ご相談に乗って頂きたい事がありメールをさせていただきました。
町内のケアマネジャーさんに挨拶にお伺いしていましたところ、急な勉強会の依頼を受けました。
内容は、「薬剤師が在宅に介入して患者さんに何ができるのか?」、「薬の整理など看護師がするのと何が違うのか?」、「月2回の訪問で何ができるのか?」などの疑問に答えられるような内容にして欲しいとのことです。
こんなメールが来ました。
そして、こんな返事をしました。
「薬剤師が在宅に介入して患者さんに何ができるのか?」
患者が勘違いして服用している事が多々あります。
効能効果を勘違いしていたり、自分で勝手に調整したりです。
また、なぜ毎回服用しないといけないのかの理解も必要です。
さらに、食事内容や療養環境、運動のあり方など薬との関係は、実際にお住まいに行かないと見えてきません。
それも1度や2度では表面的な部分しかわかりません。
十分な話し合いの中から探るものです。
基本的に患者は薬を飲みたくないのが本音です。
それを理解し、その状況から出来るだけ薬を減らしてあげるのが薬剤師の使命です。
残薬があったらケアマネジャーは何というか聞いてください。
もし「ちゃんと飲めなきゃダメですよ」と言うとしたら、飲むことによるリスクを考えてもらいましょう。
患者は飲まずにコントロールしているからです。
薬剤師がご自宅に入り服薬管理(指導ではなく管理です)を行うと、薬効が強く出ることがあります。
これは今までの減らした用量が適当だったことによります。
「薬の整理など看護師がするのと何が違うのか?」
薬剤師は薬の整理に行っているのではありません。
看護師との違いは効果の発現や副作用の有無が分かることです。
例えば、元気が無くなった患者には向精神薬の用量がいいのかどうか。
食欲が無くなったのは、口の中が乾いて飲み込みづらくなっていないかどうか。
味が変わって食欲がない事もあります。
オシッコの出が悪くなっていないか。
便秘はないか、立ちくらみはないかなど看護師では見えない薬理作用的な副作用があります。
看護師はどこで薬の勉強をしたのでしょうか。
こう言うと、けんか腰になりますが、医師も薬については本格的な勉強などしていません。
医師は、症状に合わせた薬を出すだけです。
もっと薬剤師としての薬学的管理について事例を考えてみて下さい。
さらに、現場で困っていることを想定しましょう。
坐薬が挿したとたんに出ちゃった。
血圧の貼り薬がシャツを脱ぐ時に剥がれた。
私は実務的なことはわかりませんが、そんな時にどうするのか。
「月2回の訪問で何ができるのか?」
本当はもっと行きたいところです。
でも、報酬上の問題で致し方ない訪問回数です。
そのためにチーム医療なんです。
ケアマネジャーにもヘルパーにも、デイサービスのスタッフからも協力が必要です。
特にケアマネジャーが在宅では核になります。
十分な打ち合わせや協力体制を組むことが必要となります。
ゴミ箱に捨ててある残薬は無いのか。
普段もらしている体調に関する話は無いのか。
月に2回でも十分服薬管理は可能です。
変化は急には起こりません。(急なのもあるけどね!)
経過観察も必要です。
後は、関わっている皆様との協力で電話でも何でも相談して欲しいと訴えてください。
在宅を維持するには「薬と食べ物」の管理が大事だと伝えてください。
薬剤師は多少の栄養学も勉強しています。(と思います)
月2回で何が出来るのか、やってみなければ分かりません。
先ずは、自信を持ってぶつかってください。
これで失うものはありません。
“問題は頭で作られ、行動が解決に導く”
上手く理解していただけることを願っています。
長くなりましたが、こんなやり取りをさせていただきました。
これは実際のメール内容です。
ブログのコメントのご質問に対する多少とも参考になれば幸いです。
で、質問された方は、これからも勇気を持って取り組む覚悟が出来たと報告がありました。
いやいや、何だか涙が出ちゃいそうです。(ポロリ)
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