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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.157でおます!
当ブログは
よる年波にもめげず
日・木曜日 午前0時
週2回更新どぇ~す。
追 悼
小山内美江子
♪人として 人と出会い
人として 人に迷い
人として 人に傷つき
人として 人と別れて
それでも…
人しか愛せない~
※詞・武田鉄矢
「故・向田邦子」とはほぼ同世代…
ドラマの脚本デビューも同じ頃だったかなぁ…。
「向田邦子」の没後
その初期の代表作「七人の孫」のSPリメイク
脚本を担当したのが「小山内美江子」でした。
何故か鮮明に憶えているドラマがあります。
彼女と言えば「金八」シリーズなんですが…
特に第2シリーズ…
感動シーン目白押し…
♪世情(中島みゆき)の…
例の「腐ったミカンの方程式」とかね…。
その第2シリーズの後だったと思います。
桜中学「加藤優」役の「直江喜一」が
高校生役で出演したドラマ。
元教員が著したドキュメント?「教育は死なず」
「小山内美江子」自身がそのドラマ化に
情熱を注いだと言われる
「父母の誤算(TBS)」
ここで「直江喜一」の上をいく問題児が
今も名バイプレーヤーとして活躍している
「小山内美江子」の実の長男「利重剛」
これがドラマデビュー作…
更にやはりこれが実質デビュー作?
名バイプレーヤー「村田雄浩」も出てて
何というごっつい高校生やねん!
そこが妙にリアルで…。
「金八」シリーズを続けるための
仕切り直し、あるいは準備だったのか…?
ともかく…
「小山内美江子」の骨太感が
滲み出た名作学園ドラマでした。
長年にわたる脚本家生活
楽しいドラマをありがとうございました。
心よりご冥福を
お祈り致します。
♪男と女 あやつりつられ
対のあげはの 誘い誘われ~
だ、断じて
実体験ではありませんぞ!
その27
♪それじゃ苦しくて 毎日会いたくて
この気持ちどうしたらいいの
今おとなになりたくて いきなりなれなくて
oh baby 君にaddictedかも~
♪「キス」より抱きしめて
いきなりやめないで
oh baby
I think I'm addicted you~
※詞・Utada Hikaru
20世紀の邦楽の最後を飾った「宇多田ヒカル」…
1999年、4 thのシングル♪Addicted To You
今更ですが…名曲はひたすら黙って聴くべし…
下手に語ってはダメだろう…とは思うのですがね。
そこを敢えて…ということで。
で、語る上で、どうしたって目で…つまり頭で「詞」という「言葉」を理解しようしてしまう。
例えば、この曲…
♪二人のことは誰にも言わない
子供じゃないんだから
♪どこまでも続く道じゃない
だから他を選べばいいのに…
すっかり、汚れちまった爺ィですもの…
えっ!不倫ソング!?…などと浅はかに勘違いしてしまうことになります。
当時、15そこそこの女の子だった「宇多田ヒカル」
アメリカ育ちとは言え…ま、仮に早熟だったとしても
道ならぬ恋…それに思い悩みつつも、隠せぬ熱い恋心をモチーフにしたとは、とても思えず…。
ま、不倫でなくとも障害のある恋愛はある訳で…。
しかし…それとなく思わせぶりな…フレーズが現に並んでおり…
意図的にミステリーな関係を浮かび上がらせているような…
これはいったい…?
彼女の曲作りにおける天性のエンタメ志向の為せる技。
散りばめられたいくつかのシチュエーション…
それらは、あくまでも少女のピュアで一途な恋心を引き立たせるための仕掛け?
グルーヴ感のある小気味のいいリズムとメロディ。
そこに乗っけられる言葉の意外性の心地よさ…。
結局、改めて聴くと「宇多田ヒカル」って類まれなる詩人ってことなんでしょうか…?
知った風な口をきいてますけどね…昭和の感性ですから…。
でも…
♪「キス」より抱きしめて
いきなりやめないで~
何をやめたらいかんのですか?…う~ん。
そんな謎めいた言葉もなぜか、それほどの違和感もなく、ストーンと胸に収まります。
音楽って不思議です。
さて…「宇多田ヒカル」の「くちづけソング」と言ったら…
この1曲前…3rdシングル♪First Love
♪最後の「キス」は
タバコのflavorがした
ニガくてせつない香り~
明日の今頃には
あなたはどこにいるんだろう
誰を想ってるんだろう~
※詞・Utada Hikaru
直球、ど真ん中…ストレートな失恋ソング
隠しきれない未練が瑞々しく、世代を超えて腑に落ちる楽曲。
みなさんは初めて聴いて
どんなだったんでしょうか?
3rdシングルにしてこの完成度…
レコーディングは15才くらい?
ま、年齢は関係ないかもしれませんが…ともかく驚愕でした。
上に挙げたフレーズ…もうファジーなイントロに続く、この唄い出しでガツーン!…と。
最後だって知った上でのキスって…。
タバコの「けむり」でも、「におい」でもなく「flavor」.
そして…せつせつとサビに向かう、この一分の隙も無い構成力。
♪Ill remember to love
You taught me how
You are always gonna be the one
バイリンガルであるが故の言葉力…?
英語など不得手でもすんなり飛び込んでくる彼女の想い…
何でしょうね…これ。
この名曲を主題歌に設えたドラマ「魔女の条件(1999・TBS)」
「遊川和彦」脚本「松嶋菜々子」&「滝沢秀明」主演。
なんか曲の印象が強すぎて、負けちゃってたような気がしました…う~ん。
やはりスペシャルなアーティストなんでしょうね…。
この天才の楽曲は、また機会があればもう少し深く…。
さて小道具としての「タバコ」
結構、「失恋ソング」との相性がよくて…
割と最近のスマッシュヒットでは「コレサワ」の♪たばこ(2017)とかね…。
そういう訳で次週…
「たばこ」「くちづけ」「失恋」の三題噺の体で…
また古~い「くちづけソング」をピックアップしてみます。
よろしく哀愁!