電を買うの、好きじゃないんだけど(貧乏性)。

でも折しも震災の影響で、

工業用品の部品が品薄になっている時期でした。

これから暑い夏に向かうのに、

壊れてからの手配で時間がかかるのも困りものだしと決心して。

それでも一応売り場で聞いてみたんですよ。

 

あのー冷蔵庫の寿命って大体どのくらいなんですか?

「一概には言えませんけど10年前後くらいですかね。

ある程度経っているなら相当電気代下がりますよ。

(立派な電気代比較表が出てくる)

何年前のものですか?」

18年なんです……(比較表には15年前までのデータのみ)。

「それは……買い替えの時期かもしれませんね」

そうですね、比較の対象にもならないほどなら納得です。

 

そんな思い出深いお買い物だったけれど、

10年でお別れなのは寂しいな(財布的にも)。

音はするけれど中身はまだ冷えている気がするのよね。

「でも冷気が中で保たれているだけかもよ?

なんにしろ買わないと無理じゃない?」と夫。

ごもっともです、では電気屋さんへまいりましょう。

今までみたいに家電量販店が徒歩圏内にないのも不便に感じて、

ただでさえ嬉しくないお買い物がさらに憂鬱。

 

小雨降る夕方の大型電気店は思ったよりも静か。

横浜はローカルなお客さんが大半だったけれど、

このあたりだとインバウンドの激減も影響ありそう。

そのおかげで店員さんがとても詳しく説明してくださいます。

出かける前にネットでざっと価格帯を見て、

私はアウトレットでもいいかなと思っていたのですが。

「あれは展示品なのでやっぱり寿命は短くなりがちですね」

そうか、そういうものなのか。

最新版が欲しいわけじゃないので、

お値段と機能のバランスのいいものが欲しいんですけれども。

「僕の一押しは三〇さんです!」

と元気よく流暢に〇菱さんの冷蔵庫の美点を列挙する男性

(でもSHAR〇さんのお方だった、大丈夫なの?)。

あまりの口跡の良さに聞き惚れるほどで、

本当は2店くらい回ろうと思っていたけれど、

もう彼の話術に負けてここで決めてもいいかという気に(年寄気質)。

 

「ひとモデル前のものだと6万円くらいお安くなります。

ただ配送が10日後くらいになりますけれども」

お、その差額はものすごく魅力的です。

問題は我が家の冷蔵庫ちゃんがあと何日耐えられるかだけ。

多少ギャンブルだけど、安い方がいいなー。

「大丈夫かなぁ、冷蔵庫は動かなくなってからだと大変よ?」

慎重派の夫は懐疑的。

でもでもでも6万円って大きいもん、機能もそんなに変わらないし。

出し渋ったのは私、結果大失敗でした。

 

翌朝起きて冷蔵庫を眺めてみたら。

冷凍庫の中のものたちに霜がついているーーーーーー。

これは冷凍庫の「もうダメ」サインですね。

ということは冷蔵庫の部分も時間の問題?

「仕方がないから最新型のに変更できるか頼んでみよう」

ああケチった結果がこのようなことに、大変ごめんなさい。

「いや安い方がいいのは確かなんだから。

今回は間に合わなくて残念だったね」

と言って夫は変更の手続きに出かけていきました。

こういう時、本当に伴侶の心が広くて助かります。

私なら「だから言ったのに!」くらい愚痴ってしまいそう。

 

その間に私は冷蔵庫、冷凍庫の中身を加工。

間の悪いことに備蓄の多いタイミングだったので、キッチンフル稼働。

煮て焼いてスモークして、一日中コマネズミのように働きたおし。

なんだか食堂のおばあちゃんになった気分です。

すっかり片付いた時には

自分から和洋中印の混ざった匂いがしました。

 

中一日待って冷蔵庫が届いた時にはもう嬉しくて。

蒸し暑い時期に差し掛かっていたので食中毒も心配だったし、

巨大保冷箱との48時間ほどはスリル満点でした。

最悪冷蔵庫の手配の変更が利かなかった時のことを考えて

10日間冷蔵庫ナシ生活のシミュレーションもしたけれど、

想像しただけでもハード、無理。

以前経験した洗濯機ナシ生活9日間とどっちが辛いかな?

真夏のクーラーナシや真冬にお湯が出ないなどの暮らしに

もう私は耐えられないんだろうなと思います、軟弱。

ほんの100年くらいで生活と人は激変したのですね、怖いみたい。

 


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