耄碌妄想日記 日曜版 №68 | 楓坂四駒堂

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耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.68でおます。

 

当ブログは

曜日 午前0時

週2回更新で~す。

絶望

 

 

音譜

 

♪あ~なたの言葉より~

今は~

安い流行歌の方が

まし~

※詞・小椋佳

 

少し前、「研ナオコ」が久々に

「ミュージック・フェア音譜」に登場。

 

相変わらずの「研ナオコ」

 

ラストは

♪泣かせて

 

「小椋佳」の豊かな感性が

そんな女性の姿を細やかに描いた…

どストレートな失恋ソングハートブレイク

 

さすがの「小椋佳」

微妙に男目線であることは

致し方なく…

 

それよりあの頃…

妙にひっかかった

♪安い流行歌より まし

というフレーズ

 

安い流行歌好きの私としては

格調高い詞をものにする

東大エリートのあんたに

そげなふうに言われとうはないわい!DASH!

 

とか、浅はかに思ったものの…絶望

 

待てよ…と

よくよく考えると…

「流行歌」に対する

これ以上のリスペクト・誉め言葉はないのかも!

改めて「小椋佳」

言葉の力を思い知った…

そんな曲です。

 

やはりこれも秋が似合う曲ですよね…。

 

クローバー

 

最後のクレージーキャッツ

「犬塚弘」さんの

逝去については

また改めて…

 

もみじ

 

 

 

「3G」

今回から3ヵ月連続で

最終週に…

 

来月11月は

曜が先なんで

太郎黒伝説」から

いざ「鬼が島」へ…??

 

どうぞよろしく!

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

4「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」へ

 その1

 

 1963年3月

 「週刊少年サンデー」「小学館」から「10代の雑誌」クローバーと銘打った月刊誌が創刊されます

 その名も「ボーイズライフ」

 今なら差し詰め、えっ!「ボーイズラブ」ラブラブビックリマーク

 …うっかり、勘違いしそうな誌名…そうなのか?

 そんな言葉すらなかった時代…。

 

 いきなり、脇道と言うか裏道に逸れますが…

 1970年代に入って早々に創刊されたのが「薔薇族」…。

 そう言えば「さぶ」ってのもあったよなあ…。

 

 「さぶ」の表紙って、誰、描いてたんだっけ?

 印象残ってるけど…私の記憶に間違いがなければ…

 ああ!最近、危ういんですが…

 「三島剛」…?…違ったらごめん!

 

 いずれにしろ、そちらの「族」には、私自身、属した経験もなく…

 興味本位でパラパラとページをめくった程度…立ち読みでね。

 

 性の多様性とかいう概念もなく、当時は「アブノーマル」とひとくくりに…。

 「アブノーマル」…異常…病的…変態扱い

 「性的指向のおける自由と平等」が宣言されても猶、そんな暗黒の時代の残骸はいまだに、この国ではここかしこに潜在的に…。

 

 漫画読むと頭、悪くなる…とか

 ロックやると不良になるとか…そんなレベルです。

 スポーツが健全?

 …アメフト、ラグビーやっても、大麻吸うのは出てくるじゃん!

 

 

 えー…いきなり何、言ってんだろ!

 

 「ボーイズラブ」がまずかったわな…

 「ボーイズライフ」に戻します!

 

 私も購読の経験がある「小学館の学習雑誌」

 「小学六年生」の後はその中学生版…

 「中学生の友」というのがあったらしいのですが…

 私、見たこともなくて…。

 休刊後、その後継誌がこの「ボーイズライフ」

 

 この「小学館」の代名詞とも言われた「学年別学習雑誌」

 私、孫もいませんので、ここ最近の状況にはとんと疎いのですが…

 あのピカピカキラキラ「小学一年生」を除き、2016年にまでにすべて休刊!

 

 70~80年代、全学年の学習雑誌にそれぞれの「ドラえもん」掲載されていたのも今は昔…。

 スタッフ総出だったと思いますが、「藤子F不二雄」の「漫画愛」…凄かったですね。

 「ドラえもん」がこの令和も活躍を続けているのは、そんな仕事ぶりの結果。

 亡くなって、もう四半世紀…「昭和」遠くなります…。汗

 

 ところで、おとうさん、「小学8年生」って、ご存知ですか?

 中学受験に失敗した小学生のための雑誌ではありません!…念のため…あほか!」

 

 「8」はセグ数字の「8」…すべての数字に変幻自在。

 つまり全学年対応のスーパー学習雑誌!キラキラ

 こんな雑誌が2017年に創刊されてるんですね…う~ん。

 

 6学年、ひとまとめって、ちょっと乱暴すぎるんやおまへんか?

 どうなっておるのか?よだれ…中身が気になりますけどね…。

 

 

 さて、「ボーイズライフ」

 読者のターゲットは男子中高生。

 

 基本的には漫画雑誌ではありません。

 

 翌1964年に創刊された現「マガジンハウス」の「平凡パンチ」

 更に1966年には「週刊プレイボーイ(集英社)

 同じ若者向けでも、こちらは、ファッション・風俗・グラビアと派手なつくり。

 今思うと、「プレイボーイ」の方が少し記事は硬派だったかも…。

 

 「ボーイズライフ」

 創刊号の特集は「ミサイルロケット」…えッ!

 まあ、男の子、総じて図解ものが好き…

 「水着グラビア」ラブラブも好きなのにそれはなし!

 

 ロケットのしくみ

 ミサイル誘導のしくみ

 今後は「ミサイル戦争」だぜ!…ということで各国ミサイルの比較…

 どれがどこまで飛ぶのか?…図解による解説。

 

 ミサイル基地の地下部分の詳細なイラスト。

 「海外ヌード」ラブラブも好きなのにそれもなし。

 

 この前年1962年には「キューバ危機」もあり、世界中に紛争が頻発していた時代。…そんなことも反映していたと思います。

 

 グラビアと言えば…芸能人がどんな外車に乗っておるのか?

 「小林旭」「キャデラック」「力道山」「ベンツ300SL」とか…

 「弘田三枝子」「フォード・コンサル」!

 

 とじ込み?のカレンダー…これもグラビアページ。

 この月は4月創刊号は、何と「吉永小百合」様…18くらい?

 一番ふっくらされてた頃…う~ん。

 

 映画で言えば「青い山脈」「いつでも夢を」の後くらい。

 

♪わ~かく 明るい 歌声に~

 雪崩は消える 花も咲く~

 

 唄わんでよし!

 

 小説とか戦記とか…スポーツ記事…政治座談会…。

 創刊号なのに読者の手記も…う~ん。

 

 漫画はたった1本のみ。

 「白土三平」「三平劇場」

 読み切り連載の忍者もの「ざしきわらし」

 

 「白土三平」「サスケ(少年・光文社)連載中。

 「ガロ」創刊はこの翌年。

 「カムイ伝」連載開始は創刊4号目の12月号から。

 この頃から「白土三平」に向けての「小学館」のラブコールドキドキはすごかったってことでしょうか?

 

 この「ボーイズライフ」創刊号

 馴染みの「尾関書店」で立ち読みほんわか…以上のページにざっと目を通し…

 結局、買いませんでした。ビックリマーク

 

 「小百合」だけ切り取って持ち帰りたい…そう思いながら…。

 

 その後の「ボーイズライフ」

 すぐに2本目の連載漫画が…

 これも読み切りですが、「益子かつみ」の短編

 

 前にも書きましたが、「益子かつみ」と言えば…

 「さいころコロ助(日の丸)」「怪球Xあらわる‼(少年サンデー)

 大好きな漫画家ですやん!クラッカー

 

 買うか買わないか…ここでも大いに心は揺れましたが…

 なんせ中学生のおこづかいでは…ここはじっと我慢の大五郎

 …♪シトシトピッチャン、シトヒッチャン汗

 

 で、しばらく立ち読みが続きます。

 

 ところが事態が急変したのが、創刊6号目くらい?

 「白土三平」と入れ替わった形で

 あの「横山光輝」「片目猿」の連載開始。

 

 「伊賀の影丸(少年サンデー)

 小学生の頃から、あの忍者同士のチームバトルに夢中。

 毎週毎週、どちらかのメンバーに×印がついて…

 弱そうなのが意外に最後まで健闘したり…

 

 殺し合いを楽しんじゃいけないんでしょうが…おもしろかったなあ…

 「サスケ」「影丸」という、趣の違ったこの2作品で忍者漫画手裏剣が好きになりました。

 

 「片目猿」

 連載予告を見た時…これ「柳生十兵衛」

 隻眼で…隠密のように諸国を回ったとかいう生半可な知識もあったんで…

 「横山光輝」「柳生十兵衛」…てっきりそうだと。

 

 

 大間違いだわ!絶望

 これ、もう一人の主役は若き日の「斎藤道三」

 野望を持ったこの油売りの若者が、戦国の世をのし上がっていく物語。

 主人公、「片目猿」こと伊賀忍者「猿彦」が、その参謀となり、数々の合戦の果て、最後には美濃を制する…。

 「横山光輝」描く少年たちを見慣れていたので、主人公が「青年」というのが新鮮でした。

 

 ともかくこの号より、いよいよ購読を開始…

 

 史実を元にフィクションを交えつつ…

 ひょっとしたらこれが「横山光輝」の最初の歴史漫画?

 

 「ボーイズライフ」ではこの後、「片目猿」に引き続き「蛟龍(1965~)を。

 こちらの主人公は「秀吉」の参謀「黒田如水(官兵衛)」

 

 この「参謀」好きが後々…。

 

 以降、他の雑誌でも数々の歴史漫画を…

 「山岡荘八」原作の「信長」「秀吉」「家康」

 「新田次郎」原作で「信玄」「勝頼」

 やがては「史記」「三国志」「水滸伝」などの中国史劇に至る訳ですね。

 

 ざっくり歴史を知るには最適でしたね。

 

 「横山光輝」

 劇画の勢いの増す中…「手塚治虫」同様、晩年まで全く画風は変わらず…。

 「白土三平」「小島豪夕」…あるいは「さいとう・たかを」に比べれば

 キャラが如何にも無機質で味気ない…。

 正直、こちらも齢を重ねていくうちに、そんな物足らなさを感じたこともあったのですが…。

 

 ともかく、世間はいよいよ漫画・劇画ブーム…

 しかし掲載漫画は増えたものの、大きく漫画雑誌に変貌することもなく…

 「ボーイズライフ」は少年向きの総合情報誌というスタイルは堅持。

 

 漫画の執筆陣ですが…

 「石森章太郎」「超人たち」

 「寺田ヒロオ」「背番号ゼロ」

 「赤塚不二夫」「いじわる教授」「スリラー教授」…そして「おそ松くん」

 「藤子不二雄」…「オバケのQ太郎」

 などなど、「少年サンデー」のレギュラー陣による、主として人気漫画の出張版、入れ代わり立ち代わり掲載されました。

 

 そして…1964年12月号、私にとっては衝撃の新連載が始まるのですが…

 

 もったいぶって、以下次週!