”ロープ際の魔術師”松本良一、試合直前インタビュー | エビ☆ログ

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17日東京・後楽園ホールで開催される「角海老ボクシング 第4試合に出場するのが元日本フェザー級12位・松本良一 選手。


前戦での倒しっぷりで”甲斐の国が生んだロープ際の魔術師”なる異名を襲名した(勝手に名付けただけですが。ってかそもそもパクリだし)松本選手に話を窺いました。


エビ☆ログ-松本良一

-前回の試合は7月の竹内佑典(JB SPORTS)戦。判定勝ちを収める形となりましたが、特筆したいのは2度のダウンシーン。ロープを背負う守勢に追い込まれた場面で、息を呑むタイミングで繰り出した右フックはお見事の一言に尽きました。

全部考えていた通りに(戦略が)ピッタリとハマりました。田中(栄民) 先生や殿(加藤良紀トレーナー) に「こんな感じの選手だ」という情報を聞いた時、(小林)生人のスパーを見ていたんです。そしたら攻め込んでくる選手に対して、(生人が)ウィービングしながらフックを決めていたんですよ。その瞬間、「これだな」と閃いて、安住(幸一郎)君とのスパーで何度か試してみたら、きれいに当たって、これは使えるかなと思って、試合でも実践してみたら、まんまとはまってくれたという感じです。本当は良くないと分かってはいるんですが、わざと押し合いをしなかったんです。無理に押して行ったら、疲れてしまうんで。あえてロープに誘い込んで、引っ掛けて倒そうと考えていました。


-試合運びも小気味良く、周囲からの評価も高かったのではないですか?

見ている側の人には「もっと積極的に行け!」とも言われました。確かにそうだなと自分でも分かっていたので、もっと自分からガツガツ行かなくはならないと思いました。でも自分の場合、(パンチを)もらうと復活するというか、もらうとバカーンって良いパンチが出るんですよね(笑)


-竹内選手をキャンバスに転がした瞬間、「KOできるかも?」という感触もあったのでは?

少しありました。あー、(倒すには)こうやってやるんだなというのが少し分かりました。やっぱり意識しながら打ったから、ダウンに繋がったんだと思います。それと先生から常日頃「バランス良く」と言われているんですけど、それが少し分かってきた気がします。まあ思い通りにはできたんですが、さっきも言いましたが積極性とスタミナには欠けていたので、まだまだですね。


-そこが初KOを記録するための鍵になってくる、と。

特にスタミナですね。気にし過ぎたせいで、詰め切れなかったです。


-課題のスタミナは克服しつつありますか?

まだ安心できるレベルではないですが、少しずつ変わってきていると思います。(フセイン・)シャー に言われて、ジャンプを一杯やるようにしています。あとダッシュですね。


-では今回の対戦相手、東上剛(ドリーム)選手の印象は?

ガードが高くて、細かくパンチを打つ選手。


-6月の東上vs秋葉慶介(角海老宝石) 戦は御覧になられました?

生でもビデオでも見ました。


-その時は「いつかは自分と対戦するかもしれない」と想定しながら観戦していた?

秋葉さんを応援していただけで、自分とやるというのは・・・(想定していなかった)


-東上選手は日本6位。勝てば一気に日本ランキング中位への躍進となります。

相手がランカーだからどうこうというのはなくて、今まで通りですね。ただ自分がランカーになりたいという気持ちは強いです。


-角海老のフェザー級近辺は非常に選手層も厚いだけに、スパーリングパートナーにも事欠かないよね?

青山(慶洋) さんと一番やってもらいました。一番最後に(小林)生人ともやりました。(生人とは)同じ歳というのもあるから、やると力入ります。


-東上戦ではどんな試合展開をシュミレートしていますか?
一番嫌なのは、ドロドロしなければというのがあって・・・。ここ来て最初にやった選手(中川健司、花形)と似ていますよね。手数が細かく、ガードが堅いという点で。


-中川選手はやりづらかった?

やりづらかったですね。何か(攻略するのが)めんどくさいタイプでした。


-最後に、試合に向けての抱負でも、応援してくれている方々へのメッセージでも、何でも構わないので、一言お願いします!

山梨から折角(東京に)出てきて、こうしてランキングのチャンスが来たので、以前のランキング(12位)よりも上を掴みたいと思っています。出てきて正解だったなとみんなに思ってもらいたいです。


エビ☆ログ-松本良一

竹内戦でのパフォーマンスを維持することができれば、「元」の肩書を外すことはできるはず。

右肩上がりの状態にある松本選手に御期待下さい。

応援よろしくお願いします!