【極上の相場格言】― カネがなくても知恵がある!― -9ページ目

…相場格言…「市場が血で染まっている時が絶好の買い場である」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「市場が血で染まっている時が絶好の買い場である」(ウォール街の格言)

 

これは大恐慌の直後に生まれた格言です。

暴落はマーケットに定期的におこる深呼吸。なかでもガラ(大暴落)は市場の主力株が軒並み下がるので、これほど理にかなった投資法はありません。しかし、バーゲンセールだからこそ玉と石の選別が重要になります。 

今日では、すべてを破壊する大暴落はめったに出現しないものですが、こうしたときこそ市場が復元するさいに真っ先に先陣をきる投資妙味がある株を選択するべきです。

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◆「人の幸福は人の不幸の上に築かれている」(イワン・ツルゲーネフ) 

◆「相場は夜明け前がいちばん暗い」(相場格言) 

◆「大底での悪材料出現は買い」(相場格言) 

◆「事故に売り無し」(相場格言)


…相場格言…「世に相場師ほど浮沈の甚だしきものなし」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「世に相場師ほど浮沈の甚だしきものなし」(ウォール街の格言)

 

そもそも投機は冒険的行為であるため、的中すれば巨富を築くことができるが、外れればその結果は悲惨なことになります。ゆえに、数ある職業のなかで相場師ほど浮沈みが激しい職業はありません。株式投資は数ある利殖術のなかでも、予測が当たれば誰でも小額資金で成金になることができる。 しかし、それだけに浮き沈みが激しい世界。

 

「月曜日、腹いっぱいに株を買い。 火曜日、大成金の仲間入り。 

水曜日、大邸宅を買い求め。 木曜日、自動車馳せて意気高ぶり。 

金曜日、芝居見物華やかに。土曜日、救貧院のご厄介」 

 

これは一七二〇年代に流行した戯れ歌の歌詞で、ジョン・ローによるミシシッピー・バブルの

株成り金になった人々の末路を歌っている。日本でもこれまでいくつかのバブル相場がありましたが、おおくの株成り金や土地成金がバブル崩壊とともに振り出しにもどってしまいました。 

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◆「ドカ儲けすれば、ドカ損する」(相場格言) 

◆「一夜大尽、一夜乞食」(慣用句) 




…相場格言…「強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、幸福のなかで消えてゆく」

…相場格言…

「強気相場は悲観のなかで生まれ、

懐疑のなかで育ち、幸福のなかで消えてゆく」(ウォール街の格言)

 

総悲観による長保合いからの転換は突然おこるものではなく、

投資家の欲と恐怖、あらたな投資家の出現と資金流入、

これまで市場をリードしてきた銘柄群の新旧交代などなど、

さまざまな条件を整えて芽ばえます。

 

虚像市場は実態経済が暗いほど光明を求める人々の期待が集まる性質があり、

周囲が相場で儲けた話しが引き金になることも多く、

いちど目覚めた相場の回復は力強いものがあります。

 

そして楽観ムードが支配した市場には大量の投機資金を呼び込み

人気相場を創出、先行集団の売り抜けのなかで熱狂相場は終焉にむかいます。
 

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◆「最高に悲観的な時が最良の買い時であり、最高に楽観的な時が最良の売り時である」(マーク・モビアス) 

◆「人間は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」(アルマン・サラクルー) 

◆恐慌が来るは青天の霹靂の如し(ウォール街の格言)


チャールズ・P. キンドルバーガー, Charles P. Kindleberger, 吉野 俊彦, 八木 甫
熱狂、恐慌、崩壊―金融恐慌の歴史



…相場格言…「不時は成金を生む好機なり」(相場格言)

…相場格言…

「不時は成金を生む好機なり」(相場格言)
 

不時とは事件や天災など突発的な出来事のこと。こうしたときに大きく売り叩かれた銘柄を買い上がってゆくことを不時向いといいます。不時成金の元祖は、一八一四年にナポレオンのワーテルローの戦いで大芝居をうち英国国債で巨富を築いたネイサン・ロスチャイルドが知られ、突発性悪材料の活用法は取り乱しと躊躇の隙をつく大商いとなります。

大衆に考える余裕が出来てしまえば材料の織り込みは時間の問題なので、その妙味は瞬く間に消失します。 好材料に鈍感に、悪材料には敏感とはこの状態を指します。

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◆「繁盛している時は変化に備え、不遇の時は変化を望め」(J・バロー)

◆「投機は計算にもとづく冒険である」(ワッツ)

◆「分別も思惑もいらぬ買旬は、人の捨てたる米崩れなり」(三猿金泉秘録)

◆「金儲けは株にかぎる。株は運と気合だ」(若尾逸平)


◆「国家の騒乱は英雄豪傑を生み、財界の変動は大小の成金を生む。

投機で成功しようとする者も天災事変などの大材料を利用せねばならぬ。

常時においては投資的な利益しか得られる者も、

不時には容易に投機的な巨利を収めることができる。

萬人が躊躇している時に、見込みをつけて断行できる者が勝利者となる」 

(堤正敏 『商道國字解』)


…相場格言…「投資は科学にして、投機は技術なり」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「投資は科学にして、投機は技術なり」(ウォール街の格言)

投資と投機の仕切りはたいへん難しく、カルダーの古典的定義(1939)によれば、「投機とは、異時点間の価格変化から利益をあげる目的で売買を行うことである」としています。なにやら難しい文言がならびますが、要するに価格変動の利鞘を稼ぐのが投機である。というわけで、価格変動によるキャピタル・ゲインを目指す投機には技術(売買テクニック)が求められ、かたや配当などのインカム・ゲインの獲得を目指す投資には、合理的な採算に基づく科学的根拠が必要だというわけです。しかし、長期投資のつもりで買った株が急騰したので売ってしまえば、この段階で投資は投機になってしまいます。このバランス感覚をもっとも求められるのが成長株投資だと思うのですが、投資と投機は、時と場合によって適切に使いわけるべきものである、といえるのではないでしょうか。

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◆「相場の騰落には必ず理由がある。これを推察する能力なくして思惑を試みれば必ず失敗する。投機は想像でもなければ賭博でもない。ひとつの立派なビジネスであり、もっとも困難な仕事である」(ジェシー・リバモア) 

◆「相場は採算を超越して騰落するもので、投資のように科学的研究によって決定するより、むしろ機会を逸しないように臨機応変の技術に依存する部分が多い」(安達太郎)


…相場格言…「相場は科学にあらず芸術なり」(相場格言)

…相場格言…

「相場は科学にあらず芸術なり」(ウォール街の格言)

 

フランスの作家ルナールは「科学者は一般化し、芸術家は個人化する」といいました。ルナールは作り物の芸術を嫌い、装飾を徹底的に排除した美を探究した作家ですが、負ける要因を排除し精度を探求するのが科学的投資なら、自分の才能で相場に挑み、あらゆる変動要因を利益に変えてゆくのが芸術的投資です。

芸術的な売買を探求するのであれば、まずこれまでのやり方から無理や無駄を排除することからはじまります。自分の投資法を確立するまでは迷いと確信の繰り返しになりますが、この作業が終わると気分的にかなりスッキリするはず。


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◆「投資必ずしも安全ならず、投機必ずしも危険ならず」(ウォール街の格言)

◆「投機は通常の商業とは異なる、一種独特な技術、科学を必要とするビジネスである」(ワイコフ)


…相場格言…「株券はあなたに所有されていることを知らない」(アダム・スミス)

…相場格言… 

「株券はあなたに所有されていることを知らない」(アダム・スミス)

 

よく銘柄に惚れるなといいますが、まるで恩を仇で返すように、株券は処分する時にかぎって安いもの。アダム・スミスによれば、株券は喜びや恐怖といった投資家の感情に共感しないので、いくらその銘柄に惚れこんでも裏切られ片思いに終わるといいます。

株価を記憶しているのは市場の参加者であり、彼らは相場の足取りが脳裏にあるので、その記憶が絡み合い値動きはより複雑な展開になります。

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◆「ほかの株は動いているのに私の株は動かない」(T・W・ヘルプス) 

◆「ルーレットは良心もなければ記憶も持たない」(ことわざ)


…相場格言…「相場は踏み出し大切のこと」(本間宗久)

…相場格言… 

「相場は踏み出し大切のこと」(本間宗久)


原文は、「総て商内は踏出し大切なり。踏出し悪しき時は、決して手違いになるなり。また、商内進み急ぐべからず。急ぐ時は踏出し悪しき時とおなじ。売買とも今日より外商い場なしと進み立つとき、三日待つべし。是伝也。とくと相場の通いを考え売買すべし…」(本間宗久戦術)。踏み出しとはまさに売買を仕掛ける瞬間のことで、時間の価値を重視した宗久ならでは格言です。相場は待ったなし、なにごともはじめの一歩が肝心。仕掛けのタイミングが狂えばその修正は困難です。 

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◆「最後の五分より最初の五分」(相場格言)

◆「斬り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、踏込み行けばそこが極楽」(沢庵禅師) 

◆「相場は真剣勝負なり」(相場格言)

…相場格言…「相場は円いもの」(相場格言)

…相場格言…

「相場は円いもの」(相場格言)


おおむね相場は、安値→株価上昇→(強気転換)→高値天井→株価下落→(弱気転換)→安値、の循環を繰り返しています。この格言でいう「円いもの」とは、ひとつの円周のことで相場はこの円周をグルグル回っていると考えます。

この循環が逆行しないのならば、その動きに従えばだれもが「安いところで買い、高くなったら売ること」ができるはずですが、ほとんどの投資家は高値にならなければ出動しないで、買うべき安値で投げているすなわち「相場はまともに動いているのに、投資家は反対の行動をとっている」と投資家心理の矛盾を説いています。


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◆ 「われわれの人生は織り糸で織られているが、良い糸も悪い糸も混じっている」(シェークスピア) 

◆「兵に常勢なく、水に常形なし。能く敵に因りて変化して勝を取る者、これを神という」(孫子)

…相場格言…「相場は相場に聞け」(相場格言)

…相場格言…

「相場は相場に聞け(相場格言)


Aさんが悲観して売り、それを見たBさんが楽観して買う。それらが統合され、ここにチャンスを求めるのがCさんの売買ですが、、、じつはこんなものはまだ小さい解釈で、相場は世界中の思惑を吸って活きている。


相場観の立て方には、まず目先、それから小勢・中勢・大勢がありますが、人気や材料はすでに株価に織り込まれているのだから、あれこれ余計なことは考えず、現実の相場をよく眺め張るのがイチバン。この「相場に聞け」とはこうした経験主義を貫く考え方で戦前は“相場神聖論”といいました。


とはいえ、何時間もかけてやる相場観測は、意味がない。江戸時代の極意書『相場高下伝』には「相場に理屈は禁物なり」とあります。これが後の“理論張り”の禁じ手に繋がるのですが、たしかに相場に理屈は邪魔になる。

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◆「相場には相場の行くべき道がある」(相場格言)

◆「相場に理屈は禁物なり」(相場高下伝)

◆「米商いは上げ下げ二つより出て、心の道の多きこと糸筋の如し」(本間宗久)