欲望という名の電車 | 楓子(ふうこ)のブログ

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2/16(金)新国立劇場 中劇場へ行ってきました。
 



最近、いつもカード会社枠でチケットを取るので、それを待っていたら、一向に音沙汰なし。まさかのカード会社枠がなかった。じゃ、プレイガイドと思ったら、すべて予定枚数終了。最近全く見てなかったけれど、べらぼうな値段でチケ流で取引されてた叫び

沢尻さんの初舞台かつ芸能界復帰作だったせいなのかなぁ。
私が知らなかっただけで、世の中には、舞台のチケットを買ってまで、沢尻エリカさんを見に行くファンが沢山いたって事?他の方でも、テレビで大人気だったとしても、舞台を見に行くとなると、テレビのように無料ではないし、そこそこいい値段するし、観劇趣味じゃない人は二の足を踏むかと思ってるんですが…そんな事はないのかしら?

とにかく、当日券を買うためのキャンセル待ち券を購入するしかないと思い、ローチケの画面を出して、スタンバイしていたら、注釈付きのチケットが販売中になっていた。「え?xをフォローしていたけど、販売開始のお知らせなんて、あった?」と思いつつ、当日、チケットを買える保証がないキャンセル待ち券を買うよりは、行ける日程があるなら、注釈付きでもチケットがあった方が断然いいビックリマーク

どうにか、手にいれたチケットを翌日発券してみたら、なんと1階4列の左端の方でしたびっくり

前列の右斜め前の女性の座高が高く、若干見づらい部分がありましたが、室内シーンは、比較的左で演じられる事が多かったので、思っていたより、見やすかったです。

今回、どうしても見たかったのは、伊藤英明さんがスタンリーを演じるから…
イメージにピッタリだなぁ~と思っていたし、前回出演された「橋からの眺め」に続いて、こんな早くまた舞台出演されるとは思ってなかったしね。

お花がそれはそれは、沢山ありましたが、一部だけ撮りました。
 


 


 


 


 


 



あまりにも、胡蝶蘭が素晴らしかったので、撮りました。



今回の出演者は、この方々。
沢尻エリカ 伊藤英明 清水葉月 高橋努 青木さやか 福田転球 中村まこと 久保酎吉 うらじぬの 青木瞭

今回の舞台装置は、とても凝っていて、雰囲気が出ていたと思いました。
以前、栗山民也さん演出で、樋口可南子さんがブランチ、内野聖陽さんがスタンリーをやったのも、同じ新国立劇場中劇場でした。あの時の舞台装置も、独特で印象深かったなぁ。

沢尻さんの出演作品を見た事があるのは、映画「手紙」だけなんですが、とても印象に残っていました。
「今回、初舞台でこの役は、一体どうなんだろう?」と思ったのですが、始まってすぐに、舞台設定が関西なんだとわかり、「なるほど…そうきたか」と納得。
演出家が鄭さんなので、今まで見たものとはかなりテイストが違うんだろうなぁ~と…

沢尻さんと妹の清水さんの二人の関係性が、とても微笑ましくて、どこまでも姉を思いやる妹の気持ちが、本当にいじらしい。そして、そんな妹は、夫スタンリーに惚れきっている。清水さんを初めて拝見したけれど、次回他の役でも見てみたいなぁ~と思いました。
昔を懐かしがり、今の生活をどこか見下している姉をぞんざいに扱う事もせず、本当に優しく接してあげる雰囲気が、にじみ出ていたグッド!

一方、スタンリー演じる伊藤さんは、粗野な雰囲気を醸し出しつつ、男らしさを前面に出しつつも、精神的には妻のステラにかなり頼ってる感じがしました。
沢尻さんと言い合っている様子も、真逆だからこそ、気にいらないけれど、どこか惹かれあってるようにも見えて…ただ口では到底勝てないから、男として、ねじ伏せたい感情を抑えられない。とはいっても、やはりやった事は、人ではなく、獣でしかないショック

仲間のミッチ役を演じていた高橋さんが、母親思いというよりは、マザコンっぽく見えました。そして、ブランチを思う気持ちが純粋だっただけに、裏切られた気持ちは計り知れない。ブランチから正直言ってもらえていたら違ったと思うけど、きっとスタンリー達からは、からかい半分かつ面白がって、伝えられただろうし…壊れたブランチを見て、自分の恋が壊れた以上に、やるせなさも感じただろうミッチが、哀れでした。

沢尻さんのブランチは、ご本人が若いせいもあるのですが、どこか夢物語の中に生きてる人に見えました。そして、そのまま夢の世界で生きていくんだろうなぁ~と…
でも、それは本人が思い描く世界だから、ある意味幸せなのかもしれない。
世間の冷たい目に晒されることもなく、自分が一番幸せだった時代の中で生き続けるだろうから…

そうそう、大家さんの青木さやかさんは、何度か舞台を拝見してますが、今回の役はハマリ役でしたねぇ。関西にいそうな世話焼きなおばちゃん全開って感じがしました。

体裁を取り繕うことなく、エネルギーむき出しで生きてる人達の生活を垣間見た気がしました。そこへ、現実離れした世界で生きてきたブランチが迷い込んだ感じ。
生き馬の目を抜く世界では、到底生きていく事はできない繊細な心の持ち主。

今更ですが、あの時代で、同性愛の夫を持ち、教え子の少年に手をだした女性教師、そして妹の夫に乱暴される…内容にさぞかし世間が大騒ぎになった事でしょうね。
今の時代で、言葉に語弊がありますが、受け入れられるというか、理解できるようになった…時代が追いついたというべきか…でも、すべてをさらけ出す、さらされる世の中になっただけで、人間は何も変わってないだけとも言えるかな?