耄碌妄想日記 日曜版 №61 | 楓坂四駒堂

楓坂四駒堂

4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

ご訪問

お待ち申しておりました。

 

坂四駒堂」

耄碌妄想日記 曜版No.61でおます。

 

当ブログは

 週2回更新です。

 

 

さて…

 

「バスケットボール・ワールドカップ」

バスケ

順位戦での…「日本」のパリ五輪出場決定ビックリマーク

バスケ経験者としては

長い暗黒の時代を知っているだけに…

喜びもひとしお、感慨深いものがあるのですが…。

 

ベスト4の対決

「セルビア」〇 vs「カナダ」×

「アメリカ」× vs「ドイツ」〇

そしていよいよ決勝!

「ドイツ」vs「セルビア」

 

「日本」の五輪出場決定に盛り上がった

「にわか」のみなさんは

どれほど注目しているのでしょうか?

 

ま、「サッカー」「野球」「ラグビー」…

何でも来いビックリマーク

何なら「将棋王座戦」にだって

熱うなりまっせ…

マスコミの煽りも半端ないですもんね。

 

「富永啓生」の名前すら知らなかった方たちも

盛り上がってのお祭り気分…クラッカー

 

ま、きっかけはきっかけ

それもスポーツを楽しむ

王道のひとつ…。

 

「バスケ」のおもしろさを

多少なりとも知っていただければ、なおさら結構!

 

例えば「野球」とは違い

「バスケ」の世界水準はかなり高く…

「サッカー」同様、一歩一歩…

いきなりメダル争いを望むのは酷!

 

結果に拘わらず、五輪以後も

多くの方に注目されることを祈ります。

 

 

 

 

 

 

まじめに史実?を追ったため

今回、オチ…おまへんで!

 

精進します!

 

次回

「何のこれしき!戦国篇」です。

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter

年誌は荒野をめざす

 

3「ガロ」との遭遇 LSAT

 

 

 「月刊漫画ガロ…一つの転機は、まず1971年、「カムイ伝 第1部」の終了

 徐々にですが、有望な新人作家の発掘という方向にシフトされます。

 もちろん、個性・才能豊かな若い作家たちの登場もありました。

 

 次第にガロが、よりアヴァンギャルド、スタイリッシュにもなっていった気もします。

 

 しかし…創刊当時の脂ののった中堅・ベテランたちのガロならではの作品群と、新たな才能たちの作品群。

 この両輪体制は崩れていった訳で…徐々に人気は低迷する…というのは必然だったと思います。

 

 しかし、個性を重んじる作家主義は貫き、新たな世代の読者を開拓しつつ、ガロCOM亡き後も、孤高の戦いを続けていく訳ですが…

 正直、私もやや惰性で購読を続けていたような気がします。絶望

 

 1996年ガロ」の「大番頭」とも言うべき「長井勝一」が死去。

 この後の迷走…やがて…最終的には2011年に廃刊

 

 こうしてガロの時代を振り返る時…

 2本柱の「白土三平」「水木しげる」

 そこに「つげ義春」「永島慎二」「林静一」らがいたあの時代…

 そこに共に競うように現れた新人たちが。

 どうしてもあの…60年代後半に想いを馳せてしまいます。ラブラブ

 

 私にとっては「神」キラキラである「永島慎二」

 いきなりの休載とか、再録も多かった訳ですが

 COM」「ガロ誌上の「ダンさん」は何故か格別でした…。

 

 そんな時代の作家を最後にもうひとりだけ取り上げておきます。

 

 「白土三平」らと同じく、貸本時代から漫画を描いてきた作家のひとり

 「滝田ゆう」

 

 1922年生まれ「水木しげる」はともかく

 この「滝田ゆう」1931年生

 ちなみに…「ジャニー喜多川」と同年生まれ…

 深い意味はありません…う~ん汗うさぎ

 ちなみに「山田洋次」「高倉健」も同年。

 

 「白土三平」…1932年生

 「辰巳ヨシヒロ」…1935年生

 「永島慎二」…1937年生

 「つげ義春」…1937年生

 

 「つげ義春」以外はすべて故人です。

 

 何度か「夭逝」した漫画家を取り上げましたが、「夭逝」という程でないにしろ…

 58才没というのはいかにも若いです。

 もう少し上だった?…という感覚はあるのですが…

 この中では一番早く、この世を去っています汗

 

 貸本時代のヒット作「カックン親父」

 1960年前後だと思うのですが、私はリアルタイムでこの貸本を理髪店の待合スペース本で読んでいます。

 ひじょうに読みやすい、ほのぼのとしたユーモア漫画…。

 一度読んだら忘れられない、独特の絵柄。

 

 「カックン」というのは…

 おとうさん!憶えてますか?

 当時のコメディアン「由利徹」のギャグだったと思います。

 

 この「滝田ゆう」作品との久々の予期せぬ再会…

 それがガロ1967年4月号の時代ギャグ漫画「あしがる」

 遅筆と言われた「滝田ゆう」が精力的に…短編ですが、月によっては何作も掲載を。…

 

 やがて…満を持したかのように始まった連載漫画…

 寺島町奇譚

 1968年の12月号から1970年まで続きます。

 

 舞台は太平洋戦争当時の墨田区寺島町付近

 私娼街「玉の井」(非公認の売春街)です…。

 

 「滝田ゆう」自身と思われる「スタンド・バー」の息子「キヨシ」

 この「キヨシ」の目を通して描かれるこの特殊な街で暮らす人々。

 

 「覚醒」キラキラと言うんでしょうか…

 連載が続く中、新たな「滝田ゆう」が生まれていきました。

 

 内容もそうですが、想いを込めて描かれた緻密なその街の様々な点描。

 片隅の野良猫、捨てられた空き缶、軒下に忘れられた洗濯物…

 娼婦が投げ捨てたタバコの吸い殻…

 

 この街に生きる人々の息遣いまで感じられて…。

 ページを繰らず、パノラマのようにそれらをずっと眺めていられました。ラブラブ

 

 「私漫画」と呼ばれ、「漫画文学」と言われ…

 ともかくガロという土壌があったからこその「滝田ゆう」の覚醒だったと思います。

 

 70年以降文芸誌他へ「滝田ゆう」の活躍の場は広がっていきました。

 ドラマ「前略おふくろ様」のタイトルバックのイラストもそうでした…。

 

 おそらく作家として探し求めていたものに、やっと行き着いたという想いだったかも知れません。

 

 寺島町奇譚の連載前のガロでの短編作品。

 「あしがる」「しずく」「ラララの恋人」など…

 読み返すと、何か不思議な熱気が感じられるのは気のせいでしょうか?

 

 

 確かなレガシーを遺して消えていった「月刊漫画ガロ

 その血脈が、「長井勝一」の遺志である「アレックス(青林工藝舎)」に今も流れ続けているのであれば、年老いた漫画好きにとってはこの上ない喜び。

 健闘を祈ります。

 

 

 さて…私の知るガロの話はこんなところ…。

 どれもこれも掘り下げが足りてませんが…まあ、こんなものです。

 

 いよいよ、「青年誌」戦国時代メラメラに向かう訳ですが…ここらでまたまた一服。コーヒー

 

 次週「雑誌といた時間」を1回はさみ、

 チュッチュ!チュッチュ!「くちづけキスマークソング考」を再開します。

 

 よろしく哀愁!です。わんわん