耄碌妄想日記 No.91 | 楓坂四駒堂

楓坂四駒堂

4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

ご訪問

ありがとうございます。

 

いつしか春も立ち…どういう言い方じゃ!

ようやく寒さも少し緩んだような…?

ま、寒の戻りもそこそこは…

どうぞ!

みなさん、引き続きご自愛を

ドキドキ

 

今回

朝ドラ「舞いあがれ」その他

ドラマを取り上げる予定でしたが

一週先繰りにします。

で…

また古い雑誌のお噂

「雑誌といた時間」

もう1回続けます。

ちょっとレアな雑誌を…

 

 

 

 

 ちょっとね…

せっかくなんで…

大河の「どうする家康」に寄せてみました。

私…

何故か「浅井長政」に

シンパシーがあるんで

お市の方は気になるのです…。

 

しかし、数奇な運命のこの二人

ご存じのように

この後「お市」の娘「お江」が

「元康(家康)」の孫を産む訳で…。

三代将軍「家光」ですね。

 

では続いて

「かおりの方」を…

 

 

 

 

「黄金の日々」

~ドラマ黄金時代の女神たち

 

最終章 

桃井かおり 

その18

 

♪愛した昨日に 心がふるえる…

 おまえの瞳に 涙があふれて~

※詞・西岡恭蔵

 

 いやいや…思った以上に長くなってしまいました…汗うさぎ

 今回で18回目

 コアなファンのみなさんから見れば、さぞや薄っぺらでしょうけど…

 この「桃井かおり」

 もう少しだけ続けます…。

 

 ここらで…箸休め…と言った感じで、ボーカリストカラオケ「桃井かおり」について

 これも上っ面だけですが、ほんの少々…。

 

 このコラムでも、♪バイバイ子守唄~ララバイ(ダウンタウン物語)

 ♪ルネッサンス(名門私立女子高校)

 ドラマの挿入歌を軽く取り上げましたが…

 

 ここでは2曲、取り上げてみます。

 オリジナルではなく、この際「カバー曲」音譜を厳選して!

 もちろん、あくまで、誰が何と言おうと…私の趣味です…

 

 さて…冒頭の一節…もちろんある楽曲の歌詞の一部です。

 ふっと頭に浮かんだので、うっかり書いてみましたが…。

 

 これがおわかりの方はかなりの音楽通…

 と言うか…「矢沢永吉」マニア?

 

 80年代、「YAZAWA」19枚目のシングル♪Take it Timeのカップリング曲

 ♪あ・い・つの一節です。

 作詞は多くの詞を「矢沢永吉」に提供した「西岡恭蔵」

 

 このナンバーが今回取り上げる曲ではないのですが

 ええい!ややこしいことをしてからに!叫び

 

 とてつもなくのいい方はおわかりでしょうか…

 つまり…「西岡恭蔵」ということは…

 

 はい!ボーカリストカラオケ「桃井かおり」の巻…何だ?「巻」って!

 

 まず1曲目は…

 ♪プカプカ…。

 

 ご存知

 ♪おれのあん娘は タバコが好きで~

 

 もう70年代を代表する珠玉のスタンダードナンバー。

 

 私たち世代にとっては涙が出るほど、懐かしいのですが汗

 「ザ・ディランⅡ」のリリースが1971年

 

 「西岡恭蔵」のシングルリリースは翌1972年でした。

 「ザ・ディランⅡ」でのクレジット、作詞・作曲「象狂象」は彼のペンネーム。

 

 良く知れ渡ったエピソードですが…

 まず、この♪プカプカについて。

 

 そもそもこれは、その「西岡恭蔵」がジャズシンガー「安田南」に捧げる…

 そんなコンセプトで書き上げた楽曲。

 この時代、多くのライブイベントで顔を合わせたであろう二人です。

 

 若いみなさんはご存じでしょうか?…

 「安田南」を…

 

 「タッちゃんだから、いつもの南でいられるのです。」

 もちろん「タッチ」には出てきません…。爆弾

 

 もう伝説と言っていいんでしょうね…。

 70年代…奔放と言うか個性的と言うか…

 何と表現していいやら…和製「ビリー・ホリデー」

 いやいや、違うなあ…

 

 ひとつ言えることは、日本のジャズシーンを変えたボーカリストであったこと…

 けして洗練されたボーカルではありませんでしたが…

 どこか病みつきになる歌声でした。

 「ジャズ」音譜ってそういうもんでしょうけど…。

 

 ま、個人的に当時、聴いて記憶にあるのは…

 1975年のアルバム「Sunny」

 そのタイトル曲の♪Sunny

 その少し前、60年代後半、学生時代にバンド活動をしていた私は

 この「ボビー・ヘブ」の名曲♪Sunnyを如何にカッコよく唄うか…そんな日々でした…。

 

 女性ボーカルで言えば、同じ頃の「ボニーM」

 日本だと「弘田三枝子」のカバー

 いずれも、ちょっとおしゃれに洗練され過ぎてて…

 …この「安田南」♪Sunny…何とも言えない魅力。

 表現力ないんで、何とも言えん…です。

 

 「安田南」…ジャズ歌手というキャリアと同時に、一時は「俳優座養成所」にも籍をおいて…  その後「自由劇場」「黒テント」の舞台でも活動…。

 

 「アングラの女王ドキドキという異名もありました。

 この辺りの伝説は多くの方が語っています…。

 あの激動の70年代を、風のように駆け抜け、忽然と姿を消した…

 そんなイメージがあります…。

 前に「女優遍歴」でも触れた「炎加世子」「沖山秀子」って感じですね。

 

 一日100本以上というヘビースモーカー…

 はい、間違いなぐシンガーです。叫び

 

 そんな「安田南」を激しくリスペクトして作られた曲が、この♪プカプカです。

 この♪プカプカを通して、初めて「安田南」の曲に出逢う…

 そういうことだってあったと思います。

 

 「俳優座養成所」16期と言えば、亡くなった「古谷一行」「峰岸徹」「大地喜和子」なんかと一緒ですね。

 14期生だった「原田芳雄」とも面識はあったのかな?

 

 その「原田芳雄」「桃井かおり」言うところの「芳雄」

 その「桃井かおり」「芳雄」が見初め?「藤田敏八」に強く推して出演となったのがい鳥逃げた?(1973・東宝)

 この映画の同名主題歌を歌ったのが「安田南」という、巡りあわせ。

 

♪鳥を飛ばせぇ 赤い鳥を~

 それが虚しい 祭りでも~

 詞・福田みずほ

 

 この映画、あるいは「原田芳雄」を通して、「桃井かおり」も面識はあったかも…。

 そして…

 

♪遠い空から 降ってくるっていう

 「幸せ」ってやつが あたいにわかるまで

 あたい タバコやめないわ~

 プカプカ プカプカプカ~

 

 彼女の、生き様を含めてのカリスマ的な人気があったればこそのこの曲。

 リアルティも説得力もありました。

 

 以降、実に多くの歌い手たちが、この♪プカプカを好んでカバーしました。

 

 ほんの数例ですが…

 「桑田佳祐」「福山雅治」「奥田民生」「泉谷しげる」「宇崎竜童」「世良公則」

 もちろん「原田芳雄」も、そして「桃井かおり」も…。

 

 「安田南」の言葉が残っています。

 ある音楽雑誌で語った言葉が…

 歌について…

 「わたしは唄うことが好きなのだから

 唄うことしか興味がないのだから

 どんな〔場〕を与えられようと

 わたしはわたしの〔やり口〕で唄うだけだ。」

 

 「やり口」という表現…

 これは演技であれ、歌であれ…その作品の中の自分の居場所を確かめること…。

 

 ♪プカプカ

 

 これは自分の唄うべき歌…

 「桃井かおり」はそう思ったのかも知れません…知らんけど

 …う~ん 叫び

 

 それ故だと思いますけど…

 深く…寄り添うような…まさにスウィングが心地よく

 愛おしさがこみ上げてくるような…

 唯一無二…「桃井かおり」の♪プカプカです。

 

 

 最後にその後の「安田南」…。

 2009年頃、亡くなったという説もあるのですが、消息は不明。

 

 そして…「西岡恭蔵」

 長年、共に音楽活動してきた愛妻の3回忌前日、後を追うように縊死されたそうです。

 1999年、享年50才でした…。赤薔薇

 

 こういうのって…やっぱり音源、貼らないと…

 とは言え、貼らないと決めちゃったし…

 あ~あ…フォロー、セルフでお願ぇしますだ。叫び

 

 気の向いた方、あるのなら「桃井かおり」ヴァージョン、貼ってください!

 って、勝手なこと言うてますぅ。

 

 品よく、「あたい」って唄えるのは

 当時だって「桃井かおり」くらいでした。

 

♪あんたがァ あたいのォ

 どうでもいいうたを

 涙 流すまで わかってくれるまで~

 あたい スウィングやめないわ

 ドゥビドゥビ ドゥビドゥビ ドゥ

 

 

 あ~あ!もう1曲音譜の筈が…

 次週に回します…だから長くなるんだよな…。ぐすん

 

 

 

 

 「まんがエリートのためのまんが専門誌」

 そんなキャッチフレーズで1967年「手塚治虫」により創刊された雑誌「COM」

 惜しまれながら休刊したのが1971年

 (※1973年に一度だけ復刊。)

 

 1970年代「官能劇画」「漫画スカット」などアダルトコミック誌を刊行していた今は亡き「みのり書房」ぐすん

 ま、いわゆるエロ劇画誌ですね。

 何でしょうね?「スカット」って…そういう意味?叫び

 

 1977年、「月刊OUT」を創刊…後にアニメ専門誌となります。

 そして1978年

 ニューウェーブと言われる漫画を柱とした「月刊ペケ」創刊。

 「OUT」とか「ペケ」とか、編集に自虐的な人がいたんでしょうね…。汗

 

 コミケ系…「関あきら(スターシマック)」「ひおあきら(サイレン戦記)

 そして「さべあのま」…。

 

 「さべあのま」「さべ・あのま」でなく「さべあ・のま」

 この人と「高野文子」にハマった時期がありました…はい!宝石緑

 

 「あずまひでお」も当時の連載陣のひとり。

 

 しかしながら…売上的には名の通り「ペケ」となり廃刊へ…。ドクロ

 その最終号が、今は亡き「COM」の特集号。

 

 私なぞ、そこで初めて「月刊ペケ」を知ります。

 この最終号の評判は良かった筈です…遅きに逸した感はあったものの。

 

 さてそこで、起死回生…次はやはり「COM」のような雑誌を!

 そこで元「COM」編集部にいたS氏を招聘、新たな雑誌「COMIC AGEIN」として再出発をします。クラッカー

 この辺りの事情は、ほぼ私の推測ですが…ぐすん

 

 今回取り上げたのは、そのリニューアル第1号。

 「COMIC AGAIN」とは即ち「COM再び!」ということですね。

 そのキャッチフレーズ

 「漫画人のまんが人によるマンガ人のためのまんが専門誌」

 ようわかりまへん!…ま、やる気は感じますが…。ぐすん

 

 この5月号…

 特集はやはり「COM」の第2弾。

 そして「豪華執筆陣」キラキラと謳ってありますが、たしかに偽りなし!

 巻頭のカラー扉…4ページにわたって「永島慎二」の「ダンサンギャラリー」。

 「青柳裕介」「坂口尚」「平田弘史」「桑田次郎」「御厨さと美」

 「森田拳次」「おおやちき」…さらに「さべあのま」等々

 「COM」の再掲載ですが「矢代まさこ」の名前も。

 

 そして「モンキーパンチ」の新連載!

 「USAとらさん」…見たくなりません?

 

 見にくいかも知れませんが、表紙「モンキーパンチ」です。

 これが「とらさん」ですね。

 

 当然「COM」のような漫画評論、コラムも…。

 「ペケ」から継続の新人賞募集も…。

 

 続く6月号からも

 表紙は「大友克洋」「村野守美」「青柳裕介」「坂口尚」「さべあのま」と超豪華!

 そして、もちろん彼らの作品も次々に掲載…。キラキラ

 

 毎月この熱い編集で、はたして続いていくんかい?

 実は内心、心配だったりして…叫び

 

 その悪い予感が的中爆弾…リニューアルから僅か7号。

 「ひさうちみつお」の表紙が最後の号でした…多分…。

 少なくとも私はその後を知りません。ぐすん

 

 ほんと幻…ひと夏の花火のような雑誌でした。ドンッ

 

 その最終号

 巻頭は「大友克洋」の「さわやか学園コミック」ビックリマーク

 「危ない生徒会長」

 最終ページ…ちゃんと「以下次号!」って書き文字が…。

 

 今回取り上げたこの5月号には、その「大友克洋」への直撃?インタビューが…。

 ちょうど初めての短編集「ショートピース(奇想天外社)が出た時期。

 

 そこで印象に残っていること…

 好きな漫画家「村野守美」「宮谷一彦」「園田光慶

 で、ライバルは?の問いに…「一の関圭」ドキドキ

 

 さすがァ!クラッカーって思ったことを憶えています…。

 

 さて「危ない生徒会長」ですが…

 無事、単行本「SOS大東京探検隊(講談社)に収録されています。

 

 「月刊COMIC AGAIN」…その最初の号でした。

 

 

 次週「ドラマの時間」…あくまで予定です。ぐすん