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前回の(その1)に引き続き

1話~4話を前半として感想書きました。

私は、後半が特に素晴らしいと感じてます。

 

主人公純くんがゲイの事実を隠し通せてる状況が前半。

周りの人達に知られた状況が後半。

前半は感想というより、人物紹介に近い内容で書いてしまいました。

(感想を書くの、なかなか難しいですあせる)

 

ダイヤオレンジ主人公 純君 

「君はどうして普通になりたいんだ?」(ネット上の同性愛者の友人)

「家族が欲しい」

「それから?」

「母さんを悲しませたくない」 

「それから?」

「みんなから気持ち悪いって思われたくない」

「それから?」

「自分を気持ち悪いと思いたくない」

最後の嘆きが、胸を締めつけました。

他人を欺けても、自分からは逃げられない。

 

純君の印象は、やや大人しめ繊細そう。

男子高校生らしい無邪気さや明るさも少なめ。

自分自身を認められない不安定さからかな。

普段、偽りの自分を保つことで精いっぱいだからかな。

 

ゲイだけど普通の家庭を持ちたい、普通の幸せが欲しい、母子家庭で育ててくれた母親を悲しませたくない。

だから悩んでしまう。

 

一番印象的だったのは、豚まんを女性の胸と想像し掴むシーン。

純君は大真面目、なのにシュールで切なかった。

純情な私はガーンここで台詞は書けませんが、めっちゃリアルです。

ぜひぜひ観て下さい。

 

そんな純君が最初に、三浦さんの誘いを受けた理由がじわじわきます。

「自分を偽って生きる三浦さんが、本当の姿(腐女子である事)をさらけ出して伝えた頼みを断れなかったから」

 

自分には出来ないことをする三浦さん。

だから初めて女性に心を開いてみた。

 

「三浦さんとなら・・・」

徐々に彼女の明るさと、自分への真っ直ぐな愛情に触れる純君。

 

彼女となら普通の男になれるかもしれない。

一般人が思う普通を、誰よりも切実に求めたのも、努力したのも純君でした。

 

画像お借りしました

 

ダイヤオレンジ腐女子の三浦さん

 「好きなものを好き勝手に好きだって言える時間が一番好きだな」

彼女はBLが大好き。それが原因で友達を失った過去もある。

それでも好きなものを好きと言える幸せを満喫する少女。

 

単純だけど深い台詞。真実をついてる。

私にも沁みます。

好きだって言う時間が好きだから、ここで書いてますドキドキ

好きなものを好きと言える時間が、人には一番幸せな時間なのかもしれない。

 

最初は高校生らしく明るい女子という印象。

少しうるさくて強引な感じも。

彼女が初めて真剣に恋した相手が純君。

 

三浦さんが全力で好意を示しても、純君が三浦さんに脈があるようには到底見えない。

だって本当はゲイだもの。

純君は演技ができるほど器用じゃない。

 

そんな純君のそっけなさまで愛してあげる。

 高校生の彼女が見せる精一杯の愛情は真っすぐで、女性が持つ優しさと包容力に満ちてました。

 

彼女となら普通になれるんじゃないか、そんな想いを純君に抱かせるほどに。

そして純君はゲイの恋人であるマコトさんと別れる決意をするまでに。

 

Instagramより

 

 

ダイヤオレンジ小越さん演じる亮平君

「純君と普通でベタな青春を過ごしたいんだ」

明るくてクラスのムードメーカー。女子からも男子からも人気者。

高校生男子らしくエッチなことも言います。

亮平君が現れるだけで、場面がパッと明るくなります。

 

そしてどのシーンも、亮平君は純君に最大限の好意を示してます。

 

「ウェーイ」って言いながら、純君の股間をわしづかみする亮平君。

それって男同士でも、親しい間柄だから許される事。

僕たちの仲は近いんだよ、いつもそう純君に伝えてるように見えました。

 

子供の頃から一緒にいる純君、なのに次第に壁を感じるようになった。

その壁を取り除けないなら、せめて純くんの居場所のひとつでありたい。

 

自分も三浦さんが好き。だけど純君との仲をとりもつ亮平君。

自分の気持ちより、好きな女性の幸せを願い、親友を心の底から応援する。

 

明るいだけじゃなく、空気を読んで、先回りして優しい言葉を探す、そんな気遣いが出来る人。

 

純君の秘密には気付くことも無い亮平君。

後半は、亮平君の見せ場が最高潮となります。

泣くよ~笑い泣きドキドキ

 

画像お借りしました

 

ダイヤオレンジ純君のお母さん

「母さん、はやく孫が見たいわ」
離婚後、昼夜働き女手ひとつで子供を育て、苦労も見せずユニークで明るいお母さん。

 

こういう一生懸命なお母さんって、深刻な秘密を持つ息子から見ると辛いのでしょうね。

大切にされた分、最も罪悪感を感じる相手だから。

同性愛の方が親に伝えるって、伝える方も、聞かされる方も辛いケースも多いのかもなと・・・

私なんかには到底語りきれない、複雑で繊細な問題だろうなと感じました。

 

ダイヤオレンジ純君の恋人 マコトさん

「来週たっぷり可愛がってあげるから、それまで我慢しなさい」

彼も自分はコウモリという理論で悩みを抱えて生きてきた。

今は社会的立場も家庭もあり落ち着いてる。

その割に息子と同じ歳くらいの男子高校生を恋人にするって、ちょっとやばい大人ですね。

 

2人のキスシーンがすごかった。さすが俳優さん。家族とオォ~って言いながら、見入ってしまいました。

 

マコトさんといる時の純君の顔が乙女のような表情で、友人といる時と違う〜って思いました。

 

 

 

このドラマを通して流れるクイーンの音楽。

フレディ・マーキュリーの生涯を、どこか頭の隅でずっと思い起こさせます。

 

『ボヘミアン・ラプソディ』あの映画も、輝かしい音楽と、物悲しい彼の生涯に心が動かされました。

 

 

人間は自分が理解できるように世界を簡単にして分かったことにするものなのさ。

そうしないと理解できないから、世界を簡単にして、例外を省略するのさ。

 

純君の同性愛者の友人の台詞。

このドラマを通して考えさせられる深い言葉。

 

「腐女子だから気持ち悪い」

「あの人はゲイだから」

その肩書から先のその人自身を見ることをしない。

自分の理解を簡単に終わらせるために。

 

 

 

次回は後半の感想を書いてみます。

最高潮の盛り上がり。

号泣したほどの感動をちゃんと書けるかな~

 

 

 

今日も読んで下さってありがとうございました。