ご訪問
ありがとうございます。
「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
No.138でおます!
当ブログは本年も
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
年明け早々の
能登半島地震
羽田航空機事故
令和6年も
不安な幕開けですね…。
何より被災されたみなさまの
ご無事をお祈りいたします。
ま…暗澹たる思いではありますが
まずはご挨拶から…
4コマラインナップ
相も変わらずですが…
スタートは
「桃太郎黒伝説」
通称「ももクロ伝説」から…
今回…サイレントで。
オチもなく
何か続いちゃいます…。
次回4コマ
「世界むかつき話」は
3度目登場!
「マッチ売りの少女A」
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇34
名画座のマドンナたち
その2
60年代、「名画座」は2本立…時々3本立だったり!
今回、紹介する「第三の男(1949)」…
「市民ケーン」&「第三の男」…あるいは
「シェーン」&「第三の男」…どっちだったかなぁ…。
ま、そういうレベルの2本立。
「ロマン座」でも入場する度に、何ヶ月分かの上映予定が書かれたチラシがもらえます。
僅かなおこづかい…こうしたプログラムを事前に十分吟味して出掛けたものでした。
「第三の男」…
大戦により崩壊した古都「ウィーン」を舞台に「キャロル・リード」が描いた男たちの挽歌…
極上のミステリー作品にして、珠玉の恋愛映画?…。
観覧車・地下道・並木道…語り継がれる名シーンの数々。
今更、私の薄っぺらな解説など何の必要ない名作「第三の男」。
ちなみに「アガサ・クリスティ」に「第三の女」という作品があることをご存じの方は、かなりのミステリー通…
わー!どうでもいい話!
あまりにも有名な「アントン・カラス」の「チター」によるテーマ曲。
「チター」…形状はギターと言うより和琴に近い…?
5.6本の主旋律のための弦と、伴奏用に何十本かの弦。
見習いギター小僧だった私は…
買ったばかりのレキントギターで、リズムが心地よいこのテーマ曲に挑戦したものです。
そんな高校時代…この映画で出逢ったミューズが
「アリダ・ヴァリ」。
役柄がたしか「女優」という設定ですけど…
ともかく衝撃的に美しい!
17やそこらではとても太刀打ちできない…
太刀打ちしませんけど…
ともかく圧倒的な美貌の東欧生まれ?のイタリア人美女…。
友人「ハリー(オーソン・ウエルズ)」の彼女であるこの美女「アンナ(アリダ・ヴァリ)」。
只でさえ、隣の芝生…何故か気になる友人の恋人。
裏切り?…背徳への甘い誘惑…。
案の定…
主人公「ホリー(ジョセフ・コットン)」、次第にこの彼女の魅力の虜に…。
う~ん…
この美貌であれば、無理もないわな…というリアリティ。
あまりにも有名なラスト…並木道
心惹かれるまま、待ち伏せる「ホリー」
一顧だにせず通り過ぎる「アンナ」…。
この男前なクールビューティ…
更に…深い瞳の奥に湛えられた意志の強さ…。
追いすがることなど出来る筈もなく…
しつこいですが、もうどうにも太刀打ちできません!
お手上げです!
見つめられたら、多分ちびります。
「ホリー」同様、この「アリダ・ヴァリ」に魅せられた私は、このしばらく後に、彼女の主演作「かくも長き不在(1961)」をやはり「ロマン座」で…。
「第三の男」の「アンナ」の約10年後ですね。
あまりに苛酷な戦地において記憶を失った夫?
彼女の深く刻まれた皴は、一途な愛の強さを…。
そんな想いと覚悟を秘めた…引き込まれるような目力…。
強い女性に惹かれるようになったのはあれがきっかけ?…知らんけど。
想えば「加藤治子」も「奈良岡朋子」もそんなイメージだったしなぁ…。
昨年「ウクライナ」関連で話題になった1970年製作の「ひまわり(ヴィットリオ・デ・シーカ)」同様…
戦争によって引き裂かれた愛の物語。
あの「ジャバンナ(ソフィア・ローレン)」もそんな目でした。
で…その「アリダ・ヴァレリ」が「ヒッチコック」作品に出ていたのを知ったのは、更に後の話。
1947年、「第三の男」の2年前、彼女が25.6才の頃の作品。
「パラダイン夫人の恋」…
いつものカメオ出演以外は、どこか妙に「ヒッチコック」らしくない?法廷劇。
「アリダ・ヴァリ」は夫殺しの容疑が掛かった人妻役。
彼女の弁護を引き受ける「グレコリー・ペック」がメロメロになるほどの美しさ。
この画になり過ぎる美男・美女…これも映画の醍醐味。
2006年、84才で亡くなる間際まで、現役の女優だった筈。
どうでもいいですが…間違いなく、その後の私の女性観に影響をもたらした…
青春時代のミューズの一人でした。
さて…あの当時、「名画座」で出逢った女神をもうひとり…
次回は、この流れで「ヒッチコック」映画でお馴染みのあの女優さんを…
本年もどうぞ…よろしく哀愁!