ヤマザキマリ流の世界観に授業をしながらうっとり | もしかして発達障害?捉え直しでお母さんがホッとできる響育のヒント<心理学×脳科学×量子力学>

もしかして発達障害?捉え直しでお母さんがホッとできる響育のヒント<心理学×脳科学×量子力学>

幼い頃から仏道に縁し、「生きる」ことを問い始めたのは15歳のとき。『発達障害から知る子育て』の著者であり、子育て支援カウンセラー• スピリチュアリティコーチであり、国語科講師としての立場からも「子育て」「教育」のあり方を提案していきます。

子育て支援「響育」カウンセラー・ 

スピリチュアリティコーチ、 

「幸せ基準」推進家の岡田和美です。 


お読みいただきありがとうございます。



初めての方へ、プロフィールはこちらです




論理国語の教科書に掲載されている

ヤマザキマリさんの地球上の「旅人」

本文は『地球で生きている ヤマザキマリ流

人生論』(2015)によります。


壮大な世界観にうっとり。

字数の関係で抜粋しますが、ヤマザキさん

の人生論が伝わるよう気にかけ紹介します。


(前略)


やがてその向こう見ずな冒険心は、私と

いう人間の礎となった。

早くから離れてしまった日本に帰って

きても、海外のさまざまな場所に暮らして

いても、私にとってはどこもかしこも

「アウェイ」という感覚が抜けないが、

それが実は心地よい。

渡り鳥にとってもそうであるように、今や

地球の全てが自分にとっての巨大な

「ホーム」であり、羽こそ生えてはいない

けど、自分が生きるこの天体の素晴らしさ

を知りたいという欲求に対して従順に、

これからも移動性の気質が変わることは

ないだろうという気がしている。



私が幼少期を過ごした北海道の景色の

ほとんどは、視界の半分以上が空だ。

とある編集者によると、北海道在住、

または北海道と長く関わりのあった漫画家

の作品に描かれる背景は、ほかの地域の

作家のものと比べて圧倒的に空が広いの

だという。

確かにそうかもしれない。

私も自分の、昭和の北海道を舞台にして

描いた漫画を読んでみると、コマの半分

以上は空という景色がいくらでも出て

きている。

都会であれば、高い建造物で見える範囲が

狭められてしまう空が、一八〇度端から

端まで満遍なく見渡せるのはこの土地の

大きな特徴だし、それがあたりまえな空の

あり方だと思って暮らしていると、

作品にもその捉え方どおりに反映される

のだろう。


かつてポルトガルに暮らしていた時、よく

車でユーラシア大陸最西端に位置する

ロカ岬という場所へ出かけることがあった。

狭い家の中で年がら年中腰を丸めて細かい

作画作業ばかりしていると、突然とてつも

ない開放感と接したくなる欲求が遮る間も

なく膨らみ上がってくることがある。

そんな精神的必然性に駆られて出かける

場所が、ロカ岬のような、断崖絶壁から

見渡せるのはひたすら大西洋、という場所

だった。

そして、その岬の際に立って、どこまでも

広がる大海原を眺めていると、古(いに

しえ)の人々がその向こう岸にあるはずの、

未知の世界に思いを馳()せていた気持ち

がしみじみと伝わってくるような気が

しはじめる。

それはきっと、私も北海道の空を眺め

ながら、その大空間の向こうにある見ず

知らずの世界へ、目一杯の妄想や想像力を

膨らませて育ったからだろう。




(中略)


私は結局もう三十年もの間、自分の

生まれた国を離れて、地球上のさまざまな

土地を転々とし、場合によってはそれらの

いくつかの場所に長期間暮らしたりも

している。

しかし、旅とは、移動先に居を構えるの

とは意味が違う。

時には、さまざまな事情によって旅の

実施が叶わず、悶々(もんもん)とすること

がある。

しかし幸い、私は絵描きだから、物理的

移動が叶わなくても、紙の上であれば

いくらでも無限の移動が許される。

白い紙は北海道の果てしない空であり、

ロカ岬から見渡す大西洋の大海原と同じ

くらいどこまでも果てしなく広い。

その白い紙の上で、私はさまざまな場所に

暮らすさまざまな人々を、妄想と創造の力

を借りて、時には過去と現代を混ぜ合わせ

ながら描き出すことで、終わることのない

旅を続けているのだ。


地球という、本質的には辺境などどこにも

ない、水と土でできている惑星の上に、

たくさんの多様な生き物たちと同様に、

人間という動物である自分が生きている

ということの、いたってシンプルな確認。

そして、旅人である限り、どこへ行っても

"よそ者の傍観者"であり続ける緊張感の

もたらす心地よさ。

帰属を問われない透明人間でいられること

の気楽さ。


地面を踏みしめながら、紙の上にペンを

走らせながら、移動していようが止まって

いようが、結局私は何処(どこ)で何をして

いても、地球上の「旅人」という意識を

持ち続けて毎日を生きている。




 


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