ご訪問
誠にありがとうございます。
相変わらずのノスタルジー三昧
もう少しヴィジュアル的に
華でもあればと思うのですが…
「春だと言うのに…」
今回も色気のない
殺風景この上ない
当「楓坂四駒堂」
数えて102回目です。
そう言えば…
♪春だと言う~のに~
北風にあお~られ~
街の声に
せきたてられ~
「泉谷しげる」
1973年の3rdシングル
♪春のからっ風
名曲です。
セーラー服幻想というのは
世代的に言えば
どうなのでしょう?
昨今、ブレザーや私服が
主流の感じで
セーラー服を着た
クラスメートを
知らない人も多いかも…
淡い初恋への
ノシタルジーの象徴
それも今は昔なのでしょうか?
知らんけど…
~ドラマ黄金時代の女神たち
最終章
桃井かおり
その29
「桃井かおり」…ラスト2です。
もちろん、個人的には主演ドラマが観たい気持ちはあるのですが…
脇であっても…もちろん、御当人はそんな意識はないのでしょうが…
さりげなくドラマを「桃井かおり」色に染めてみせる…
そんなドラマももっと観たい…。
「八千草薫」も「加藤治子」も「奈良岡朋子」も…
生涯、バリバリの現役女優でした。
キラリと光る存在感を未だ、放ち続けている「草笛光子」…89才
彼女たちに比べれば、まだまだピッチピチの若手ですもんね…
う~ん。
ま、老け込んで落ち着くのはまだ早いということ…。
本来はプレイヤー(俳優)にバイもメインもない筈。
残り2回ということで、直近の出演ドラマについて、少しだけ触れておきますね。
えー…と
まず脚本家「井上由美子」について…
私、自分で書いたことを次々、見事に忘れていくんですが…あ~あ!
少し前、直近で注目している女流脚本家として3人の名前を挙げたことがあります。
「安達奈緒子」…「透明なゆりかご(2018・NHK)」「サギデカ(2019・NHK)」「G線上のあなたと私(2019・TBS)」他
「野木亜紀子」…「逃げるは恥だが役に立つ(2016・TBS)」「コタキ兄弟と四苦八苦(2020・テレ東)」「MIU404(2020・TBS)」他
「渡辺あや」…「その街のこども(2010・NHK大阪)」「カーネーション(2011・NHK大阪)」「今ここにある危機とぼくの好感度について(2021・NHK)」
で、初めての民放ドラマ、昨年の「エルピス-希望、あるいは災い」。
まあ、私の個人的嗜好…あくまでも「好み」なんですけどね…
「向田邦子」亡き後…一番注目したのが「井上由美子」でした。
私的な番付?で言えば、前述の3人の上に位置するのが「井上由美子」。
「郷田マモラ」原作漫画のドラマ化「きらきらひかる(1998・フジ)」
「鎌倉殿の13人」以降の執権北条家を描いた、大河「北条時宗(2001)」
夕刊紙にスポットをあてたオリジナルの「タブロイド(1998・フジ)」
ご存知、財前教授の「白い巨塔(2003・フジ)」
オリジナルの法廷もの「マチベン(2006・NHK)」
「同窓会~ラブアゲイン症候群(2010・テレ朝)」
同じく不倫ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち(2014・フジ)」…
平日午後3時…というのが妙にリアルでおましたなあ…。
ま、ほんの一部ですが…骨太で硬派な作品から、「朝ドラ」、ラブロマンスまで常に完成度の高いドラマ脚本を書いてきた印象があります。
その力量は2000年前後、群を抜いていた印象があるのです。
さてわが「桃井かおり」です。
最初?の「井上由美子」作品
1994年「曽野綾子」初めての犯罪小説のドラマ化「天井の青(NHK)」
殺人鬼とクリスチャンの女性の不思議な絆…当然重いテーマ…。
1990年に単行本化されたこの新聞小説(毎日新聞)
1992年に、まずフジテレビがドラマ化。
脚本が「石松愛弘」、主演は「山口果林」。
そして、その2年後、NHKが再ドラマ化したのがこの作品。
「井上由美子」+「桃井かおり」。
観比べていただければわかりますが…う~ん
ま、感想は触れずに置きます。
後は「木村拓哉」主演の「GIFT(1997・フジ)」にゲストで
「斎藤慶子」主演の「弁護士迫まりこシリーズ(2000・TBS)」にやはりゲストで…。
そして2008年の「SCANDAL(TBS)」
タイトル通りと言うか、人妻たちの逆ナンゲームから始まる「井上由美子」オリジナルラブサスペンス?
想い出すのは「桃井かおり」と「鈴木京香」の因縁の共演…。
「確執」だかなんだか…真偽不明の文字通りのスキャンダル
どういったスキャンダルだったかは、どっかで検索してください。
私…こういう情報にあまり興味ないんで実際はわかりませんが…
このドラマ以降、「桃井かおり」のドラマ出演が減ったのは事実。
でも、たまたま…ということかもね。
知らんけど…。
さてさて、そんなことより「桃井かおり」と「井上由美子」です。
2014年から「テレ朝」で続いている「天海祐希」の主演ドラマ。
「天海祐希」を念頭に「井上由美子」が創り上げたヒロイン「真壁有希子」。
「緊急取調室」…通称キントリ
そのシーズン4(2021)
幕開けのゲストが2週連続で「桃井かおり」
元過激派活動家の女性役。
いつも同様、取調室での緊迫した対決…。
「桃井かおり」史上、最多セリフ数…という触れ込み。
久々の「桃井かおり」…かなり前のめりに期待して観たものです。
さすが、「天海祐希」との対峙…
存在感は相変わらず…
であるが故に、正直、この活動家の獄中死
闇を闇として最終話まで引きずる訳ですが…
現実はこんななものかも…と思いつつ…
せっかくの「桃井かおり」
せっかくの2週連続…。
もうひとつ、深くえぐった筋立てでのキャラ設定にしてほしかった…。
久々の「桃井かおり」は堪能しましたが…
ちょっと消化不良…そんな感が否めませんでした。
ともかく、こうした才能ある脚本家の作品の中で「桃井かおり」の女優魂をもっと観たい…。
ご本人の「映画」に対する想いは格別なものがあるのでしょうが…
連続ドラマでの彼女をまだまだ堪能したい…。
そう思う今日この頃です。
さて…次週、「桃井かおり」ラストです。
遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇8
♪It was fascination, I know
Seeing you alone with the moonlight above
Then I touched your hand
And next moment I kissed you
Fascination turned to love
※詞・D.Manning
すいませ~ん!
ともかく、幼気(いたいけ)な高校生…時として卑猥な妄想に心が揺れる青春前期。
ある種の「ワード」に、下半身を中心に敏感に反応してしまう煩悩地獄。
ああー!
前にもそんなことを書いたような…
そんなんばっかし…?
映画タイトル…特に思わせぶりな邦題。
もう、配給会社の担当はやりたい放題…ん!
例えば「ミケランジェロ・アントニオーニ」監督の伊・仏合作の
「情事(1960)」…
もぉ!「じょ、情事」ですと
辞書には「いろごと」と書いてありますやん!
これ、原題は「L’avventura」…意味は「冒険」!
「いろごと」も冒険なんでしょうか?
「いろ」に溺れるなんて言いますから…知らんけど。
観ましたがな!
「モニカ・ヴィッティ」…
「太陽はひとりぼっち(1962)」が先でしたけど。
この当時…フランスとイタリアの合作映画、多かった気がします。
現在もそう?
「情事」と言えば、1957年のアメリカ映画
「ビリー・ワイルダー」監督作品
「ゲーリー・クーパー」と「オードリー・ヘプバーン」の
「昼下がりの情事」。
原題は「Love in the Afternoon」。
何で「Love」がいきなり「情事」になりますのやろ!
「高橋」でも「所」でもない「昼下がり」
「昼下がりの情事」と言えば…
主題歌♪FASCINATION…魅惑のワルツ
冒頭のフレーズはその一節…
「パット・ブーン」も「ナット・キング・コール」も「コニー・フランシス」もカバーした名曲。
日本ではたしか「美空ひばり」とかも唄った筈?
しかし、当時、私は映画にいったい何を求めていたのでしょうか?
ついでにそんなのをもう1本!
こちらは「情婦」!
これも「ビリー・ワイルダー」監督のアメリカ映画(1957)
原作が「アガサ・クリスティ」の「検察側の証人」
ご存知の法廷サスペンスですね。
「マレーネ・ディートリッヒ」…晩年ではないですが、そろそろ初老に入った頃の作品。
ま、どれも「すけべ心」など吹っ飛ぶ、いい映画ではありましたが…
「すけべ心」があったればこそ、こういう名画との出逢いもある訳で…。
そんな「邦題」にも感謝?
めでたし!めでたし!…と!
「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督作品との出逢いもそんな感じ…
名画座の上映予定リストにあった
「情婦マノン(1949)」…。
まあ…そういう類のモノを期待する映画ではない…と、それまでのにが~い?経験で学習したにも拘わらず…
ひょっとしたらと思ってしまうあかさたな…いや、浅はかさ…えっ!あさましさ?
しかしこの「マノン」という響きも何やらなまめかしい…と
あえなく煩悩に引きずられる、愚かな童貞の性(さが)。
ともかく「情婦マノン」…
第2次大戦ヨーロッパ戦線。
冒頭の船内のシーン…
船底の船室のユダヤ難民たちの描写。
まもなく、彼女に恋するフランス兵(ミシェル・オークレール)と共に船室に潜り込んでいた「マノン」の登場。
ヒロイン「マノン」を演じた「セシル・オーブリー」。
天性の小悪魔…?
男を魅了し狂わせる魔性
まさに娼婦ではあるのですが、これぞ「ファムファタール(運命の女)」。
こういう女に振り回されてみたい…おい!おい!
そういう魅力は確かにありました…はい!
当初、回想と言う形で語られ、やがて現在に至る二人の逃避行…
交錯する想いの果てに、待っていた壮絶なラストシーン。
これを優れた編集作業を駆使し、実に巧妙に組み立てられた愛の物語。
計算され尽くした、そのひとつひとつの映画技法の凄さに圧倒されます。
映画を撮るとは、こういうこと…。
いや、映画の何たるかも知らぬ見習い小僧の私でさえ、戦後間もない頃のフランス映画の超絶の質の高さを、まざまざと思い知った作品でした。
それなりに…ま、それなりにですが…「すけべ心」も刺激され…
いやいや、世界は広い…映画は深い。
この監督の名前は憶えておかねば…そう思った映画でした。
少なくとも、この時点で私は「アベ・プレヴォー」の18世紀の古典「マノン・レスコー」を知りません。
意識したのはその後…
同じく、この小説を原作とした「東陽一」監督作品でした。
「烏丸せつこ」「佐藤浩市」「津川雅彦」の「マノン」は1981年の作品(幻燈社)です。
余談ですがこの映画、映画を撮る以前の「ビートたけし」がヒロイン「烏丸せつこ」の兄役で出演していました。
う~ん…いろいろ…何となく…まあ、いいか…むにゃむにゃ。
「烏丸せつこ」…憶えてますか?おとうさん!
1980年代の日本映画において、気になる女優さんのひとりでした。
もちろん、現在も現役バリバリですが…。
童顔とナイスボディの素敵なミスマッチ…でも
「マノン」の前作、同じく「東陽一」監督作品「四季・奈津子(五木寛之・幻燈社・1980)」もそうですが、彼女のヌード…完璧すぎて…どっか隙がないと…単に鑑賞するだけになります…って、何、言ってんだかようわかりませんが、ま、そういうことです。
「倉本聰」脚本、「高倉健」主演の「駅 STATION(1981・降籏康男)」
この時の彼女、良かったですね。
やはり…「倉本聰」ってすごいなあ…。
そんなこんなで、次週
「アンリ=ジョルジュ・クルーゾー」監督作品をもう1本…