耄碌妄想日記 日曜版 №87 | 楓坂四駒堂

楓坂四駒堂

4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

本日もご訪問

誠にありがとうございます。

ドキドキ

 

坂四駒堂」

耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.87でおます!

 

当ブログは

曜日 

日付変更と共に更新で~す。

 

 

 

追 悼

 

鳥山明

 

 

いやぁ…また衝撃です!汗

何か想いをまとめるのは

まだちょっと…

 

ずっと漫画を読んできて

漫画ってやっぱり「遊び心」が大事。

 

改めてそれを感じたのは

1980年のお正月

「少年ジャンプ」で始まった「Dr.スランプ」

 

とにかく「ペンギン村」ですもん!

どこやねん?!

 

名古屋弁を駆使しながら疾走する

アンドロイド少女

「アラレちゃん」はもちろん

多くのサブキャラたちの破天荒な魅力

そのずば抜けたビジュアル

まさに「めちゃんこワンダーランド」

 

「漫画」本来のおもしろさを

想い出させてくれた漫画家でした。

 

「鳥山明」の以前と以後

何かが大きく変わった気がします。

 

端的に言えば…

現在の「少年ジャンプ」の基礎を創った人。

 

近年の…敢えてタイトルは挙げませんが

数多くの「ジャンプ」のメガヒット作

その多くを辿れば

「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」

行き着く…

そう思えてなりません。

 

辛口だった神さま「手塚治虫」

やや嫉妬交じりながらもその才能を認めた

数少ない漫画家だったと思います。

 

読み継がれ…

語り継がれていく伝説…宝石白

 

おつかれさまでした。

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

クローバー

 

 

 

 

 

 

 

さあ、今回の4コマ

なかなかの雨が降らない

「新選組」です。

 

 

 

「何のこれしき‼戦国篇です」。

 

 

 

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」

その18

 

♪天国よいとこ 一度はおいで

 酒はうまいし ねえちゃんはきれいだ

 Wa-Wa-Wa Wa-

 

 1968年2月

 漫画好きには一大事件だった「ビッグコミック(小学館)」の創刊。

 これに関しては回を改めて…。

 

 相変らず私のコミック誌目当ての書店徘徊は続いていて…

 この頃は「村野守美」の新作探し…。

 

 もう一方で私自身は「大学受験」の本番、真っ只中…おーい!叫び

 「吉永小百合」在籍中の「早大受験」のため上京…。

 案の定、見事、花と散る訳ですが…う~ん絶望

 

 たいして落ち込みもせず、地元の国公立を目指しながら漫画三昧は相変わらず…。

 結果、要領よく受験突破…。

 

 冒頭のフレーズ…

 前年暮に、メジャーデビューのシングルとしてリリースされた

 「ザ・フォーク・クルセダーズ」

 ♪帰ってきたヨッパライ

 

 年明けから、早回しのすっとこどっこいな歌詞が巷に溢れていました。

 GS旋風が吹き荒れる中、この異色のコミックソングは、この2月に早くもミリオンを達成!クラッカー

 「オリコン」史上初だとかなんだとか…。

 

 「グルノーブル」の冬季五輪がこの時期。

 次期開催が「札幌」というこの大会、日本選手はメダルには程遠く…。

 

 そんな諸々の中で「ビッグコミック」は創刊された訳ですが…

 ちょうどその頃…どちらが先だったか?…相前後してあるコミック誌が創刊されます。

 

 で、取り敢えず段取りの都合でこちらを先に…

 「コミックVAN」

 版元は「漫画天国」の芸文社

 

 執筆陣は「コミックmagazine」同様、貸本出身作家が中心だったと思います。

 創刊当時の現物がないので記憶は曖昧なのですが…

 時代劇+アクション劇画…スケベ系ちらほら、そんな感じでしたね。

 

 「笠間しろう」「南波健二」…えー…「いばら美喜」「山﨑亨」

 時代劇画では「藤生豪」「池田弘史」等々。

 

 「南波健二」…貸本時代の「さいとう・たかを」のアシスタントの一人。

 「劇画集団」にも加入。

 ヨーロッパ戦線の米兵を描いたコンバット劇画を憶えています。

 後に「梶原一騎」原作「キック魂」「豹マン」など、多くの雑誌で活躍。

 

 「いばら美喜」…貸本時代にはホラー劇画を描いてた人。

 なぜか憶えているのは「恐怖の修学旅行」というタイトル。

 何となく想像できますよね?

 

 後に「小池一夫」+「小島剛夕」「忘八武士道」

 その2部の作画を担当したのが「藤生豪」

 まあ、あんな感じの画ですね。

 

 要するに「芸文社」としては「漫画天国」をより劇画に特化した新雑誌だった訳です。

 

 この「コミックVAN」という誌名に因み、ちょっと余談を…

 「VAN」

 おそらくその由来は60~70年代、「アイビールック」などアメリカントラディショナルファッションを日本の若者に浸透させた「ヴァンヂャケット」

 もう「ヂャケット」という表記がもろ60年代

 

 その「VAN」ブランド。

 若者…特にメンズファッションの草分けといった感じ。

 そのルーツはと言えば…

 「アイビールック」「アイビーリーグ」

 50年代、アメリカの東海岸「ハーバード」を始めとする8つの私立大学の総称。

 そこで広まっていたファッションが「アイビーリーグスタイル」

 

 おとうさん、憶えてますか?

ヘアスタイルは七三分けボタンダウンのシャツ、三つボタンのブレザーにコットンパンツ…足元はローファーというのが標準スタイル。

 

 痴呆汗…いや!地方都市に住む私たちにも、「VAN」あるいは「JUN」のブランド名は轟いていました。

 「MG5」「VAN」のシャツ…これさえ身に着ければ何とかなるっしょ!

 青春の下心…で、何かしら一着くらいは持ってた気もします。

 しかるに、もてた記憶はございません!はい!叫び

 

 一方、花の東京は銀座

 これを意識的に崩して身に着け、一緒にいる女の子はスカーフにネッカチーフ…白いブラウスにロングスカートにローファー、

 こんなスタイルの若者たちが目的もなくたむろしたのが「銀座みゆき通り」

 それにちなみ彼らは「みゆき族」と呼ばれ、社会問題に…。

 それに続くように「アイビー族」と呼ばれる若者たちも登場。

 まあ、ある種の自己主張…承認欲求?

 しかし群れをなしてる段階で、けっして個性的ではなし。

 その後もいろいろ生まれた〇〇族、群れることは青春の特権であるかのように…。

 

 この「みゆき族」「アイビー族」

 紙袋抱えてうろうろと…見るからに素行不良?

 ろくなことはしてないだろうという、大人たちの先入観…

 あいつら不順異性交遊とかやってそう…。

 で、ともに補導という形で、「銀座」を追われ…「銀座」は大人の街へ。

 こうした若者たちのファッション…ストリートカルチャーの中心は「新宿」…更に「原宿」「六本木」などに流れて行った訳ですね…。

 

 ま…つまり…若者受けを狙って、そうした先端のトレンドを誌名に取り入れたのが、この「コミックVAN」でした…多分…。

 中身の漫画はそこまでトレンディではなかったですけどね…。

 

 で、よ~うやく本題‼…やれやれ

 この「コミックVAN」で私は「真崎・守」の衝撃の連載と出逢います。

 

 

 連作と言えば、同じ頃「コミックmagazine」誌上でも「連作 錆びついた命 何も言わない 三部作」を発見。

 何かこう「連作」というのがカッコ良くて…

 そしてこちらは初めての時代劇…しかも「新撰組」

 「新選組」ではなく拘りの「新撰組」

 「司馬遼太郎」「燃えよ剣」はその少し前。

 私、既にその影響もあって「新選組」に見事に嵌ってましたから…。

 

 創刊間もない「コミックVAN」4月3日号からの

 「連作 幕末刺客行/燃え尽きた奴ら/新撰組篇」

 ほぼ毎号連載…1年近くかな…?十数回の連載…

 これはもう買うしかなくて…。

 

 コマのはざまから噴き出す気…

 それは死に場所を求める幕末の若者の情でもあり

 描く漫画家(真崎・守)の只ならぬ量…。

 それが伝わってくるんですよね。メラメラ

 

 Gペンで描きこまれた、様々な効果の鮮やかさ…

 繰り返しますが、描き文字のカッコよさ…

 そしてキャラクターに漂う詩情…。音譜

 何度読み返したことか…?

 

 まさに新感覚…新たな漫画表現…ニューウエーブの旗手…

 ああ!こんな漫画が出てきた!…よだれ

 そんな衝撃でした。

 

 この年、「劇画コミックSunday(一水社)」「漫画パンチ(芳文社)」「漫画ボイン(平和出版)」「週刊漫画アクション(双葉社)」などに精力的に作品を発表。

 「ぐら・こん」講師「峠あかね」との二足の草鞋。

 翌年以降も快進撃が続きます。

 

 この「真崎・守」…更に「永島慎二」「村野守美」の作品群…

 その後、創刊される数々のコミック誌の中で折に触れ、取り上げていきたいと思います…。

 

 尚、この「全力漫画少年」

 次週は特別版、少し落ち着いて「鳥山明」追悼コラムを

 

 どうかよろしく哀愁!