創造主からタイムホールの場所が記されている地図を盗んだ小人６人の盗賊と平凡な少年の時空を超えた冒険を描いたファンタジー。監督はテリー・ギリアム、出演はクレイグ・ワーノック、ショーン・コネリー、ラルフ・リチャードソン、デビッド・ワーナー等です。
（1981年度：イギリス）
まだCG技術がなかった時代、しかも製作費もそれほどかかっているようには思えず、特撮はショボいです。一つ例を挙げると、透明な壁に行く手をさえぎられ、その壁をぶち壊すシーンがあるんですけど、単にガラスを割っているようにしか見えません（苦笑）。それと敵の悪魔は中途半端なコスプレをしたおっさんです（苦笑）。このようにヴィジュアル的には失笑もののショボさですが、時代を感じさせる手作り感に温かみがあり、これはこれで味があります。それにナポレオンやロビンフットに会ったり、タイタニックに乗船したりと、奇想天外なストーリー展開も面白いです。そして何よりもちょっとブラックな結末が秀逸で、子供より大人が楽しめる内容となっています。ってゆーか、子供にはあのオチは理解できないでしょうね。後で知りましたが、公開当時は子供向けに編集されたバージョンが上映されたため、製作側の意図を無視した全く意味合いの違う作品になってしまっていたんだそうです。その編集版しか観ていない方は、ぜひ完全版をご覧になってください。断然こっちの方が面白いはずです。
（ザ・シネマで再鑑賞）