Roseliaのパブリックビューイングに行ってみて | 角屋角成の酒の肴はヒカリモノ

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エラ張ってる酒好きです。
ハナハナ打ちたいけど、ジャグラーを打つ機会が多い今日この頃。

先日、Roseliaのライブのパブリックビューイングに行ってきました。

ライブの生中継を映画館で見るやつですね。

はて? Roseliaって何?

と思う方も多いと思います。

かくいう自分も、そこまで詳しいワケではなく仲の良い友人に誘われたのでついて行った次第。

Roseliaはバンドリというアニメの中で活躍するバンドで、スマホゲームとかもあって、いわゆるメディアミックスってやつ。
詳しくはwikiなんかを見ていただけると助かります。

これのスマホゲームであるガルパを友人に勧められてやってたんですよね。どのスマホゲームも一週間と続かなかった自分が、不思議とこれは続けられた。

それもあって友人に一緒にパブリックビューイングに行かないかと誘われたワケです。
とは言え音ゲーとしてしかガルパをやってなかったんで、キャラも詳しくない。アニメも見たけど途中でヤメちゃったくらい。正直つまらなかった。
だから、積極的に行きたいっていうほど感情はありませんでした。

でも、まあ暇人なワケですし行ったら行ったで絶対楽しいってことはわかっていたので当日は当日で楽しみだったり。

それに行くと決まってからはガルパも捗ってより楽しくなったし。

そして、きたる2月21日池袋のサンシャインシネマに行きました。
バンドリのバンドユニットが
21日 Roselia
22日 RAISE A SUILEN
23日 Poppin’Party
の3日間武道館でライブをやる初日。

このライブの生中継を映画館で見るってことですな。

入ってみると映画館はほぼ満席。それもそのはず武道館に行けなかった面々がここに集合しているワケで、友人もその一人。
3日間の武道館の抽選をそれぞれ受けて落ちた日はライブビューイングで見るっていうのが基本らしい。

知らんがな!w

って思ったけど、友人もその後の二日間は現地で見るとのこと。
おれは落ちたやつに付き合わされたってことよね…。

ライブビューイングは全国各地でもやっていて抽選に漏れたファンや来れないファンをフォロー。上手いこと商売をしてる。

もちろん全員が全員武道館を目指したワケではないだろうけど、映画館の熱気も会場に負けじ劣らず。

Tシャツに着替えたり、ペンライトを持っている人も多数。

ペンライトがあった方が楽しいという助言もあり、自分も買おうと思ったがすでに売り切れ。当日限定? のTシャツも売り切れていて友人げんなりw

と、ライブが始まる前にこのイベントがどれだけ盛り上がっているのかを実感。

そして、武道館はもちろん池袋のサンシャインシネマも満席のなかライブはスタート。

映画館でも曲がスタートすると大半が立ち上がる。どうやら立たない人は地蔵っていうらしい。そんな豆知識をはじめとして、誰がどのキャラなのかなど、徐々にわかってくる。
ガルパをやっているから曲自体はわかるんだけど、ストーリーはスキップして見てないからキャラはイマイチ。
これをしっかりわかってたらより萌えるんだろうな…なんて思いながらも、自分も立ち上がり手を振ってリズムをとる。一体感ってのは、いくつになっても楽しいものだ。

客層は高校生と大学生が中心だろうか。男子が大半だったけど女子が少ないと思えるほどでもなかった。2割くらいはいたかな。

スマホゲームやアニメで活躍するバンドの声優さんの武道館でのライブを映画館で見る。

これが今の時代。なによりもそう思った。

自分の学生時代はいわゆるバンド全盛期。好きなバンドなんて語らせたら、それこそ十人十色。朝まで話しても終わらないやつ。
男子の半分はギター持ってたって言っても大袈裟ではないくらい。本屋に行けばタブ譜が並んでたしバンドやろうぜ! なんていう雑誌とかあったよね?
バンドはやってなくても高校・大学と友達のバンドを見に行くっていうのは誰しもが通った道。

当時のバンドと言えばスピッツ・ミスチル・サザン・イエモン・グレイ…と少しメジャーどこを並べてみた。
自分は、イエモンにめちゃくちゃハマっていてもちろんCDは全部持ってたし、ライブも行った。歌えない曲はないって自信を持って言えるくらい好きだった。

でね。MCとか聞いてると、Roseliaに憧れてバンドを始める人もいるワケだ。楽器もオリジナルのを出しているらしい。メディアミックスうまいことやってるっていう穿った見方をしてしまう一方で、これってもしかして俺でいうイエモンなのか…。そんな疑問が生まれた。

バンドを始めて武道館を目指す!

20年前ならバンドの聖地とも呼ばれた武道館。しかし、音楽シーンが移り変わるにつれて、硬派なイメージは徐々に薄れていった。

とは言え、3日間武道館でライブをしている。

しかも、チケットは秒で売り切れるほどの人気。

彼女らは、自分たちで演奏をしているらしいし生歌。
今まで自分が見た、憧れたバンド像とはもちろん違う。
完成されたソレを見るのではなく、成長過程を楽しむものでもあるんだろう。ただそこに共感できるからこその感動もある!
これはAKBのヒットから増えてきた手法やな。

と、やっぱり斜に構えて見てしまう自分が情けなくもあるが、とにかく演奏云々ではなくてそれを見て、憧れてバンドを始めたのであれば、青春を共に駆け抜けた音楽であれば、自分にとってのイエモンと同義。

その熱狂を間近で見ると、なんら遜色もないのがわかる。
楽器を弾いて歌を歌ってカッケー! カワイイ!! おれもやりたいとなれば同じ話だ。

楽しみながら、考えながら、曲にノリながら、気付けばライブは終了し満面の笑みを浮かべている自分がいた。

ステージから全員が掃けて会場が明るくなったあと、キャラの声が聞こえてきて観客をねぎらったのには感動した。こういう演出は声優ならでは。本当に上手いことやる。

見ている過程で、どんどん好きになっていったのを実感できた。

そして、終わってツィートすると数人からリプが…、どれも
「Roselia好きなんですか?」
と言うものだった。

これにとても驚いたんだけど、なんでかって…

おれはスマホゲーのガルパのユニットを見に行っただけなのに、誰もガルパとかバンドリっていうワードを使ってこなかった。

スマホゲーやるの? アニメ見てるの? ではなくRoseliaがどうか?

自分の中ではガルパの中のバンドでしかなかったのに。

でも、そうじゃなくてもうRoseliaってバンドが独立して存在している。逆に言えばアニメもスマホゲーもやってなくてもRoseliaのファンがいるってことでもあるのだろう。ミュージックステーションにも出てたらしいし。

そこで何か妙に納得できた気がした。

なんだ、もうすでに一つのバンドだったんだ。

自分の青春時代じゃ考えられないことが起こってるのは当然だが、やはり実際に触れてみなければ分からなかった。
その存在はゲームの延長とはまた違うものだった。

本当に行って良かった、そう思うのでした。