耄碌妄想日記 No.93 | 楓坂四駒堂

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4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

「おはよう」でしょうか?

「こんばんは」なのでしょうか?

本日もご訪問

ありがとうございます。

 

坂四駒堂」

曜版です。

 

松本零士 追悼のため

予定しておりました

ドラマの時間「舞いあがれ!」

次回26日更新曜版にに回し

急遽、今回のコラム後半は

「雑誌といた時間」緊急版

に差し替えます。

 

手代・彦六

 

 

 

では、普通でない

「普通の人々」から…

 

 

 

訃報が入り

ばたばたして

手を抜いたという…

そういう訳でも

ありませんけどね…

少しシュールな線を

狙ってみたのですが…

 

う~ん

叫び

 

 

 

「黄金の日々」

~ドラマ黄金時代の女神たち

 

最終章 

桃井かおり 

その20

 

 とうとう20回目…う~ん。

 よくよく考えると、ファンの方は先刻承知のことばかり…

 興味のない方には「何じゃらほい?」という感じなんでしょうが…

 この時代(7.80年代)のドラマの熱気を振り返ってみるべえ…

 ま、そんなノスタルジー以外の何物でもない企画なのですが…

 

 ともかく「桃井かおり」は私にとっては特別な女優さんなんで…ドキドキ

 最終章…後がある訳でもないので…もう少し続けます。

 

 さて「歌手」を演じた「桃井かおり」

 

 まず映画…1987年「自由な女神たち(松竹)

 お馴染み、プロデューサー及び演出家の「久世光彦」の2作目の映画監督作品。

 脚本は向田邦子新春シリーズ」「金子成人」

 そして音楽はもちろん「小林亜星」

 テレビの箱テレビを飛び出して…って感じですね。

 

 「松竹」なんで「鎌田行進曲」とか、あるいは「寅さん」「幸福の黄色いハンカチ」

 そんな作品へのオマージュも感じさせるコメディ作品。

 

 何と言っても「桃井かおり」「松坂慶子」の組み合わせ。

 それまで共演はほとんどないと思います…多分。

 「青春の門(1981.2・東映)では1作目と2作目のすれ違い。

 「キネマの天地(1986)ではからみはなかったと思うし…。

 

 ふたりとも脂の乗り切った頃…

 素の部分でも相性が良かったのかも知れません…?

 初めてとは思えない、息ぴったりのコンビネーション…。ラブラブ

 

 このツーショットを観るだけで、かなりのお宝映画キラキラだと思います。

 DVD、ないかもなあ…。

 

 かつては夜の御徒町では同僚だった二人。

 ま、安キャバレーの歌手リリーさんみたいなもんですね。

 

 そして、いろいろあっての草津温泉での再会。

 

 整形によって別人のようになった「松坂慶子」

 整形前は「片桐はいり」ってビックリマーク…いいのかなァ…今ならアウトかな?

 

 ともかく、唄って、泣いて、笑ってのドタバタ劇。

 「松坂慶子」…愛らしい泣きっぷり。

 コメディエンヌの素質は甲乙つけがたく…

 

 二人とも唄います!

 心から楽しそうに…。

 デュエットのすばらしさカラオケ…これ聴くだけでも元が取れます。

 

 「竹下景子」との「危険なふたり」シリーズでも思ったのですが

 こうしたバディもの…「桃井かおり」というずば抜けた個性を放ちながら

 相手の個性を一切殺さず、見事に生かして溶け合ってしまう。

 この絡み方の妙は何なんでしょう?

 

 どこかで自分の演技を俯瞰で見ている自分がいるんでしょうね。

 演出家の目線の…。映画

 

 「加藤治子」…もちろん出てます。ドキドキドキドキ

 「久世」作品常連の「イッセー尾形」も…。

 「笠智衆」も出てました。

 

 1987年2月…この時の併映は…この頃ほとんど2本立てですからね。

 「つかこうへい」「青春かけおち篇(松原信吾)

 こちらは「風間杜夫」「大竹しのぶ」

 

 この「自由な女神たち」には「平田満」

 「蒲田行進曲」では「ヤス」「小夏(松坂慶子)と結ばれましたが

 こちら、良い感じになるのは「桃井かおり」の方。ラブラブ

 

 ともかく「桃井かおり」「松坂慶子」も唄って踊って楽しそう…。

 

 世の中的には、ちょうどバブルお金の始まった頃…。

 地方の温泉町にも、そんな活気が感じられる…そんな映画でした。

 

 

 さて…次はドラマ…1988年(よみうりTV)

 「喝采」

 

 「桃井かおり」が演じるのは…

 かつて一世を風靡したヒット曲があったものの…今は落ち目…低迷が続いている演歌歌手「円たまみ」

 それを献身的に支える初老のマネージャー「兵吉(小林桂樹)

 ひとことで言えば、この二人の愛ドキドキの物語。

 

 ♪喝采と言えば、「ちあきなおみ」が唄って大ヒットしたあの名曲…

 あれも主役は女性歌手…。

 

 もうひとつ…「喝采」と言えば…古い話ですが…汗うさぎ

 1954年のハリウッド映画

 これもショービジネスの世界を描いた愛憎劇。

 「ビング・クロスビー」「ウィリアム・ホールデン」そして「グレース・ケリー」

 「グレース・ケリー」…この時24才?

 「ヒッチコック」「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」に立て続けに出演した年。

 この「喝采」生涯唯一の「アカデミー主演女優賞」クラッカー

 きれいでおました…ほんまに…。ラブラブ

 

 このドラマ「喝采」の原作は「阿久悠」の短編小説。

 「阿久悠」ですから、前記ふたつの「喝采」は意識してた筈。

 特に映画は…。

 

 脚本は「青い鳥」「眠れる森」「野沢尚」

 

 いわゆる音楽業界もの…

 歌謡曲、演歌の世界と言えば、「演歌の竜」こと伝説の音楽ディレクター「馬渕玄三」をモデルにした「艶歌」を始めとする「五木寛之」の作品群が映画化、ドラマ化されて有名なんですが…。

 「阿久悠」こそ、長くこの世界に生きた人…やはり、よりリアリティがあります。

 

 一発屋の女性演歌歌手…モデルっているのかなあ?…と

 あれこれ考えましたが…いたとしても、おそらく参考程度かな…。

 

 かつての大ヒット曲♪堕ちたらあかんよ~夢地獄

 凄いタイトル…。叫び

 そして復活を賭ける新曲が♪燃えつきるまでメラメラ

 

 このドラマの挿入歌は、おそらくこのために「阿久悠」「川口真(作曲)によって創られたオリジナル。

 ♪さよならをもう一度(尾崎紀世彦)♪東京物語(森進一)のコンビですね。

 CDCDになってないよなあ…。

 

 歌手「桃井かおり」…たっぷり聞かせてくれます…かおり演歌カラオケの神髄を…。

 かつての栄光が忘れられず、旬が去ったうらぶれ感を漂わせながら、やはり歌に賭けるしかない現実…。

 バツ1だか2だか…微妙な年頃の娘のいる母親でもあり…

 背負ったものは軽くはない訳で…。

 そんな役を半端ないリアリティで演じて見せてくれました。

 

 詳しい筋立てには触れませんが…

 何と言っても相手役…

 家庭は後回し…この「たまみ」にひたすら尽くすマネージャー役の「小林桂樹」

 やはりこの人は凄い!クラッカー

 柔和な顔に潜む、ある種の凄み…この人ならではのもの…。

 

 たった一度、絶対に手を出してはいけないタレントである「たまみ」と関係を持った過去。

 

 それを悔い、あるいは詫びるつもりなのか、一途な献身。

 もう一度、スポットライトを浴びさせるために何もかもを犠牲にして…。

 「阿久悠」らしいダンディズム。

 

 「小林桂樹」

 私、「社長シリーズ(1956~・東宝)から観てますけど、もう輝かしい実績のある名優中の名優。

 このドラマでも、見事にこの初老の業界人を演じています。クラッカー

 こうした名優相手だと、更に際立つ「桃井かおり」の役作り…。

 

 繰り返しますが、これはメロドラマラブラブ

 大人の男と女の純愛物語…ふたりが演じるこの不器用な純愛が愛おしくてたまりません。

 

 だからこそ…「桃井かおり」の歌が一層、酔わせます…

 ひたすら心に沁みます。

 「ギャラクシー賞」…当然です…。

 

 共演の「すまけい」「阿藤快」「加藤善博」…もう亡くなったんですね…。

 

 もう一度観たい…

 どうしてももう一回観たい…そんなドラマです。ぐすん

 

 

 以下次週…

 

 

 

 

   「ザ・コクピット・シリーズ」の一コマ  

 

 2月13日に亡くなられた「松本零士」画伯?が

 表紙イラストを担当した「COM」1971年12月号です。

 

 ちょっと見にくいでしょうが…

 センターの美しい女性は「カゲロウ(蜻蛉)」でしょうか?

 そしてその左に…小さくその彼女を絡めとった蜘蛛の姿が…

 

 この蜘蛛が何だか自画像っぽく…これってご夫婦(奥様・牧美也子の馴れ初めを洒落で描いたイラストかも…?

 当時はそんなことを考えてました…。ラブ

 

 ふー…

 

 本名の「松本あきら(晟)」時代…

 「少女クラブ(講談社)「銀の谷のマリア」はともかく…

 私は1961,2年の「ぼくら(講談社)連載の「電光オズマ」をリアルタイムで読んでいます。

 記憶が定かではありませんが…初めて「宇宙戦艦大和」が登場した作品だと思います。

 その後、著作権をめぐってすったもんだがあった「宇宙戦艦ヤマト」

 ルーツはこれなんだと思うんですけどね。ぐすん

 

 ともかく…もう約60年にもなるんですね…。

 私たちはどれだけ多くの作品を楽しんできたことか…

 

 「松本零士」で想い出すのは…ご存じの方も多いとは思うのですが…

 あの「石ノ森章太郎」同年同月同日生まれ

 二人そろって「手塚治虫」のアシスタントを務めた時期もあるそうです。

 

 「SF作品」などではお互い切磋琢磨した良きライバルだったかも知れません。

 

 「石ノ森章太郎」が亡くなったのが1998年

 気のせいでしょうか、それ以降、積極的な執筆活動からは遠ざかったような気が…

 

 ともかく70年代後半からは「アニメ作家」という面も大きくなり、数々のヒット作品を

産み出す訳ですが…。

 

 やはり、私にとっては漫画家「松本零士」

 

 「ヤマト」「999」「ハーロック」ももちろんですが…

 例えばこの「COM」に掲載した連作「四次元世界シリーズ(1969)」

 更に「無限世界シリーズ(1970)

 少し後になりますが、「ビッグコミックオリジナル(小学館)で不定期に掲載された「ザ・コクピット・シリーズ(1975~)

 これらのこの人ならではの航空機等のメカ描写…

 例えばコクピットの中の計器類の数々…もう、それを見るだけでワクワクしました。目がハート

 繊細で大胆なペンタッチは、全国の漫画少年、多くのマニアを酔わせました。

 おそらく日本で最初に、数多くのマニアックなファンラブラブを得ていたのは「松本零士」だったと思います…。

 

 そしてもうひとつの「松本零士」 …

 憶えてますか?おとうさん!

 

 1970年「別冊漫画アクション(双葉社)で始まった…

 「元祖大四畳半大物語」シリーズ…

 何ちゅうタイトルなんでしょう!

 これは青年誌ということもあり、主人公「足立太」の切なくも赤裸々な女性遍歴も描かれているのですが…ラブラブ

 これを発端にした、いわゆる「四畳半」シリーズ

 

 「男おいどん(1971~・週刊少年マガジン・講談社)」※「大山昇太」

 「聖凡人伝(1971~・週刊漫画ゴラク・日本文芸社)」※「出戻始」

 「大不倫伝(1972・平凡パンチ・平凡出版)…好きでしたこのタイトル。

 「ひるあんどん(1973・別冊漫画ストーリー・双葉社)等々


 大ヒット、大ブレイク…クラッカー

 「四畳半シリーズ」と言えば「松本零士」か「日活ロマンポルノ」か?汗

 

 1971年、この「COM」12月号の表紙執筆当時

 週刊誌連載が3本あったそうです。

 

 

 何と言っても急な訃報で…ま、訃報って急なんですけどね…

 うまく追悼の言葉をまとめられません…。叫び

 

 いずれ「全力漫画少年」でも時間軸に沿って、その作品は取り上げます。

 

 漫画家同士というだけで…素敵なご夫婦ラブラブと思ってしまいます。

 そうでない漫画家のご夫婦もおみえのようですが…いや!知らんがな!メラメラ

 

 おそらくご葬儀では、「ワーグナー」の曲で見送られたのでしょうか?

 

 「ワーグナー」と言えば…

 「ニーベルングの指環」、未完に終わってしまいましたね…。

 

 長い間、ほんとに数多くの作品で楽しませていただきました…。

 おつかれ様でした。

 心よりご冥福をお祈りいたします。宝石白

 

 「ハーロック」「トチロー」たちとともに、あの「アルカディア」の3号鑑に乗り、悠久の宇宙を心ゆくまで旅してください。キラキラ

 

 「銀河鉄道999」のパチンコ…

 どこかにあったら打ちたい気分です…。ぐすん

 

 合 掌