…相場格言…「姥桜を買い思惑するは素人(相場格言)
…相場格言…
「姥桜を買い思惑するは素人」(相場格言)
姥桜とは盛りを過ぎた年増銘柄のことですが、こうした時間の経過や環境の変化に対して意固地になると後始末が厄介です。あとは「名物に美味いものなし」というように、市場には評判と実体がどうみても釣り合わない銘柄もたくさんあるもの。なかには知名度や評判を銘柄選択の基準にされる方も多いと思うのですが、こうした銘柄のなかには妙味が薄い銘柄もあるので要注意。往々にしてこうした銘柄は成長性の妙味に欠け、持っていてもたいして面白くないので、すぐに手放したくなるもの。銘柄選びは実体経済と株式市場の趨勢をじっくり量りにかけるべき。くれぐれも銘柄の厚化粧に騙されてはいけません。 …………………………………………………………………………………
◆なにごとも外観ほど善いものでもなく、また外観ほど悪いものでもない。(ウォール街の格言)
◆「輝くからといって金とは限らない」(シェイクスピア)
◆「株と結婚してはいけない」(ウォール街の格言)
◆「恋は人を盲目にするが、結婚はその視力を戻してくれる」(リヒテンブルグ)
◆「惚れた目にはアバタもエクボ」(ことわざ(日)
- 叶 恭子
- Sweet Goddess―叶美香写真集
…相場格言…「よい魚(株)は底に近いところを泳いでいる」(ことわざ)
…相場格言…
「よい魚(株)は底に近いところを泳いでいる」(ことわざ)
株にはそれぞれの出番があり、低迷している銘柄のなかには、その原因が解消すれば大化けする株が隠れています。
また「岸辺にいるのは雑魚ばかり」という諺があるように、雑魚で点数を稼ぐか、じっと我慢で大物を狙うか、これは投資家のスタンスしだい。
ですが、市場には数千匹もの魚がおよぎ、なかには餌とり名人のカワハギや小魚を丸呑みする深海魚さえ潜んでいます。遊び金や捨て金ならいざ知らず、ほとんどの人が自分で用意できる餌に限界があるのですから、雑魚ばかりでは餌がもちません。
投資とはいわば金で金を釣る行為。良い獲物を釣りあげるためには、
仕掛けと時期で調整するしかありません。
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◆「岸辺にいるのは雑魚ばかり」(ことわざ(日))
◆「良鳥は深山に潜み、幽谷に隠れ。美魚は深海に潜む」(ことわざ(日))
- レオ レオニ, 谷川 俊太郎, 薬師神 武夫
- 子どものための音楽ものがたり スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし
…相場格言…「麦わら帽子は冬に買え」(相場格言)
…相場格言…
「麦わら帽子は冬に買え」(相場格言)
暑くなると品薄になる麦わら帽子は、誰も見向きもしない冬のうちに安く買っておけという格言です。いわゆるシーズン・ストックといわれる銘柄群の代表選手といえばビールやカゼ薬の銘柄がありますが、市場にはこうした季節にまつわるイベントがあり、冬の底値圏で仕込み、夏の天井圏で売り抜ける。そして秋に収穫を迎えるというゆったりしたリズムがあります。もともとこの格言は糸偏や豆屋系の相場師が好んだ格言ですが、たしかにわたしたちの日常生活でも、店頭で夏物衣料を買い漁っているころ、卸問屋は次期の冬物衣料をせっせと仕込んでいるわけです。
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◆「夏帽子は冬に買え」(ウォール街の格言)
◆「兜町が静かなときに買え」(相場格言)
…相場格言…「 遠くのものは避けよ」(ウォール街の格言)
…相場格言…
「遠くのものは避けよ」(ウォール街の格言)
ウォール街に「わからないものには手を出すな」という、これは格言というより鉄則があります。そこでこの格言の大意は、銘柄選びは仕事や日常生活つながりで、自分が得意とするセクターや銘柄がよいというものです。俗にいう、得意株というやつですが、こうした考え方で売買するときは、インサイダー情報の売買が御法度なのはもちろんのこと、自分の立場、たとえば企画部の人は強気でも経理部の人は弱気など、その立場によって偏った評価となることがあり、なまじ精通していることが邪魔になることがあります。
なにも知らないのも困りますが、知りすぎもよくない。
このへんが相場の厄介なところです。
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◆「卵が産まれるまで卵は買うな」(ウォール街の格言)
◆「まだ森の中を走っている熊の皮を売る」(ウォール街の格言)
◆「話に投資せず、物に投資せよ」(ウォール街の格言)
◆「クレヨンで説明できないアイデアには、決して投資するな」(ピーター・リンチ)
◆「なにをやっても駄目なときは、当たり前のことをやってみろ」(k・ソコロフ)
…相場格言…「一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」(三猿金泉秘録)
…相場格言…
「一度に買うは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」(三猿金泉秘録)
この「二度に売るべし、買うべし」は米相場の時代から伝わる売買テクニックで、この考え方を実践するのが『三猿金泉秘録』に収録されている“半扱商い”というもの。半扱とは半分のことで、売買する資金と時間を分散することで運用成績とリスクを安定させます。この原文は「半扱商い天下の秘法なり。利の出た建て玉の半分だけを利食いし、その後は模様を眺めて安ければ買い、高ければ利食いして売りつなぐべし」。
いつの時代も資金は小出しが投資の鉄則。いろいろな銘柄を仕込むことを分散投資。時間差をつけて仕込むことを分割投資といい、このふたつを積極的に組合せると、利食いして、再投資することで効率がよくなります。しかし、打診買いも、儲かりだすとしだいに気が大きくなり、天井圏まで引っ張られ逆効果。もし自信があるのなら初手から大きく出たほうがはるかに儲かるときもあります。
日本はいわば先物取引の先駆け的存在であり、この時代に編みだされた手法には、常に一割の値幅をとる安楽商内や、素早いドテンでとる転変商内などがあります。実戦から編みだされた知恵は今日でも有効です。売買にはこうしたメリハリが必要であることを教えてくれます。
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◆「買い遅れたと思わば見合わせ、押し目を買うべし」(八木虎之巻)
◆「小さくトレードしなさい。なぜなら、初めのうちはそれ以上悪くなり得ないほど出来が悪いからだ。」(リチャード・デニス)
…相場格言…「考えてから買え、売ってから考えよ「」(相場格言)
…相場格言…
「考えてから買え、売ってから考えよ」(相場格言)
この格言は、傍観者と当事者の立場の違いによる客観性の盲点を諭しています。買うまではまだ自分の資金が市場に入っていないので、比較的じっくり考えて買うことができます。
しかし、売るとなるとその好機は一瞬。自分の投資資金がかかっているのですから、あれこれ迷いは禁物。
利害が絡むから考える、考えるから身動きがとれなくなるといった悪循環は避けなければいけません。仕舞いは直感がよく、考えるのはそれから。とりあえず行動することが先決です。
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◆「結婚へは歩け、離婚へは走れ」(ユダヤの格言)
◆「売りは迅速、買いは悠然」(相場格言)
◆「売りは早かれ、買いは遅かれ」(相場格言)
◆「好材料には鈍感、悪材料には敏感になるべし」(相場格言)
◆「考えて、考え抜いて底を売り」(相場川柳)
…相場格言…「早耳の早倒れ、早耳の早損」(相場格言)
…相場格言…
「早耳の早倒れ、早耳の早損」(相場格言)
この格言は江戸時代にナニワ商人がつくり、
伊勢や近江の商人が全国に流行らせました。
情報商人である彼らは、情報は速さよりその効果を重視します。
相場の世界では、まだ発表されていない情報で
相場を張ることを“早耳張り”といいますが、何度が聞き流して
「この筋の情報なら間違いなし!」と、
勝負に出たときに限って外れることがおおいのです。
冷静に出来高や取組みを考えさせない好材料は
曲者で、プロはこのへんのサジ加減が上手です。
材料は世間周知のものとして「早耳は遅耳なり」があり、
情報の速さのみで売買することを「早耳買い、早耳売り」といいます。
これを逆の立場で考えると、相場の儲け話はやたらと
話すべきではありません。
損をさせれば叩かれるのはもちろんのこと、
仮に聞いた人が儲けても、周囲のねたみやそねみを
買うことがあるからです。
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◆「地獄耳は地獄に落ちる」(ことわざ(日))
◆「早耳は遅耳なり」(相場格言)
◆「投機の真理はシンプルだ。早耳の連中の反対を行きさえすればよい」(福沢桃介)
◆「賢者は聞き 愚者は語る」(ソロモン)
…相場格言…「真実が靴の紐を結ばぬうちに、虚偽のニュースは世界を一周してしまう」(マーク・トウェ
…相場格言…
「真実が靴の紐を結ばぬうちに、
虚偽のニュースは世界を一周してしまう」(マーク・トウェイン)
この名言を残したマーク・トウェインは『トム・ソーヤーの冒険』で築いた資産のほとんどを投機事業にまわしましたが、わずか数年で破綻し借金返済に追われました。
「市場はニュースを喰って生きている」という格言があるように、市場は常に材料になるニュースに飢えているのです。いまやネットなくして投資を語ることはできませんが世界情勢をふくめいろいろなニュースが売り方と買い方を刺激しています。
情報の集めすぎは迷いを誘うだけ。ニュースは額面どおり受け取るものではなく、その反応を読む。これが情報に接するときの心得です。
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◆「十月。これは株に手を出すには特に危険な月だ。そのほか危険な月は、七月と一月と九月と四月と十一月と五月と三月と六月と二月と八月、それになんといっても十二月だ。」(マーク・トウェイン)
◆「人生には二回だけ投資してはいけない時期がある。一つはその余裕がないとき。一つはその余裕があるとき。」(マーク・トゥエイン)
- マーク・トウェイン, 亀山 龍樹, Mark Twain
- トム・ソーヤの冒険
…相場格言…「流言飛語が相場の本性」(相場格言)
…相場格言…
「流言飛語が相場の本性」(相場格言)
近ごろは風説の流布や株価操作に関する規制が厳しくなりましたが、それでも掲示板やブログなどを読むといつの時代も流言飛語が投資家の活力となっていることがわかります。
かつて相場は諜報戦であるといわれ、さらに米相場の時代にいたっては、相場を崩すため大名や米商人に雇われた忍者が全国各地に放たれました。仕手筋の大物に、伊賀・甲賀の出身者が多いとされるのはそのなごり。幕府は流言飛語が放たれるごとに禁止令を出し打消しに躍起になりましたが、そのほとんどが材料として消化され逆効果になりました。
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←これが米相場の時代の旗振り通信。手旗信号や狼煙の値動きを望遠鏡で読みとり日本各地に伝えた。
◆「予想や噂で買うな、事実だけを買え」(米国証券取引委員会(SEC))
◆「新聞のなかで唯一信頼できるのは広告である」(トマス・ジェファソン)
◆「悪事千里を行く、好事門を出ず」(孫光憲)
◆「想像力は知識よりも大事だ。知識は有限だが、想像力は無限に世界を駆け巡る」(アルバート・アインシュタイン)
…相場格言…「3×5=18、5×5=20」(アンドレ・コストラニイ)
…相場格言…
「3×5=18、5×5=20」(アンドレ・コストラニイ)
この名言を残したコストラニイは戦前の大投機師。彼ら投機師は株価を実勢と人気の結晶として2×2=5±αと考えます。たとえば強気が過ぎれば3×5=18、弱気が過ぎれば5×5=20。単純なことですが、斯道ではこれを「算盤上の数字と算盤外の数字」といい、人気相場は採算圏外の波乱相場となります。
売買で片時も算盤を手放さない人より、ある時点から算盤を放り出した人が勝ってしまうのはこのためで、この段階で罫線破れや理窟超えが生じるわけです。なりふりかまわず売買することで、さらにインパクトを与えているのです。
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◆「ブームに先立たれぬ恐慌はなく、恐慌に終わらないブームはない」(コストラニイ)
◆「長期戦に出る投機師は、行動範囲を自分で決め、その領域内に厳重に閉じこもっていること。短期の戦法を行う投機師は、なおさらのこと、自己の領域を堅く守り、軽々しくそれを崩してはいけない」(コストラニイ)