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ありがとうございます。
「楓坂四駒堂」
耄碌妄想日記
木曜版No.128でおます。
当ブログは
日・木曜日 午前0時
週2回更新で~す。
♪この店で~
最後の夜を
どちらからともなく
そう~決めて~
詞・水谷啓二
ああー
3回連続で訃報から
始めてます。
心底まいります!
追 悼
もんたよしのり
少しですが年下ですやん!
しかも急逝!
つい最近、NHKの「うたコン」で
相変わらずの熱いシャウトを堪能したばかり
「新浜レオン」とノリノリで
あの♪ギャランドゥも…
齢を取らない人だと
思ってました…。
ああ!
ダンシングオールナイト
せつなさを煽るように
疾走するメロディライン
魅惑のハスキーボイスが
アップテンポに
心を揺さぶる
極上のロックバラード
中でも冒頭の詞は
私の一番好きなフレーズ
続いての…
♪想い~出を
なぞ~るように 躍る
初めて~会った~
夜の~よ~うに
…
そんな恋の想い出はなくとも
なぜかいつも…
泣きそうになる曲でした。
おつかれ様でした。
秀樹とはもう逢えたでしょうか…
もう一度ふたりで♪ギャランドゥを!
♪透き通る 白い肌
黒いドレスに包み
髪を~ふ~り~乱したままで
躍るゥ~
ギャランドゥ
詞・もんたよしのり
心よりご冥福をお祈り致します。
次回4コマ…
第5週の日曜ですので
「3G」
爺ィの初恋話?
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇24
シリーズ邦画「松竹」篇・その3
♪小さな庭~を まんなかに
おとなりの窓 う~ちの窓
いっしょに開く~窓ならば
ヤー こんにちはと手を振って
こんなせまいバス通り裏にも
ぼ~くらの心が か~よいあう
※詞・筒井敬介
「松竹」の「松本清張」原作映画の想い出を続けます。
ここまでは、ほとんど公開時には観ていないのですが…。
「岩下志麻」主演作の前に…
少し時間を遡って…1960年公開「波の搭(監督・中村登)」。
これは「有馬稲子」主演。
特筆すべきは、この原作が「松本清張」初めての女性誌「女性自身(光文社)」での連載(1959年)だったということ…。
この当時には、女性の間でも人気だった「清張」ミステリー。
この連載で「女性自身」の部数が急上昇したという話…。
連載直後に「カッパノベルス」が出て、しばらく後に私が読んだのはコレ。
当然、女性読者を意識した作品…。
若手の地検特捜部・検事と人妻との不倫…そのさなか…
描かれるのは殺人事件でなく、その女性の夫が絡むお食事券…いや、汚職事件。
ま、メロドラマテイストのロマンティックミステリー。
前回も書いたのですが、以後の2時間サスペンス、この系統…多いですよね。
この作品で話題になったのは古刹「深大寺」。
「有馬稲子」と「津川雅彦」…
不倫カップルが忍び逢う…聖地…。
逢瀬の前に取り敢えず蕎麦?…知らんがな!
それとヒロインが最後に辿る「青木ヶ原・樹海」…
この小説を読んだとみられる女性の自殺者が相次いで、社会問題になったりしましたが…これもこの作品の「力」が及ぼした結果?
「松本清張」も困惑…。
「有馬稲子」…「宝塚」出身。
「有馬稲子」は二代目…伯母の芸名を継いでいるんですね。
母から娘へ…「宝塚」、昔は芸名を継承することがあったみたいです。
現在91才…
私のかつてのイメージは、いい意味で男前…強い女優さん。
少し…でもないか…もう5,6年になりますね…
久々に「倉本聰」脚本の「やすらぎの郷(2017)」「やすらぎの刻~道(2019)」で、イメージ通りの健在ぶりが観られて感激でした。
この「波の搭」で彼女の困った夫を演じた…「南原宏治」。
もうご存知の方も少ないと思いますが…アクの強い名優でしたね…。
その彼が主演した「ぼっちゃん(1958・松竹)」!
もちろん「漱石」の名作。
この時の「マドンナ」が「有馬稲子」。
掛け値なしの美人ですもんね。
さて、同じく…美しさの中に秘めた強さ。
個人的に、そんなイメージを長く抱いているのが
今回取り上げる「岩下志麻」。
けっして「極道の妻たち(1986~・東映)」のイメージのせいではなく…
そうですねえ…私の観た範囲での印象を語れば…
映画デビュー(1960)の頃…
1959~60年、かつての人気ラジオドラマ…「君の名は」を彷彿とさせるテレビドラマ「あの波の果てまで」が人気を博しました…
いわゆる「メロドラマ」。
それを「岩下志麻」主演で映画化したのが「松竹」。
母親がこのドラマに嵌っていて…小学生だった私はこの映画に連れて行かれました。
なんと3部作!
あの「池尻」ってのが悪い奴なの…って知らんがな!
愛と憎しみの三角関係…ガキんちょにおもしろい訳おまへんで!
二人の男の間で揺れ惑うヒロイン「千秋」が「岩下志麻」。
その他…例えば「小津安二郎」の遺作となった「秋刀魚の味(1962)」。
かつては「原節子」が演じたような嫁ぐ娘役をより快活に…。
「小津安二郎」の最後のお気に入りだったようで…。
いわゆるクールビューティ?
清楚で知的で明るくて…芯のある、品の良いお嬢さん…そんなイメージ。
当コラムの今回の本筋…
初めての「松本清張」原作映画のヒロインを演じたのは1963年。
「風の視線(川頭義郎)」。
主演は「新珠三千代」の方だったと思いますが…。
これも「女性自身」の連載のロマンティックミステリー…?
「波の搭」同様、魅力的なタイトルですね。
「風の視線」ですもん!
タイトル…深読みすると何かわかるかも知れませんが…
中身はこれもまた、どろどろの愛憎劇。
「岩下志麻」が演じたのは、あろうことか、かつて関係のあった男(山内明)の妻(新珠三千代)がセッティングした見合いによって、戸惑いながらも成り行きで結婚する女性。
その夫となる男(園井啓介)の心もまた新妻(岩下志麻)にはなく…なんと人妻(新珠三千代)に憧れを抱いている…。
で、その人妻(新珠三千代)はと言えば、これも妻帯者の「佐田啓二」と惹かれ合っているという…「いったい、どないなってますねん?」状態。
お読みになっても、何のこっちゃ!でしょうね…
うまく説明できてませんが、要するに主な登場人物はすべて既婚者。
しかし、それぞれ心はパートナー以外の異性に……あへ!
冒頭にいきなり、死体が出てきますが、基本はちょっと複雑なメロドラマ。
「松本清張」…実はこういうの、好きなんでしょうか?
少なくとも…女性観と言うか…女性の描き方には拘りがあった気がしますよね?
内面に熱い想いを湛え、自らの生々しい「性(さが)」を持て余すような、そんな女性を好んで描いていたような気もします。
ここで言えば「新珠三千代」の方。
「岩下志麻」が演じたのは、どちらかと言えば、ひたすら耐えて忍ぶ、受け身の女性でした。
ま、キリリとした顔立ちではあったのですが、どこまでも育ちのいい「お嬢さん」女優…まだそんなイメージの頃です。
私が「強い」という印象を持ったのは…やはり…その翌年の時代劇「五辯の椿(1964・野村芳太郎)」なのかなァ…?
「山本周五郎」の名作。
おっとりとした商家の娘(おしの・岩下志麻)が、父の死を契機に、その父を裏切り、男たちと遊興にふけっていた母(おその・左幸子)を屋敷ごと焼き殺す…!
その際、自らの死を偽装し、秘かに母親と関係のあった男たちを次々と手にかけてゆく…。
遺体の傍らに決まっては1片の椿の赤い花びらが…。
その後、都合4回のドラマ化。
復讐の鬼と化した「おしの」を演じたのは…
「藤純子(現・富司純子・1969)」※母「おその」「木暮美千代」
「大原麗子(1981)」※同「加賀まりこ」
「古手川祐子(1987)」※同「生田悦子」
「国仲涼子(2001)」※同「秋吉久美子」
言わば、当時旬を迎えていた女優さんたち…。
映画ということもあって…でしょうが、「岩下志麻」の可憐さが入り交じる、復讐に燃え、静かな殺意を宿した目の迫力…。
ピカ一だったと思います…。
これがおそらく、怖い女を演じた最初?。
一段と美しさにも磨きがかかり、「女」を演じる女優への脱皮でした…多分…。
以降…数々の「清張」作品で、そんな「女」演じ、見事に嵌って行くのですが…
そんな作品の紹介の前に…余談になりますが…
映画デビュー前の「岩下志麻」に関するエピソードを…。
冒頭の歌詞…
これもご存じの方は、「団塊」以上?
すいません!爺ィの昔語りなんで…。
1958年から63年まで続いた「NHK」の初の帯ドラマ
「バス通り裏」の主題歌です。
これが今でも唄えるってどういうことでしょう?
「朝ドラ」が始まるのが1960年からですから、やはりその後の帯ドラマのルーツ。
月~金(後、土曜も)のニュースの後、19.15~30の15分。
何が凄いかと言えば、この5年間すべてスタジオからの生放送!
セリフが飛んだり、ぐずぐずになったりはめずらしいことだはなかったかも…
取り立てて何事かが起こることもない、ごくごく普通の二つの家庭の日常の描写。
交わされる会話は、ほぼ世間話…。
だから熱心に観ると言うより、流れてたって感じ。
しっかり憶えているのは、美容院の一人娘、高校生の「元子ちゃん」。
「十朱幸代」当時16才…天真爛漫…かわいくってね。
この「元子」の同級生役で出てたのが「岩下志麻」。
少し上で17才くらい?
制服姿…髪が長くて、やはりきりっとした顔立ちだったけど…
それが後の「岩下志麻」と結びつかず…
後々、残っている画像を観るとやはり「岩下志麻」。
二人ともこのドラマ放送中にそれぞれ映画デビュー…。
今思うと、この「バス通り裏」って言葉の響きが懐かしく…
戦後、住宅地がどんどん広がっていき、最寄りの駅からは路線バスが走っていて…
おそらくほとんどがボンネットバス。
若い女性の車掌が乗っていて…
そのバス通りを一本入ると…小さな家々が立ち並ぶ路地…。
このドラマもそんな隣同士の二組の家族が中心…。
まだまだモノも足りない不自由な生活…
でも、明日は今日よりきっと明るい筈。
誰もがそう思えた昭和30年代です。
同じく、そんな新興住宅地の人間模様を描いた帯ドラマ。
「水道完備ガス見込み(1960~63・現・テレ朝)」。
上下水道は完備してますけど、ガスはその内に…ということ。
♪水道完備 ガス見込み
私の町です 若い町
雑木林を切り拓き
どろんこ道もアスファルト~
キャストも内容も忘れてますが、この主題歌、今でも唄えます。
歌ってすごいですよね。
唄ったついでに…唄ってんです!キーボードで駄文、打ち込みながら…
ちょっとお酒も飲んでますけど… あはははは!
で、流れでこんな曲も…
♪学生だった僕に~
うまく愛は 語れなかった
長いこの道
一人じゃ遠すぎる
バス通り~
※詞・甲斐よしひろ
おかあさん、憶えてますか?
「甲斐バンド」の1974年のデビューシングル…
珠玉の失恋ソング♪バス通り
趣は全く違うのに…なぜか「バス通り裏」の主題歌とリンクするように胸に蘇ります。
バス通り…バス…そんなのが出てくる歌が好きなんでしょうね。
♪ジョニーへの伝言とか…
「由紀さおり」の♪挽歌とか…
「吉田拓郎」…♪ある雨の日の情景とかね。
そう言えば、先日亡くなった「チンペイさん」が「小川知子」の胸に手を忍ばせながら唄った!…
♪忘れていいの~愛の幕切れ
♪遠ざ~かる 愛が~消え~てゆく
涙あふ~れても 逃げ~ない
バスが行くまで~
詞・谷村新司
合 掌
さて、そんな「岩下志麻」の「バス通り裏」。
一目見たら忘れられない若き日の個性派俳優たちの姿も…
「米倉斉加年」「田中邦衛」「常田富士男」…
更に「荒木一郎」も…。
「十朱幸代」「岩下志麻」「荒木一郎」
共通点はそれぞれ名優を「親」に持っていること。
テレビドラマが映画の俳優をアテにできない時代。
そうした伝手をも使って、若い俳優を育てていったんですね。
みなさんのその後の素晴らしい活躍はご存じの通り…。
余談大敵?!余計な歌など口ずさんでいたせいで…長くなり過ぎました。
すいませ~ん!
あ~あ
「岩下志麻」主演の「清張」サスペンス映画…
次週に続きます。
次回日曜版No.68 より
「全力漫画少年」再開します。
よろしく哀愁!