2/18(日)日生劇場へ行ってきました。
 



久しぶりに、友人と一緒に観劇しました。
友人が取ってくれたチケットは、1階F列左ブロックで、とても見やすかったです。

てっきり、普通の舞台かと思いきや、音楽劇だったびっくり
そして、慎吾ちゃんと、数人以外は、メイクが凄すぎて、誰なのか、ちょっとわからなかったショック
他の舞台でもそうですが、上演が決まった時や、キャストスケジュールが発表され、チケットを取る時に、出演者を確認するくらいで、数か月後に見る時には、主役くらいしか覚えてないんですよねあせる
終わった後に、答え合わせのように、確認する感じです。自分の記憶力が情けないショボーン

今回の出演者は、この方々。
香取慎吾 成河 伊礼彼方 村川絵梨 平間壮一 花王おさむ 福田えり 横山賀三 凪七瑠海(宝塚歌劇団) 他

寺山修司さんの舞台を見た事はありませんが、看板俳優だった若松武史さんが好きで、遠い昔はるばる富山の山奥まで芝居を見に行った事があります。それが、人生初の一人旅でした。

寺山修司さんを詳しくは知らないけれど、後世の演劇人達に多大な影響を与えたと認識してます。そんな寺山さんが亡くなる前夜のお話。
それは、夢と現実がないまぜになったような世界で、何をどう表現したらいいのか、難しい。
でも、彼の生い立ちから現在に至るまで、様々な出来事と絡めつつ、マッチをする事で、過去と未来を見た彼が、何をどう感じるかを、見ている我々も想像しながら、作り上げていくような作品に思えた。実際、彼が生きていたら、一体どんな舞台を作っていただろう…

時折、唐十郎さんや、野田秀樹さんの名前が出たりして、なんというか、1本道ではないけれど、演劇の道が続いているようにも感じた。

慎吾ちゃんが演じた寺山さんは、まだ死を受け入れる事ができなくて、芝居がやりたくて、でも過去と未来を見てしまったら、生きている今だけを考える事に集中できたように見えた

シンバルで茶々をいれてるようにも見えて、部分的にストーリーテラーにも見えた成河さんは、舞台上では、ある意味演出助手的な立ち位置にも見えた。

伊礼さんは、まぁ、舞台を楽しんでるように見えました。
素を知らないけれど、「ほぼ地でやってるでしょう?」って言いたいくらい、面白くて、着ている衣装もどこか猥雑さがあって、ピッタリでしたウシシ
あのお顔でなければ負けてしまいます、衣装の雰囲気に。
蚊を演じてますが、それは色々な人の血が混じって、1人の人間ができ、拡大解釈するならば、一つの芝居ができていくととらえたんだけど、どうなんだろう…

村川さんは、結構歌ってますが、聞かせますねぇ~
どちらかというと、私の中ではパワフルな印象があるのですが、今回はしっとりした佇まいな感じ。

平間さんも、当然といえば当然かもしれないけれど、結構歌っていて、三島由紀夫を演じている部分があるのですが、存在感がありました。

花王さんが演じる近松門左衛門も、またそのセリフに重みがあったんですよね。
芝居を書く人の矜持というか…

そして、元宝塚の方かと思ったら、今も所属されている専科の方なんですね。
宝塚って、外部出演ができるんですねびっくり在籍中は、ダメかと思ってました。
死を演じていたのですが、「トート」を彷彿させました。
ふっと、寺山の脇にたたずむ感じも、いるようでいないような「死」でした。
ある種、ガチャガチャした雰囲気の登場人物の中で、唯一荘厳な「死」がそこにいました。

演出家デビット・ルヴォーの描く寺山修司の世界は、寺山修司を中心に、日本の演劇人や日本文化に敬意をはらいつつ、人生をひっくり返したおもちゃ箱みたいにも、見えました。

公式HPは、こちら。
https://www.umegei.com/terayama_cabaret2024/

主催者梅田芸術劇場の公式noteは、こちら。
https://note.umegei.com/n/n8270212289d0