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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
日曜版No.96でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
珍しく「アニメ」の話をします。
熱心なファンではありませんが
そこそこに…
老舗と言っていい
制作会社に
「手塚プロダクション」がありますね。
「講談社」とは縁が深い所為か
ここ数年
「マイホームヒロー」…
「アンダーニンジャ」など
「ヤングマガジン」の連載作品の
アニメ化が続いていますね。
で、この4月放送開始の
「ザ・ファブル」。
これは爺ィの感覚なんですが
いずれもじっくり読みたいタイプの漫画。
著者しか描けそうもない
魅力的なキャラクターたち。
ビジュアル的にも
敢えてアニメ化する意図がわからない…。
ま、だからこそ…という
チャレンジ精神かも知れませんけど
「花沢健吾」や「南時久」の
独特のノワールな世界のアニメ化…。
「ザ・ファブル」の実写化では
少し失望したんで…
別物と思わなきゃ駄目
と思いつつ…う~ん
「岡田准一」かなぁ…って
ファンの方、すいません!
爺ィの譫言ですきに…
結構、キーとなる女性二人
「ようこ」と「ミサキ」
私だって、本来はとても好きな女優さんなんですけどね…
「木村文乃」と「山本美月」は
ないんでないかい?
とてつもない「闇」を抱えた3人
漂う何かがある筈…。
…となるとアニメは
声優が重要ということなんだけど…
特にこういう複雑な役柄。
もう声が良すぎちゃうから…
「明」の「興津和幸」とかも…
二人の女性は…
「峰不二子」の「沢城みゆき」
「ランちゃん」の「花澤香菜」…
漫画、読んで
こっちはモヤっとだけど
声のイメージ創っちゃてるし…
みなさん、どうですか?
そろそろ
血生臭くなっていくのに
「近藤勇」をいじってばかりだなぁ…
これではこの先…?
多分…
♪ハッとしてGood…とか
知らない人もいるよなぁ…
う~ん
第2章
「豊饒の海へ」
青年誌は荒野をめざす
「ヤングコミック」Ⅱ
♪あの子と二人 押し入れで
見せっこしたよ 幼い日
チンチンつまんだ あの子がね
私もほしいと つぶやいたぁ
オーチンチン オーチンチン
あのチンポコよ どこいったぁ~
※詞・里吉しげみ
すいませ~ん…
いきなりチンポコ、出してしまいましたが…
あははは…やれやれ。
まず…「かわぐちかいじ」の話の前に…
予定通りに行かないのがこのコラム。
できるだけ時系列に従いたいんで、やや右往左往します。
1960年代後半、劇画ブームの中、青年漫画誌の創刊ラッシュ…。
そこに参入した「少年画報社」の「ヤングコミック」。
内容もほぼ横並び、作家の顔触れも似たり寄ったり…
先行した「双葉社」の「週刊漫画アクション(1967~)」のような独自性も出せぬまま、部数は低迷していたようです。
たしかに、創刊号以降、期待とはうらはらにパッとしない…正直、そんな印象を持っていました…
そして翌年2月、最強のライバル「ビッグコミック(1968.2~)」を迎え撃つように、月2回の発行へ…。
更に…編集長も変わったのかなあ…中身も徐々に様変わりし…私の言う黄金時代へと入っていきます。
少し先走って…そんな70年の前半までの話題作を中心に、作家別にこの「ヤングコミック」を振り返ってみようと思とります。
1968年6月11日号より
「M.ハスラー」の「狂い犬シリーズ」連載開始!
「おう!おおおおお!」
一目見るなり狂喜乱舞、酒池肉林!?
覆面作家?「M.ハスラー」…
誰が見たかて「望月三起也」やおまへんか!
当時「週刊少年キング」の看板作家の一人
「秘密探偵JA(1964~)」の連載が終わり、「ワイルド7(1969~)」が始まる直前ですね…。
時代漫画「戦国忍法帳(1964)」は「牧英三郎」名義。
初の青年誌…ということで「マイク・ハスラー」
「望月三起也」のしゃれっ気でしょうか?
名前の由来?
探偵ものですから…
アメリカのハードボイルド作家「ミッキー・スピレーン」が生んだ私立探偵「マイク・ハマー」から?
それと1961年の「ポール・ニューマン」主演のアメリカ映画「ハスラー」も念頭にあったかも…?
ともかく「望月三起也」が描く、少年誌の縛りを超えたハードボイルド、おもしろくない訳はなく…
美女たちの魅力も半端なく…
一気に誌面があか抜けた…と言うか、嵌りましたね。
とにかく、うまいもんなぁ!
そして…この年1968年、11月12日号から始まったのが…
「上村一夫」の「大江戸浮世絵異聞・アモン」。
この60年代後半から、独特の画風で女性を描き続けた「上村一夫」。
「絵師」とも呼ばれたこの「上村一夫」が盟友「阿久悠」のシナリオで、雑誌に登場したのがこの年…
「平凡パンチ」「漫画サンデー」…そして「週刊漫画アクション」。
「阿久悠」の作詞家本格デビューは1967年の♪朝まで待てない(ザ・モップス)。
この「盟友」の躍進と歩調を合わせるように、以後「上村一夫」も瞬く間に売れっ子になっていきます。
この二人の共作、作品数は少ないですが、途切れ途切れに1982年まで続きます。
「上村一夫」が45才で亡くなるのが1986年ですから、生涯の盟友だった訳です。
この「江戸浮世絵師異聞・アモン」の連載…
「阿久悠」のシナリオではありませんが…。
転びバテレン(キリシタン)の父と日本人の母との間に生まれた混血の浮世絵師の物語。
女性の美しさを求めて筆をきわめてゆく姿。
原作はおぼろげながら確か「佐野威」?
ともかく、早くも「昭和の絵師・上村一夫」らしい作品。
以降「ヤングコミック」では「くの一異聞(1970)」
「血と薔薇と青春(1970・原作・石田詩郎)」
「怨獄紅(1970~71)」「おんな昆虫記(1972)」
「苦い戦慄(1972~3・梶山季之)」「しなの川(Ⅰ973~74・岡崎英生)」など
途切れることなく連載が続いていきます。
そして…翌1969年春には、更なる部数獲得のため強力なビッグネームを投入!
「さいとう・たかを」
「パクリ屋お六」に続いて「午前0時の主役シリーズ」を…。
「無用ノ介(週刊少年マガジン)」「ゴルゴ13(ビッグコミック)」を連載中…
「影狩り(週刊ポスト)」連載開始前でおそらく多忙を極めるさ中。
この一時期、表紙イラストも担当…
そしてそれを引き継ぐように以後、ながらく「上村一夫」が表紙を担当することになります。
「週刊漫画アクション」の「モンキー・パンチ」と同様
「上村一夫」はまさに「ヤングコミック」の顔となっていきます。
同じこの頃…「望月三起也(マイク・ハスラー)」以上に、私を狂喜させたのが…
「真崎・守」の登場!
「真崎・守」作品を求めて、青年誌を買い漁っていた頃…
まずは短編の時代劇、1969年5月13日号「そこだけの暗闇」
続いて6月10日号「夜はまっくら」。
そしていよいよ連作の連載開始!
7月8日号からの連作「はみだし野郎の子守唄」。
ここでも毎号「真崎・守」が読めるとは!
「ヤングコミック」…あんたはえらい!
連載1作目「ゆうだちの季節」
ある筈のないBGMはヒット曲
♪オー・チンチン
登場人物たちの熱い鼓動と共に、その曲がコマのはざまから流れ出るようで…。
第2作「はこ師」の♪夜が明けたら
この魅力的に描かれた書き文字…
あたかも「浅川マキ」の世界にいるようで…
期待はしていたものの…読後、暫し呆然。
たかが漫画にこの熱量…!
「真崎・守」何なんだ?この人は
超絶な画力がある訳でもないのに…失礼!
こんなにも心を鷲掴みにする漫画って…!
1970年…
「漫画アクション」と「ヤングコミック」
まさにエンタメ漫画の最前線がそこにあった時代。
「ヤングコミック」の快進撃はまだまだ続きます。
段取り、間違えましたが、次週…
今度こそ「かわぐちかいじ」からです!
よろしく哀愁!