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「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.148でおます!
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
♪誰のせいでもなくて
背中がとても寒くて
俺のぬけがらだけが
宙に舞う
LIE LIE LIE LIE…
弥生三月…
そこかしこに
「さよなら」や「グッバイ」が交差する季節
いつかやります「グッバイソング考」
で、本日はほんのさわりを
太もも、撫でる程度に…こらこら!
冒頭は、今、何かと話題の「長渕剛」
♪GOOD-BYE青春
詞は「秋元康」
「稲垣潤一」に提供した♪ドラマティック・レイン
その翌年1983年のリリース。
で、次に「桑田佳祐」
持ってきちゃうとこが
どうも…
♪この国に生まれたら
それだけで
「幸せ」と言えた日が
懐かしい~
「桑田」ファンならご存知
「桑田くん」らしい硬派な歌詞
♪グッバイ・ワルツですね。
2011年、4thのオリジナルアルバム
♪MUSICMANに収録。
♪忘れないわ
くちづけの時
そうよ あなたの
あなたの名前~
※詞・湯川れい子
無数?にカバーされた
「アン・ルイス」の♪グッド・バイ・ラブ
やはり「桃井かおり」は
異次元の歌唱力…
※意見には非常に個人差があります。
この季節
おとうさん、憶えてますか?
「伊藤俊博」の♪サヨナラ模様
1981年のリリースでした。
耳に残っては離れません。
♪だ~から
ねェ ねェ ねェ ねェ
抱~いてよ
いつものグッバイ
言う時みたいに
抱き寄せて~
※詞・伊藤俊博
懐かしい‼
次回4コマ(日曜版)
「日曜ロードショー」…
何にしようかな…?
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇44
名画座のマドンナたち
その12
今どき…「イングリッド・バーグマン」だの「ヒッチコック」だの…古い映画にどれ程の方が興味を持っていただけるか…?
しかもこのトホホ…な中身の薄さ…所詮、自己満足のノスタルジーじゃもの…
と疑心暗鬼になりつつも、開き直って…
時間軸を無視したまま、もう少し「イングリッド・バーグマン」を続けます。
何と言うか…行き倒れ…いや、行きあたりばったり、記憶を頼りに思いつくまま書いておりますので、右往左往…あちらこちら、総花的に話題が飛びますが…取り敢えず、いずれ「ヒッチコック映画」に帰還いたします故、どうかご容赦を!
で…そうそう…
「バーグマン」が「ロベルト・ロッセリーニ」との結婚生活にピリオドを打ったのが1957年。
しかし実質的な破局は多分もう少し前?
前年、1956年にはアメリカ映画に復帰。
スキャンダルの後遺症…おそらくまだ悪評の燻(くすぶ)る中で…?
※何もわざわざ、フリガナまでして漢字にする必要もないのですが…
「燻」…如何にもくすぶっていそうで、ついつい…何のこっちゃ!
さて、その復帰作「追想」…原題は「Anastasia」。
制作は「20世紀フォックス」。
映画好きの方なら1997年のアニメ映画「アナスタシア」をご記憶かも…。
こちらは「20世紀フォックス」が手掛けた初めての「アニメ」。
1917年、ロシア「十月革命」の後、「ボルシェビキ」によって殺害されたロマノフ王朝「皇帝ニコライ二世」一家。
「ボルシェビキ」ってありましたよね?
うろ覚えですが「ソビエト共産党」の母体となった、革命時「レーニン」が率いた左派集団?
舞台はその10年後のヨーロッパ…デンマーク?
要するに「ロシア革命」の後日談として描かれたラブロマンス?
「ニコライ二世」の第四皇女「アナスタシア皇女」の存命説が都市伝説のようにささやかれる中…。
その伝説を描いたフランスの戯曲が元ネタ。
記憶を失ったその皇女らしき女性を演じるのが「バーグマン」。
30を超えたばかりの頃…気品と美貌はやはり圧倒的。
深い意味はないのですが、現在この年頃の日本の女優さんで言うと…
「吉岡里穂」「有村架純」「本田翼」「門脇麦」といったところ…
だから深い意味はありませんってば!
みなさん、素敵です。
「バーグマン」の「ハリウッド」復帰に当たって、綿密に練られたであろうこの戦略。
舞台はヨーロッパ…しかも演じるのはロシアの元王族…
非日常であるが故に、アメリカの映画ファンの中の「バーグマン」に対する反感は…
ま、あったとしてやや薄らいだかも…。
このあたりが、復帰に向けて周到に準備したプロデューサーの凄腕。
「バディ・アドラー」…「20世紀フォックス」のエース?
「地上(ここ)より永遠(とあ)に(1954)」で「アカデミー―作品賞」。
他にも「慕情(1956)」、「バス停留所(1956・『マリリン・モンロー』主演)」…
名曲♪魅惑の宵で有名なブロードウェイミュージカル「南太平洋」の映画化(1958)等々…。
監督はロシア出身「アナトール・リトヴァク」。
後に(1961年)、やはり「バーグマン」で「さよならをもう一度」を監督。
脚本「アーサー・ロレンツ」はあの「旅情(1955)」の原作者。
撮影「ジャック・ビルドヤード」も「旅情」のスタッフ。
共演は「王様と私(1956)」の「ユル・ブリンナー」。
この万全の布陣、
結果、「バーグマン」はこの映画によって、2度目の「オスカー」を獲得!
授賞式には欠席したものの…翌年のプレゼンターとしての登場に、会場の人たちは彼女を喝采で迎えたそうです。
この映画公開の4年後の1960年、名プロデューサー「バディ・アトラー」は僅か51才でこの世を去るのですが…。
思えば「ロッセリーニ」と「バーグマン」…
破局に至ったと言うより、「バーグマン」は「ロッセリーニ」を卒業したんでしょうね?…
一応、単位も取れたんで…
これからは…
♪あなたは ときどき
遠くで しかって~…てなもんでしょうか?
卒業証書がこの2度目の「オスカー」…またうまいこと、言うたったで!
「おかあちゃん、何してくれてまんねん!」
子供たちにはえらい迷惑だったでしょうが…。
その年の暮…早くも演劇プロデューサー「ラルス・シュミット」と再々婚
凄いですねぇ…笑ってしまう程…。
以後、映画が減り、舞台が多くなったのはこの所為?
少しだけ映画「追想」について。
この女性ははたして死んだはずの皇女か否か?
そんな中での恋模様。
ご興味ある方が是非映画をご覧いただくとして…
物語はすっきり心地よいエンディング。
ラスト「Play is over. Go home.」の決めゼリフ。
このセリフを放ったのが、祖母「皇太后」を演じたもうひとりのオスカー女優
「ヘレン・ヘイズ」。
30年代から活躍する大女優なんで、少しだけ触れておきます。
ブロードウェイ出身のアメリカの名女優。
1900年生まれ…亡くなったのが1993年…享年92才。
ですから、孫を演じた「バーグマン」とは15しか違わない計算。
貫禄があったということですね。
オスカーを獲得した映画などは全く知りませんが、30年代、「ゲーリー・クーパー」との共演作のスティールを見るとやはり美女。
私が新作の映画を観る頃(60年代以降)にはほとんど老女役だったんで…。
記憶にあるのが1970年の「大空港(監督・ジョージ・シートン)」。
いわゆるグランドホテル形式…パニック映画の元祖とも言われている作品。
「バート・ランカスター」「ディーン・マーティン」「ジーン・セパーグ」「ジャクリーン・ビセット」「ジョージ・ケネディ」といったオールスターキャスト。
もちろん、日本でも大ヒット!
個性豊かな登場人物たちの運命が交錯していく中で旅客機爆破の危機。
無賃搭乗常習犯でたまたま犯人の隣の座席に座る老女が「ヘレン・ヘイズ」。
味わいのあるこの演技で「アカデミー助演女優賞」も獲得。
この時、70前後。
なお80代では「アガサ・クリスティー」原作
「カリブ海殺人事件(1983)」「魔術の殺人(1985)」では「ミスマーブル」を演じています。
息の長い大女優でした。
ちなみにこの少し前ですが「バーグマン」も「アガサ・クリスティー」作品に出演…
あの「オリエント急行殺人事件(1974)」…これで「アカデミー助演女優賞」を獲ってますね。
余談の余談…
「大空港」…この「アーサー・ヘイリー」の小説を原作とする航空機パニック映画は以降シリーズ化。
制作年度に合わせ「エアポート‘75」とか…。
ある時期、毎年のようにこの「エアポート」シリーズがDVDとしてリリースされます。
ともかくその数の夥しいこと…何じゃ!こりゃ?…という感じ。
タネを明かせば、「大空港」を第1作とする「ユニバーサル」制作の「エアポート」シリーズは…
「イージーライダー」の「カレン・ブラック」が出てた「エアポート‘75」
「ジャック・レモン」「ジョセフ・コットン」「オリヴィア・デ・ハヴィランド」の「‘77 バミューダからの脱出」
そして「アランン・ドロン」「シルビア・クリステル」の「’80」の計4作のみ。
なお全4作にすべて出ているのが、ベテラン整備士「ジョー・パトローニ」役の「ジョージ・ケネディ」。
つまり「ジョージ・ケネディ」が出ているのが正統ということ。
後はその元祖の人気にあやかった便乗商法。
「エアポート‘98」だの「エアポート2001」とか…
航空機と空港が出てくりゃ、原題は無視して取り敢えず「エアポート○○」。
多くはテレビ映画?…そのバッタモンの数15作以上。
逞し過ぎる商魂…どうぞご注意を!
とは言え、中には本家を凌ぐ傑作もあるかもなァ…知らんけど。
なんか今回も無駄口叩きっぱなし…。
次週で「バーグマン」は締めることにします…はい!