平等院をあとに
また宇治川岸へ歩いていきます。
橘橋から中州の橘島→朝霧橋と渡って対岸へ。
水は清く、緑は深く、本当に自然豊かで美しいところ。
慌てて歩くのはもったいないと足を止めつつ
あづい。容赦なく暑かったです。
対岸に渡ると「宇治十帖」のモニュメントが。
匂宮が薫大将の思い人・浮舟を小舟に乗せて
対岸へと誘う場面だそうです。
川に沿って美しい遊歩道が整備されてましたが
日陰に行きたい。
宇治神社
もともと宇治上神社とこちらはひとつのお宮
だったそうです。
神様のお使い、可愛い「見返りうさぎ」。
正しい道へと導いてくれるそうです。
「さわらびの道」。
平安朝から続く高級別荘地らしく、美しく整えられています。
でも「修行か?これいつの間にか修行に入ってるパターンか?」と、この先の行程に不安がよぎります。
あづい。
まだ歩くのかな~、と思っていると
宇治上神社(国宝・世界遺産)
応神天皇とその二人の皇子(兄・後の仁徳天皇/弟・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の三柱を祀られています。
うじのわきいらつこは、父の寵愛を受け皇太子となるも、
異母兄に皇位を譲るため自害されたと伝わります。
拝殿(鎌倉時代)
檜皮葺きの屋根の、優美な反りが美しい。
本殿
平安後期に建造された、現存する日本最古の神社建築
内部に社殿が3棟横並びになってご祭神が鎮座されています。
厳かな気に包まれた神社でした。
・・・・
さわらびの道に沿って行くと
「源氏物語ミュージアム」に着きます。
こちら、建物が凝っていて素敵でした。
和モダンですわ。
光源氏のお住まい「六条院」100分の1模型や、
「十二単をまとって双六に興じる姫を御簾の影から
のぞき見る貴公子」みたいなのを
等身大の人形で再現したもの、あり。
牛車はたぶん実物(?)実物大?
迫力ありました。
平安朝の夜の雰囲気なのかな
ほの暗いなか、元NHKの加賀美幸子アナウンサーが語る
源氏物語のあらすじが流れていて、
その心地よいまろやかな声に、
つい聞き入ってしまいました。
館内のティールーム
和紅茶とその茶葉を材料に使ったクッキーのサービスが
嬉しい。
石庭?枯山水?みたいなお皿に乗って登場したのは
甘みを加えたお濃い茶。
これを炭酸で割ります。しゅわーっ。
び、美味じゃ。
は~~~っ、生き返えりました。
暑さでぼーっとするし、
日頃の運動不足がたたって
足はガクガクでした。
地図で見ると大した距離じゃないんですけどね。
でも宇治、行って良かった。
美しさとプリミティブな厳しい気が合わさった
ドラマティックな地でした。