本日もご訪問
誠にありがとうございます。
「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.163 でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新しております。
やや遅ればせながら…
追悼
白石かずこ
私などよりも
いくつか前の世代(1930年代生まれ)を代表する
先駆者的女性文化人。
ひとつのフィールドに留まることなく
幅広く、自由にその創作の場を広げていった…
そんなイメージがあります。
若き日の白石かずこ
彼女の詩作にさほど造詣がある訳ではありませんが…
「私は さんさんたるは若い愛を
カモシカのまたの間にみた…」
詩の一部を安易に切り取るべきではありませんが
当時、タイトルにつられ、つい手に取った…う~ん
「聖なる淫者の季節(1970)」の一節。
その後、漫画「がきデカ(山上たつひこ)」で
「八丈島のきょん」と出逢った時…
なぜだかこの一節を想い出したりして…
あほです…。
「宇野亜紀良」のイラスト
彼女の詩のイメージを具象化すると
やはりあんな感じでしょうか…
「宮谷一彦」とかも、影響、受けてそう…。
彼女が早大在学中、映画監督の「篠田正浩」と
一時結婚していたことを知ったのは
かなり後。
それより…ドラマ好きとして「えっ!」と思ったのは
彼女の妹が女優「白石奈緒美」と知った時。
ま、似てますけどね。
「必殺」シリーズなんかでゲストで出てくる時の
彼女の半端ない存在感。
ルックスを含めて
何とインパクトのある姉妹なんでしょう!
妹さんの方は
5年ほど前に既に亡くなられてますね…。
長い間、おつかれさまでした。
合わせて…と言うのも変ですが
このところ、御高齢とは言え
声優「増山江威子」、女優「山田昌」と言った
その道ひとすじの大ベテランが
相ついで亡くなられました。
淋しい限りです。
謹んで皆様のご冥福をお祈り致します。
次回4コマ…日曜が第5週なんで
「3G」です。
どうかよろしく!
必殺!あれこれ…2
♪あなたの黒く 乱れた髪で
俺の唇 つつんでくれ
ひとときだけの 夢の中へ
手招きして~
初めの2分…終わりの1秒
それでこの俺が わかるだろう
※詞・三浦徳子
「必殺」あるいは「鬼平」
初見から40年以上も経っているんで…再放送を観るって
ある意味、懐かしさに浸る…ノスタルジーですね。
例えば…「必殺」で言えば、毎回、始末されちゃう悪党たち…。
「鬼平」ならば「火付盗賊改方」の前に次々と現れる盗賊の面々…
今思うとこのメンツの豪華さ…
映画全盛の頃からの名悪役を含め…毎回、綺羅星の如く登場する名優たち。
まさに「悪役大図鑑」
もう今では多くの方が鬼籍に入られ…一層、懐かしさが募ります。
こうした俳優を、ひとりひとり、いつか取り上げたいとは思っているのですが…。
ちなみに先日亡くなられた「中尾彬」
「必殺シリーズ」では5度ほど、あの世に送られています…黙祷。
さて、「必殺」「鬼平」とも、視聴者のターゲットはほぼおやじ世代…。
したがって、共通するのは、そのおやじたちの「スケベ心」を見透かした、そちら系統のサービスカットの挿入。
何と言うか…例えば現代劇では、スカートの短い女性の膝小僧など、改めて見ても、なんてことはないのですが…
これが和服となり、裾が割られて、不意に覗くやたら白い膝は…もうこれはあかんやつ…。
時代劇特有のエロさ…。
たいした露出も絡みもないのに…です…はい!
夜更かしの子供と一緒に観てた日にゃ、どぎまぎするしかなくて、茶の間は微妙な空気に…。
「鬼平」なんて…
「やだよ、おまいさん
また私を殺す気かい?」
こんなセリフが頻繁に出てきます。
悪党はすべからく、色と欲との二刀流。
で、もって毎回ゲストで出てくる女優陣の、いつにない色っぽさ…。
これは時代劇の魔力かも…。
あるいは逆に純情可憐な娘を演じる若い女優さんたち。
例えば「必殺シリーズ」…
始まって早々に出てくる…こうした町娘、武家の娘…あるいは清楚な人妻…
たいてい場合、物語中盤で無惨にもレイプされ、挙句、殺されますね。
何でそんなとこ、行くかなぁ…とか思ってても、行っちゃうんですねぇ、わざわざ。
こうした役…毎回、様々な女優さんが演じる訳ですが
儚げで美しく…彼女たちが幼気(いたいけ)であればあるほど…
クライマックスの仕事シーンが盛り上がります。
よくもあんな健気でかわいい娘を!
さっさと地獄へ送ってやってください!ってなもんで…。
おおいなるワンパターン
それがなぜ、長くこれ程まで長く人気を維持できたのか?
シリーズが改まる度に、新たな工夫、仕掛けが施されていき…
日本のテレビが生み出した昭和最大のヒーロー「中村主水(藤田まこと)」シリーズの中に、別のシリーズを挟み込んだのもそのひとつ。
今回取り上げる「必殺渡し人」。
「必殺仕事人Ⅲ(1982)」と「必殺仕事人Ⅳ(1983)」の間に創られたシリーズ…ちょうど20作目。
まさに三途の川の「渡し人」いうそのものずばりのネーミング。
このシリーズ…特に評判になったという訳でもないのですが…
シリーズ開始からほぼ10年…
新たな局面を生み出すために、様々な試行錯誤が垣間見えて…。
これまで同様、弱者の晴らせぬ恨みを晴らすという…この「渡し人」グループ。
そこに「二組の夫婦」が登場します。
えー…ふと振り返ると、この1983年の初め
何組かの夫婦の「不倫」を描いたドラマ「金曜日の妻たち(TBS)」が大ブレーク。
いわゆる「金妻」ですね。
で、「新シリーズ・必殺渡し人」制作にのぞんでは、このヒットドラマの影響もあったのではないかと…。
だからという訳でもないでしょうが、他のシリーズに比べると少々エロい?
ターゲットとなる悪党たちが、際立ってどすけべ揃い…。
そいつらの悪事、押しなべて性犯罪と言ってもいいのかも…ま、そこまでは言えんか!
「渡し人」の二組の夫婦…まず一組目はいずれも「必殺シリーズ」初登場…
そして一回のみ…
だからなんか、とっても新鮮でした…
「惣太・表稼業・鏡研ぎ 中村雅俊」と
「お直 藤山直美」。
「お直」は「中村りつ(主水の妻・白木万理)」同様、亭主の裏稼業をまったく知らない設定。
で、もう一組が「大吉・表稼業・人足 渡辺篤史」と
「お沢 西崎みどり」。
こちらは数奇的な出逢いの後、やがて夫婦そろって裏稼業を。
そして…このグループの元締めと言うか…まとめ役が同じ長屋で診療所を開業している蘭方医
「鳴瀧忍 高峰三枝子」。
「お直」と「お沢」はここを手伝ってます。
この「高峰三枝子」同様、往年の大女優が元締め的人物を演じるというのが、この「必殺シリーズ」の目玉のひとつ。
まず、「必殺必中仕事屋稼業(第5作・1975)」
「必殺からくり人・血風編(第9作・1976)」
「江戸プロフェッショナル・必殺商売人(第12作・1978)」の
今も現役バリバリの「草笛光子」。
「必殺からくり人(第8作・1976)」
「新・必殺からくり人(第11作・1977)
「必殺からくり人・富岳百景殺し旅(第13作・1978)」など
全8作で元締めを演じた「山田五十鈴」。
「必殺仕舞人(第16作・1981)」
「新・必殺仕舞人(第18作・1982)」
「必殺仕切人(第22作・1984)」の
「京マチ子」。
彼女たちのとびぬけたキャリアで培われたスキルが堪能できる…。
このシリーズの魅力のひとつでした。
「仕舞人」の「京マチ子」の毎回の手踊りのあでやかさに、酔いしれてました。
主演作が次々と海外で受賞し「グランプリ女優」とも言われた人ですが…
「大阪松竹少女歌劇団」出身、「ウギウギ」の「笠置シズ子」の後輩ですね。
さてここでは「必殺渡し人」…
前述通り、江戸艶笑小話的風味もあったこのシリーズ。
登場したゲストの色っぽい女優さんとともに、もう少し振り返ってみます。
そういう訳で「必殺 あれこれ」…今回はもう1週続けます。
おっと!…忘れてましたが、冒頭の歌詞…
このシリーズのエンディング曲
「中村雅俊」が唄った♪瞬間(ひととき)の愛
※曲はもちろん「平尾昌晃」
♪青い珊瑚礁の「三浦徳子」によるこの詞…
何かとてつもなく意味深だとは思いませんか?