ご訪問
ありがとうございます。
早速ですが…
当ブログ、近々…
模様変え・リニューアルと
言うほどではありませんが
ともかく内容の充実を
これを目的に…
ブログ全体のスリム化を
予定しております。
なお…
来月6月2週目より
4コマ漫画
「何のこれしき!新選組篇」を
何とか覚悟を決めて
再開予定です。
ああー!
その他
順次、お知らせいたします。
どうかよろしく…!
では「桃ちゃん」
最後の揃い踏みです…
鬼退治
出立まで
もう少し…?
~ドラマ黄金時代の女神たち
最終章
桃井かおり
その30 ラストです!
♪だってあなた~
あなたがここに~いるのだもん
昔の~私は 何色だ~ったのかしら
もう思い~出せないのよ
振り返ると…
ほんの幼い頃…眠りにつく前の僅かなひととき
祖母が添い寝しながらしてくれる、おとぎ話が好きでした。
「おはなし」が大好きなこどもになり…
やがて本が好きになり、漫画に夢中になり…
「おはなし」を具現化して見せてくれる、お芝居や映画やドラマが好きになりました。
半世紀余り…そんな大好きな映画・ドラマの語り部とも言える俳優たち…
特に折々に心惹かれた女優さんたち……一応、男ですんで…。
えー…「若尾文子」「八千草薫」「浅丘ルリ子」「芦川いづみ」…
そして「加藤治子」etc.…
以降…あれも良い良い、これも良い!こりゃこりゃと節操もなく憧れた数々の女神たち…。
そんな彼女たちに対する熱いファンレターのつもりで始めたこのコラム。
そこにはまず、映画・ドラマがあった訳で…。
例えば往年の…そうですね…私が小学生の頃…ちょうど同じ時期に始まったふたつの刑事ドラマ。
敢えて例を挙げてしまいますが…「七人の刑事(1961~・TBS)」と「特別機動捜査隊(1961~・現・テレ朝)」。
もちろんそれぞれの趣は違っており…あくまでも個人的な好みでしょうが、私は断然「七人の刑事」の方が好きでした。
ドラマのおもしろさを最初に教えてくれた番組だった気がします。
要は「おはなし」のおもしろさ…。
演出を含めた「おはなしづくり」の妙…。
やがて、中でもやはり「脚本家」というものに注目していく訳ですが…
そんな優れた何人もの脚本家たちが…それぞれしのぎを削って、新しいドラマを熱い想いで書いていた時代。
60年代後半から70.80年代…テレビドラマが大きく飛躍した時代。
その名作たちもさることながら、その中で輝きを放った何人かの女優さんを取り上げたのが、この連作コラム「ドラマ黄金時代の女神たち」でした。
当然、取り上げるべき女優さんは他にもいたと思うのですが
あの人とか…あの人なんかもね…なんのこっちゃ!
取り敢えず、前述した5人の女優さんは私の中では既に伝説。
「加藤治子」を除けば、ドラマというより、いわゆる「銀幕」のヒロインたち。
「銀幕」…素敵な言葉ですね。
語源は映画を映写する布に銀ではなくアルミを塗布した…「silver screen」。
女優たちを更に輝かせた訳ですね。
ああ…常々「サユリスト」を公言し、私にとっては唯一無二…永遠の「アイドル」である「吉永小百合」。
繰り返しますが、私にとって「吉永小百合」は端から女優を超越しております故、これも別枠…。
「ドラマ黄金期の女神たち」
このコラム、「ドラマ」を好きでいさせてくれた彼女たち…。
その女神たちに捧げる、ファンレター・ラブレターに近いもの…
もうこればっかりは、とことん「好み」優先。
独断と偏見のなせる技です。…。
思いつき次第で、一応、データの確認はするものの、資料的な価値などもありません。
懐かしい「夏圭子(現・桂子)」「結城美枝子」…
そして「佐藤オリエ」「栗原小巻」「中野良子」
「竹下景子」「松坂慶子」「風吹ジュン」ときて…「桃井かおり」。
徐々に回数が増えていき、「桃井かおり」に至っては今回で30回!
図らずも、個人的な思い入れの強さの順になった気がします。
さして深い洞察がある訳でもなく、只々、熱に浮かされたように書き連ねてきたにすぎません、
やっぱ、好きやねん!ということですね。
大トリに据えた、その「桃井かおり」
だらだらと取り留めもなく綴ってきた中で、当然、取り上げるべき映画やドラマは他にもあったかも知れませんが…。
正直、評伝を書いたつもりもありません。
想えば…
1973年、「山田太一」脚本の「それぞれの秋(TBS)」でのスケバン役。
一瞬で心奪われた、あの不思議な魅力。
以来…もう何年になるのでしょう?
取り上げた「前略おふくろ様」「男たちの旅路」「ダウンタウン物語」等々
数限りないドラマの中の「桃井かおり」。
絡めとられてしまいそうな、そのプロフェッショナルな独特の存在感…
新しいドラマを観る度に心は躍り続けています…。
何故か幼気な感じは今も変わらず…
少しはにかんだ、あの笑顔を見ると
自分の表情が緩むのを感じます…。
あの頃にかかった素敵な魔法が今も一向に解けない…。
「シャナク」くらいじゃ解けません…。
そんな気がしてなりません。
さて最後…冒頭のフレーズ(歌詞)ですが…
歌もやはり彼女の芝居の一環?
いえいえ…心地よく酔わせてくれる
誰にもマネのできないハートフルシンガー。
当時は別名義だったと思いますが、盟友「荒木一郎」のプロデュース
3枚目のシングルのたしか…B面。
セカンドアルバム「TWO」のトップにも収録された
♪昔のことなんか
昔のことばかり書き綴ってきて、今更なんですけどね…ははは
小粋なスキャットと、ボサノバ風味のラブソング…
やはり「荒木一郎」特有の心地のいいメロディライン。
さっき、不意に頭に浮かんだ、彼女の20代後半、1978年の名曲です。
「ドラマ黄金時代の女神たち」 了
この「女優遍歴・ドラマ黄金時代の女神たち」
…長々と綴ってまいりました駄文の数々。
辛抱強くお読みいただきましたみなさまに、心より熱く御礼申し上げます。
いずれ衣替えの後、新たなヴァージョンで「女優遍歴」は続きますきに…。
どうかよろしく!哀愁…。
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇9
これぞ、極上のサスペンス映画!
しかも究極の人間ドラマ
舞台は中米ベネズエラ…
実はここがミソ…。
ああ…あくまでもこの映画は仏・伊合作です。
えげつない経済進出を推し進めていた米資本の油田で火災が発生。
テロだったかなんだったか…?
その鎮火のための「ニトログリセリン」…そんな効果があるんですね。
雇われたのは喰いっぱぐれた移民たち。
それぞれ二人が2台のトラックに分乗し、とんでもない悪路を危険承知でこれを運ぶという設定。
報酬はひとり2000ドル…当時のレートはどうだったんでしょう?
ほんの少しの衝撃で爆発しかねない「ニトログリセリン」
こんなん、逆に心臓に悪いですやん!
慎重に、しかし、悠長には走っていられないこの状況。
ともかく危険極まりない仕事…
その恐怖の報酬とは?
案の定、1台はあえなく爆発、炎上…早くも二人は命を落とします。
昨今…CGはじめ、あらゆる映像技術を駆使し…
大掛かりなパニック、アクションを創り出すスペクタクルな映画は珍しくないのですが…
そんなテクニカルな仕掛けなど何もない1950年代の映画…
とてつもなく危険な状況下、その恐怖を、あくまでも登場人物たちの内面にスポットをあて、その表情、究極のやり取り、気持ちの悪い汗、息遣いなどでひしひしと浮かび上がらせます。
人間を通しての「恐怖」の演出…
「ヒッチコック」にもそうしたいくつかの作品があるのですが…
これは前回に続いて「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督作品
「恐怖の報酬(1953)」。
2時間をゆうに超える長尺。
前半の場末の街「ラス・ピエドラス」のパートは、やや冗長気味にも感じられるのですが、ここから先はなだれ込むようなスリルとサスペンス。
次々と息をのむ展開に、この長さを忘れます。
そして、成功報酬を手にした後に起こる悲劇…
衝撃のラストシーンって…
その後も、現在に至るまで数々ある訳で…
例えば同じ仏・伊合作、「アラン・ドロン」の「太陽がいっぱい(1960・ルネ・クレマン)」など、いくつもの名画を想い出すのですが…
こうした構成の見事さ…改めて映画のおもしろさを感じた作品でした。
「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」…あんたはえらい!…と。
ええ…1954年の「カンヌ」のグランプリでした。
そして、やはりこの作品で「男優賞」を得た主演の「イヴ・モンタン」。
ネコだかウサギだかの…「ノンタン」いうの…いてましたけどこちらは「モンタン」。
ああーしょうもな!
私たち世代…いや、もう少し前でしょうか、彼が出演した映画「夜の門(1946・マルセル・カルネ)」の主題歌♪枯葉…これを自ら唄った歌手としてのイメージも強かった気がします。
イタリア系ですけど…こういうタイプ…渋甘系のちょい悪オヤジ風。
何か、ヨーロッパじゃもてるんですねえ…世界中かも知れんけど…。
私、彼の映画、結構観てます…けっして「イヴ・モンタン」目当てという訳ではなく…う~ん…どちらか言えば…
「恋をしましょう(1960・ジョージ・キューカー)」
…共演「マリリン・モンロー」
「青い目の蝶々さん(1961・ジャック・カーディフ)」
…共演は「シャーリー・マクレーン」
「パリのめぐり逢い(1966・クロード・ルルーシュ)」
…共演「キャンディス・バーゲン」
「夕なぎ(1972・クロード・ソーテ)」
…共演「ロミー・シュナイダー」
「潮騒(1974・フィリップ・ラブロ)」
…共演は「キャサリン・ロス」
「うず潮(1975・ジャン=ポール・ラプノー)」
…共演「カトーリーヌ・ドヌーヴ」etc.
次から次と… ふんとにもぉ!
たいがいにしとくれやす!
節操がなさ過ぎやおまへんか!
私、女だったら断然。共演の「シャルル・ヴァネル」の方に抱かれたい!
えー!
ま、まあ…つまり…ほんと息の長い魅力的な俳優さんでしたよね。
「田中邦衛」と「米倉斉加年」6:4で足して、「山形勲」で割ったような…
違うかァ!
「山形勲」どころか「米倉斉加年」、もうご存じない方も多いのかな?
1976年、「アラン・ドロン」円熟期の「ブーメランのように(ジョゼ・ジョヴァンニ)」での老弁護士役…とかね。
えー…「恐怖の報酬」で気なった女優さん…ま、女性、あんまり出ませんが…。
「イヴ・モンタン」の情婦って感じの酒場女「リンダ」を演じた
「ヴェラ・クルーゾー」…目力、魅力的でした。
名前でわかるように、「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督夫人。
まったくぅ、「監督」って人間は…。
古今東西…女優を半ば私物化?…何かうまいこと言いよるんやろねえ?
「僕の映画で君を輝かせたい!」とかなんとか…まったくぅ!
「君は映画を撮るために生まれてきた女性だ…」とか…知らんけど!
ええ加減にせえよ!…わしかて「監督」、やりとうおましたで…
たしか「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」…BBこと「ブリジット・バルドー」と浮気して、その心労で、奥さんの「ヴェラ」、死んでしもたいう話…
真偽のほどはわかりまへん…。
まあ、映画監督としては「えらい!」…とか言うてしまいましたが…う~ん…
「藝術」のため…とか言われてもなあ…。
ご存知かも知れませんが、この「恐怖の報酬」
およそ四半世紀の後の1977年、「フレンチコネクション(1971)」「エクソシスト(1973)」の「ウィリアム・フリードキン」監督によって再映画化されます。
こちらはハリウッド資本でしっかり制作費を懸けて創られたエンタメ大作。
主演はたしか…これも「フレンチコネクション」に出てた「ロイ・シャイダー」?
どうか、ご興味があれば観比べてのご判断を。
さて…当ブログ…若干のリニューアルのため
この「名古屋純情シネマ」暫し、お休みします。