耄碌妄想日記 No.149 | 楓坂四駒堂

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ドキドキ

 

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.149でおます!

 

当ブログは

曜日 午前0時

週2回更新で~す。

 

ドキドキ

 

 

♪遠くひびく波の音

窓をたたく潮風

これきりと言いかけた

くちびるが くちびるに

ふさがれる 北ホテル

 

※詞・夢野めぐる

 

えー…

現在中断しております…雑コラム

春のくちづけキスマークソング考」

この「純情シネマ」…

「ヒッチコック」を終えた段階で再開の予定ですが

本日はその予告編…

 

♪北ホテル

 

1972年の♪そして、神戸以降

ややヒットから遠ざかっていた

「内山田洋とクールファイブ」

1975年リリースのスマッシュヒットクラッカー

作曲は「猪俣公章」

 

この後が競作の♪中の島ブルース…。

 

「キス」「くちづけ」という言葉が一切出てこない

くちづけキスマークソング

 

こういう小粋で技巧的な詞って

当初、てっきり「阿久悠」

あるいは「山口洋子」かな?かと思ったのですが

作詞は「夢野めぐる」

知らんがな!…女性でしょうか?

 

言いかけた言葉をくちびるでふさぐ…

こんなのサマになる男って

昔の日活映画にしか出てこないような…

 

でも「前川清」ってのも

不器用そうでいいかも知んない…

慌ててくちびる、噛んじゃったりして

 

こういう強引さ

女性は弱いんでしょうか?…おかあさん

 

相手によるわよ…ということでしょうね。

 

しかし歌謡曲は取り敢えず「北」…。

なぜか北へ向かいます。

「西ホテル」ではちょっと、ビジネスホテルっぽくて

 

で、結構「北ホテル」って曲、多いです…

♪神戸北ホテルとか

 

えっ!「神戸」って「西」じゃん‼

「青江三奈」にそんな曲があったのを

想い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪別れる前に

お金をちょうだい~

 

※詞・星野哲郎 ​​

 

「美川憲一」

1971年のスマッシュヒット音譜

 

こういう歌があったんですよ。

もう知ってる人

少ないかなァ…。

 

 

 

 

 

遥かなるスクリーン

 

ハイスクール・ララバイ篇45

 

名画座のマドンナたち

その13

 

 

 繰り返しますが…

 「イングリッド・バーグマン」という女優の存在を初めて知ったのは「ヒッチコック」の2作品。

 「白い恐怖(1945)」「汚名(1946)」

 幼気な高校生には眩し過ぎる美貌。

 「こういうのを美人と言うんだわな…」と…目がハート

 その後もその主演作を機会がある度に観ていった訳ですが…。

 

 最初の印象の所為か…やはり「バーグマン」にはサスペンスが良く似合う…。

 と言うより、サスペンスのヒロインは美人であるべき…と

 今なら問題になるんでしょうね…こういうのは。

 

 で、「バーグマン」の項を締めくくるにあたって、そんな映画に触れてみます。

 やはり、映画の詳細は省きます…どうか是非ご覧を!ラブラブ

 

 最初に少し遡りますが、「オスカー」キラキラを得た

 「ガス燈(1944)

 観たのはかなり後になります。

 原題はそのまま「Gaslight」

 イメージとしては街の街灯…哀愁の街に霧が降るような恋愛映画ラブラブなのけ?

 そんな勘違いもしましたが、実は部屋の照明。

 そういう時代…19世紀の終わり頃の物語。

 サスペンスですね。

 

 原作は「イギリス」の戯曲…しかも映画化は2度目。

 リメイクだった訳ですね。

 

 なんと殺人事件を背景にした心理サスペンス。

 実は殺人犯である夫…その夫による妻(殺人被害者の姪)への巧妙な精神的罠…虐待?

 「自分はおかしくなっているんじゃないかしら?」

 夫の思惑通り追い込まれていく訳です。

 怖いですねえ…。叫び

 モノクロ映画であるからこその照明技術の冴え…その効果が恐怖心を見事に表現しています。

 部屋のガス燈もまたそのひとつ。

 

 えっ!これって「ヒッチコック」やないんけ?

 …と一瞬、錯覚してしまうのですが、やはりタッチは違います。

 

 監督は名匠「ジョージ・キューカー」

 「キャサリン・ヘプバーン」「若草物語(1933)」

 「ジュディ・ガーランド」「スタア誕生(1954)」

 「オードリー・ヘプバーン」「マイフェアレディ(1964)」など

 時代、時代で名作を残していますね。

 

 有名なエピソード…「風と共に去りぬ(1939)」の監督も当初はこの人。

 例の名プロデューサー「セルズニック」ともめにもめて降りてしまった…ということ。

 まあ、名匠にはよくある話?

 

 「ガス燈」

 恐怖におののく新妻「バーグマン」…29才?…美しい!目がハート

 何となく少し肩に力が入り過ぎていて「主演女優賞」いいのか?…という気はしないでもないのですが…。

 ともかく既にトップ女優という風格はありました。

 脇を「歴史は夜作られる(1937)」「シャルル・ポワイエ」

 「第三の男(1949)」「ジョセフ・コットン」

 まさに勢いに乗っていた頃の「バーグマン」のための映画だったんでしょうね。

 

 尚、この映画でデビュー―した当時17才だった「アンジェラ・ランズベリー」

 この名にご記憶がある方はよほどのサスペンス好き。

 後の1980~90年代に制作されたテレビ映画「ジェシカおばさんの事件簿」

 あのキュートなおばあちゃん「ジェシカおばさん」その人ですね…好きだったわ、このシリーズ。

 

 

 さて…もう一本だけ、「バーグマン」出演のサスペンス映画を…。

 

 

 1974年、還暦間近…59才の頃の作品。

 「オリエント急行殺人事件」…制作は「イギリス」

 原作は「アガサ・クリスティ」のあまりにも有名なミステリー「オリエント急行の殺人」

 「名探偵ポアロ」シリーズのひとつ。

 もう結末はみなさんよくご存じの筈?

 

 映画はいわゆるオールスター作品。

 「ポアロ」は名優「アルバート・フィニー」…みんな名優ですけどね。

 「リチャード・ウィドマーク」「アンソニー・パーキンス」「ショーン・コネリー」「ヴァネッサ・レッドグレイヴ」「ローレン・バコール」「ジャクリーン・ビセット」等々

 

 で、「バーグマン」の役は「グレタ・オルソン」…スウェーデン人宣教師。

 原作では、この列車内殺人で被害者に最後にあった人物…。

 さして重要な役ではなく、地味な役柄なのですが…

 この役は「バーグマン」のたっての希望らしく…。

 

 監督は名作「十二人の怒れる男」

 「シドニー・ルメット」

 こうした群集劇も得意…大好きな監督のひとりでした。

 

 60年代「ユージン・オニール」「夜への長い旅路(1962)」とか

 「ロッド・スタイガー」主演の「質屋(1964)」

 少しシリアスな戦争映画…「ショーン・コネリー」主演の「丘(1965)」とかね。

 これらは名画座で…。

 

 70年代、この「オリエント急行殺人事件」の前後…カチンコ

 どちらも「アル・パチーノ」主演の「セルピコ(1973)」「狼たちの午後(1975)」

 

 ほんと、映画をよく観た時代だったんで、特に印象に残っている監督です。

 

 さして大きな役ではないにも拘わらず、この作品で「イングリッド・バーグマン」は初めての「アカデミー助演女優賞」を獲得…。クラッカー

 

 数々の名優がそれぞれの見せ場を競って共演したこの「オリエント急行殺人事件」

 

 「シドニー・ルメット」の演出に、「バーグマン」への並々ならぬリスペクトが感じられてなりません。

 そんな想いに応えるような貫禄の演技だった気がします。

 

 この頃は映画出演も数年に1作ペース…。

 既に病魔にも侵されていたのかも…。ぐすん

 

 この後1978年「秋のソナタ」が最後の映画になりました。

 監督は祖国「スウェーデン」の名匠「イングマール・ベルイマン」

 

 そして1982年、テレビ映画「ゴルダと呼ばれた女」に主演した直後、「イングリッド・バーグマン」は女優としての輝きを見事に放ったまま、この世を去ってしまいます。

 それは8月29日…奇しくも彼女の67回目の誕生日でした。

 

 またいずれ、取り上げなかった作品についても…。

 

 「ロマン座」キラキラの坐り心地の悪いシート…

 小さなスクリーンに映し出された眩しいほどの北欧のマドンナ…。キラキラ

 もう半世紀以上経ってはいるんですがね…

 映画の魔法にかけられた、あの青春の日の衝撃は忘れられません。

 

 ああ!…最後に彼女と「ヒッチコック」のエピソードに触れておきます。

 

 3作目「山羊座のもとに(1949)」以降、ご存知のように出演作はありません。

 しかし、彼もやはり間違いなく恩人のひとり…

 

 彼女の生涯最後の出演映画、前述の「秋のソナタ」公開後の1979年

 「アカデミー賞」にはあまり縁のなかった「ヒッチコック」が某映画団体より「生涯功労賞」王冠1を授与するのですが、その司会進行・プレゼンターを務めたのが「バーグマン」だったそうです。

 ちょっといい話…音譜

 「ヒッチコック」の感慨や如何に?

 「アルフレッド・ヒッチコック」80才で亡くなる前年の出来事です。

 

 さて次週からは「ヒッチコック」映画の「マドンナ」をもう一人だけ…ラブラブ

 おわかりでしょうが、あの人です。

 

 今回も最後までお読みいただきましたみなさん!

 誠にありがとうございました。

 コーヒー