耄碌妄想日記 日曜版 №89 | 楓坂四駒堂

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.89でおます!

 

当ブログは

曜日 

日付変更と共に更新で~す。

 

 

 

♪熱い唇 おしあててきた

あの日のあんた もういない

たいした恋じゃなかったと

す~くめる肩に 風が吹く

 

※詞・林あまり

 

桜

 

青春時代のある時期…

「坂口安吾」「梶井基次郎」

好んで読んだ時代がありました。

本

「安吾」には「の森の満開の下」

「梶井基次郎」にはご存じの

の樹の下には屍体が埋まっている!」

…で始まる「の樹の下には」という

短編がありますね。

この短編が収録された短編集「檸檬」

今でも手元に置いて

時々、気まぐれにページを開きます。

 

 

 

古来より「」は

どこか幻想的で妖しげな魅力…魔力を持った花。

そんなイメージがある訳ですが…

まして「夜

その下には本当に屍体が埋まっていそう。

叫び

冒頭の歌詞は

「坂本冬美」の♪夜お七(1994)

 

あの「八百屋お七」をモチーフにしたヒット曲。

「夜」と言うのがミソ。

 

これも実は「キス」も「「くちづけ」もない

「くちづけキスマークソング音譜

 

江戸の夜見物のホットスポットのひとつが

「吉原遊郭」だったとか…。

その時期だけは老若男女

誰でも大門をくぐることが出来たそうです。

 

そして…「夜」という通り名

この由来はおそらく

実在した伝説のやくざ「夜銀次」…多分ね。

 

「山口組外伝 九州侵攻作戦(東映・1974)」

 

映画…Vシネもあったのかな…。

でも私にとっての「夜銀次」は

「菅原文太」

 

憶えてますか?おとうさん!

 

 

 

 

 

 

えー…

如何にもありがちな

時代遅れの「冒険ファンタジー」

「勇者たちの伝説」

そもそも月いち、しかも4コマで

このテーマは無理だわ!

ドクロ

そうは思っていたものの

ついつい勢いで始めてしまいました。

あくまで4コマ単位でまとめてみたい…

とは思っていたものの…

まあ、ごらんのように右往左往

…う~んわんわん

 

今回の20回をもって第1部を終了…

で、ちょっと仕切り直します。

絶望

何とかもう少しわかりやすく

何よりおもしろくなるように…

キャラも多少のリニューアル…

少しお休みをいただいた後・

「第2部激闘篇」メラメラへ突入します。

 

で…ここまでの「おさらい」を!

わんわん

 

中世ヨーロッパ…

その片隅の小国「レオーネ王国」

国王「タンポポ8世」が

魔王「ディアボス」によって惨殺

王国は魔族のものに…

王子「ステラ(タンポポ9世)」は3人の従者

「ペペブ」「アレキサンダー」「ビーティ」によって

辛くも王国より脱出。

 

その王子「ステラ」は無事15才を迎え

伝説の寳剱「イグニス」ナイフを手にした時

無敵の勇者となるという運命の子。

 

それを阻止すべく

あくまで「ステラ」の命を狙う魔王「ディアボス」。

 

迫りくる追っ手

4人の放浪、逃亡の旅は続く…。

 

あははは…知らんかったでしょ?

そういうお話でおます。

 

そして…

 

 

想像通りの展開?

わんわん

そういうことで第2部に続きます。

待っててね…。

 

来月4月より

第4週日曜版4コマは

「四駒落語」

新たな無謀なる挑戦

どうなるんでしょう?

絶望

 

 

 

 

 

 

追悼 「鳥山明」 

 もう新たな作品は生れない…!

 

 とすれば…彼の遺した作品群のなんと貴重な事か…。

 アニメの「ドラゴンボール」しか知らない世代のみなさん

 是非、彼が命を削って描き続けた原作漫画を読んでください。

 

 当然、この作品は連載当初からアニメ化は予想された筈。

 「鳥山明」自身もアニメには深い造詣もあり

 自身、積極的に制作に関わっていたりしますね。

 

 事実「ドラゴンボール」連載終了後は、実質デザイナーとの2足の草鞋。

 漫画原稿もPCによる作画に移行したという話。

 

 それはそれとして…

 漫画家を目指す少年少女にとって、彼の遺した漫画作品は絶好のお手本。

 あらゆる漫画技法のテキストとして一級品。クラッカー

 少年漫画黎明期の…かつての手塚作品」のように…。

 

 模写と言っても実は簡単そうで、そうではなく…

 経験された方はおわかりだと思いますが…

 あの単純な線そのものの模写が、まず難しい!絶望

 ましてあの生きたキャラクターを再現するのは至難の業です。

 似せることはできても、どこかが微妙に違う…。

 

 「鉄腕アトム」も前にも話した「ゴルゴ13」もそうなんですけどね…。

 

 そうやって模写を繰り返し、何かを会得して、やがてプロとなった漫画家も多い筈。

 更に…実は何でもないように見えて、背景・効果…かなり凝った構図、アングル…コマ運び…

 その画の中にある、作画のコツ・秘密が徐々にわかっていく訳です。

 迫力「バトルシーン」…

 「鳥山明」…あるいは「高橋留美子」「吾峠呼世晴」…他にもいますが…

 それぞれ、圧倒的な描写力。キラキラ

 

 「鳥山明」…特にその基本である格闘シーンの見事さ。

 武器は肉体のみ…

 格闘技…その魅力をどう画で表現すればいいのか?

 それはつまり…格闘技の魅力がわかっていてこそ…。

 白い紙の上にペンとインクのみで生きた肉体を描く…

 何でもないように見えて…

 実に超絶なテクニックが駆使されているのです。

 

 そういう意味でも「ドラゴンボール」は貴重なお手本。

 多くのプロの漫画家たちにも影響を与えた筈。

 

 前々から思っていたことです…

 これはアニメ制作スタッフには非常に失礼な事かも知れませんが…。

 アニメ化された「ドラゴンボール」や…ま、「犬夜叉」も。そして更に言えば「鬼滅の刃」

 それぞれの見せ場でもある壮絶なバトルシーン。

 

 そのアニメ…動きはもちろんのこと、音・光・色彩と…あらゆる効果を駆使したクライマックスシーン。

 アニメ作家の技術の見せ処でもあります。

 

 ところが…

 その原作漫画…動きも色も音もないこのページに溢れる迫力…

 ページを繰る度に、コマを追うごとに、実は動きも見え、音すら聞こえそうな臨場感。

 

 原作漫画に対する、かなり過度な思い入れでしょうが…

 バトルシーンに限っても、真に原作を越えたアニメ作品を、私は見たことがないのです。

 制約が多いからこそ、あらゆる工夫と技術を駆使したからこその結果。

 「漫画」って凄いビックリマーク…その度に改めて思い知るんですね。

 

 「鳥山明」…一方では、アニメ作家でもありながら…

 そう思わせてくれた数少ない、本物の漫画家のひとりでした。

 

 アニメスタッフたちはそんな原作を超えるべく、更に研鑽に励む。

 日本のアニメが世界に通用するのはそんな理由も…。

 

 

 えー…しつこいですが…

 漫画家を目指すみなさん、バトルシーンを勉強するにあたってこれ以上の教科書はありません。

 構図、効果、描き文字(擬音)など、あらゆるテクニックの宝庫です。

 作画の腕を磨くのは、まず作画の難しさを知ることです。

 

 

 さて…「鳥山明」作品の魅力のひとつが…あのキャラクター群。

 魅力あるキャラクターの創造が作品の成否のカギ?

 

 これは「高橋留美子」「吾峠呼世晴」など他の漫画作品も同じ…

 ストーリー重視であっても、モノを言うのは登場キャラの魅力。

 

 そしてヒーロー・ヒロインだけではなく、遊び心満載のサブキャラ、ザコキャラもそれぞれの多彩な魅力。

 

 ああ!楽しんで描いてる!音譜

 それが伝わってくるんですね。

 漫画ファンにとっては、実はそれは大事なこと。

 

 あの「アラレちゃん」もそもそもはサブキャラのひとり。

 そんな「Dr.スランプ」のサブキャラたち。

 読んだ人、観た人なら推しのサブキャラ・ザコキャラの名前が、誰でも5つや6つはすぐに挙がる筈。

 

 初級クラスの問題ですが、「ガッちゃん」のフルネーム、憶えてます?

 …「則巻ガジラ」でしたね。

 

 「木緑あかね・葵」姉妹の父…喫茶店「Coffee pot」のマスター

 名前、憶えてます?…「木緑紺」でした。

 

 じゃあ、「空豆タロウ・ピースケ」兄弟の父「バーバーそらまめ」の店主の名は?

 はい!「空豆クリキントン」

 

 「アラレ」の結婚相手、アンドロイドの「オボッチャマン」「オボッチャマン」になる前の名前は?‥‥「キャラメルマン4号」

 

 「ペンギン村警察署」婦警「ポリー・バケッツ」、憶えてますか?

  ああ…そもそも「ペンギン村」の村長って知ってます?

 

 「栗頭大五郎先生」「ブータレブー」…「つげ義春」由来の「ねじしきくん」

 「皿田キノコ」「ふくすけくん」「うんちくん」「ニコチャン大王」

 挙げ出したらキリがないですが…

 

 こうした「遊び心」キラキラ…多分、子供の頃から持ち続けていたんでしょうね。

 これは「ドラゴンボール」にも受け継がれ…

 実は「鳥山」作品が広く愛された一番の理由はこれなんじゃないか?…と。

 

 その後のギャグ漫画にも大きく影響を与えた筈。

 これも暴言かも知れませんが…

 「クレヨンしんちゃん」の「アクション仮面」

 イメージがあの「スッパマン」とダブったりしませんか?

 

 「Dr.スランプ」を読み返しながら、そんな諸々の事が頭に浮かびました。

 

 この秋、放送開始の「ドラゴンボールDAIMA

 彼が直接手掛けた最後の作品ですね。

 

 改めて、ご冥福をお祈りいたします。

 

 「鳥山」ファンのみなさん!

 彼の新作を毎週読めたあの時代に生きて良かった…!

 いつかそう振り返る日が必ず来ます。