さてさて、昨日から札幌である。
やっぱり朝夕は涼しい。(ちょっと寒いかも)
我が家の老婆が可愛い息子を待ち焦がれていた。
これと言って何の会話があるわけでもない。
3坪ほどの家庭菜園の草取りと小遣いを渡しに、渡り鳥のように定期的に帰ることにしている。
86歳の年金は厳しい。
この世代が現役だった頃は、小売業や農業、漁業で生業を立てていた。
年金保険料など払えるわけもない。
と言うより、年金そのものの制度すらよく理解していなかったと思われる。
それに加えて、どら息子は離れた高校に下宿生活、その後はちょっと授業料のお高い大学へと旅立った。
お陰様で、母親の年金額は2ヶ月分で6万円弱である。
さらに、ここから毎月の介護保険料が5,000円ほど引かれる。
従って、手元には2ヶ月分で5万円弱となる。
本来なら生活保護かもしれない。
こんな高齢者がたくさんいる。
ただ、今の70歳前後の方は比較的裕福だと思う。
なぜならほとんどがサラリーマン世代だからだ。
60歳で定年退職し、退職金で家のローンを完済しているので家賃の心配が要らない。
年金も今のうちなら比較的余裕に出ている。
この先どうなるか分からないが、1ヶ月に20万円前後にはなっているようだ。
平成20年7月に発表された「家計調査 家計簿からみたファミリーライフ(平成19年)」によると、世帯主が60歳以上の2人以上の無職世帯の家計収支は、実収入 225,356円(社会保障給付:191,257円、その他:34,099円)だそうだ。
この社会保障給付が年金に相当する。
なかなか年金生活も捨てたもんじゃない。
2012年の今年は団塊の世代が65歳に突入する年だ。
おのずと10年先の2022年は団塊の世代が75歳になり、団塊の世代は3年間続くので2025年にピークを迎える。
さて、この世代は貧乏だろうか。
少なくても上記のような年金生活を過ごしているかもしれない。
そして、医療も介護も必需となっている。
団塊の世代は自分のお金を自分に消費する世代だそうだ。
どんなニーズがあるだろうか。
ケアマネジャーがケアプランを作成する際に、出来るだけ安価なサービス提供を心がける傾向がある。
なぜなら高齢者はお金がない、可哀想な存在と捉えているようだ。
そんな事はない。
高齢者は自分のために快適な療養環境の提案を求めている。
お金は後だ。
お金がなければサービスを諦めるが、どんなサービスがあるのかメニューが無ければオーダーできない。
失礼な言い方だが、ケアマネジャーより高齢者はお金持ちだ。
自分のレベルで判断して欲しくない。
我が家の母親も私からの小遣いは老後に備えて貯めているらしい。
御年86歳になる。
老後はまだか?
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