南極を舞台に、あらゆる生き物に寄生し、同化する宇宙生物との戦いを描いた作品。監督はジョン・カーペンター、出演はカート・ラッセル、ウィルフォード・ブリムリー、ドナルド・モファット、キース・デイヴィッド等です。
（1982年度：アメリカ）
『エイリアン』のように洗練されているわけではないB級SFホラーですが、その衝撃度は『エイリアン』に迫るものがあります。とにかく「物体」のグロテスクな造形が秀逸。まだCG技術が発達してなかった時代の作品で、あの生々しい気色の悪さは称賛に値します。それと個人的に一番好きなシーンであり、最もビビらされたのは「物体」を探す血液検査のシーンです。緊張感と驚かせ方、共に見事な演出です。全体的に言えば、やや冗長に感じられるところがあり、悪く言えば、しょせんゲテモノ映画ですけど、怪物クリーチャーに興味がある方なら一見の価値はあります。
（IMAGICA BSで再鑑賞）