さてさてさてさて。ハイパー久々にPORTERネタですよ~。
え~と。皆さん忘れちゃっているでしょうけど。
12月20日のオートバイ仲間との忘年会 の時に行ったクラチカヨシダで
特に何も買う予定は無かったのに購入してしまったという。例のモノです。
あれからムーさん自身もずっと開封していなくてですね~。
連休中にやっと開けたので紹介します。
でもちゃんとPORTERオリジナルのボタン付きの、なかなか良いポーチですよ。
んで、中身がですね~。コレです!
(゚∀゚*)馬蹄(ばてい)型コインケース!
はい。これの何かスゲェのかって。そう思うでしょ?
これがそんなに欲しかったのかって思ったでしょ?
はい。このシリーズ。吉田カバンの中でも珍しい手縫い革小物シリーズ でして。
同シリーズはクラチカヨシダ(吉田カバン直営店)でしか購入できません。
それだけでも十分珍しいのですが。ムーさんの心を動かしたのはソコだけじゃないんです。
何と。このカラーがそもそもラインアップに無いんです。
じゃコレは何なんだと!そこがポイントなんですけど。
実はこの手縫いシリーズを手掛けているのが。あの野谷久仁子さんです!
皆さん覚えていないですよねぇ。
一昨年の11月。浅草ものづくり工房
という場所でのイベントですよ!
ちびっこのムーさんよりも更に小柄なこのおばあちゃま。
この方こそムーさんが崇める神!
野谷(吉田)久仁子さんです!
そう!吉田カバンの創設者:吉田吉蔵氏の実の娘にして、
吉田カバンの手縫い職人!この方が実際にお作りになった作品なんです!
今の今まで作品を作り溜めてきてですねぇ。ある程度まとまった数になったので
昨年から手縫いシリーズは発売されはじめたような感じなんですけど。
実はお弟子さん(若い女の子)が1人いらっしゃいまして(他にもいるのかな?)
手縫いシリーズはその方と共同で生産にあたっております。
ということはですよ。そのお弟子さんが作った作品が当たる事もあるワケじゃないですか。
( ´ー`)そこも今回のポイントなんですよ。
実はこの馬蹄型コインケース。ちょいと特殊な縫い方をしておりましてね。
ココですね。まぁココというか。ほぼ全部この縫い方なんですけど。
駒縫いっていう技法を使って縫われているんです。
ムーニー画伯のデッサンでご説明いたしますと。
はい。革の断面図だと思って下さいw
通常は、革の面を貼り合わせて180゚方向で縫うのが一般的なんですけど。
駒縫いというのは。
革の面とコバ(断面)を合わせて、そこを90゚方向に糸を抜くんです。
これがですね~。ムーさんチャレンジしてもいませんがw絶対難しいです。
で、今のところ、まだお弟子さんでは製品として並べられる技術に達していないそうで。
この馬蹄型コインケースは、久仁子さんの作ったモノしか店頭に並べられないんだとか。
(・∀・)そしたらそれは
間違いなく久仁子さんの作品でしょ!
話によるとですねぇ。駒縫いをする時って、針を90゚横に抜かないといけないので。
その時の針のすくい方が難しいらしいです。
お弟子さん(たぶん3年は修行積んでいる方)が、同じ型紙で、同じ縫い方をしても、
フタの締まりがユルユルだったりキツキツだったり。同じ締まり具合を安定して作る事が
難しいらしいです。それくらい技術を要する縫い方って事ですよ。
で、このちょっと変わった配色ですね。通常ラインアップに無いって書きましたが。
これは久仁子さんが趣味的な感じで作ったモノで。
そもそも店頭に並べる予定はなかったものらしいんです。
革も標準モデルは外側にサドルレザー。内側にアメ豚レザーという仕様なのですが。
こちらは両面ともブッテーロレザーという。革蛸でもお馴染みの味が出る革を使用しています。
ムーさんがコレを購入した時は、他にキナリ ブラウン 逆配色グリーン&レッド オレンジ&グリーン
の4種類違う色があって。その中から選んだ色だったんですよ。つまりコレはですねぇ。
(・∀・)このカラーを持っているのはムーさんダケ!って事なんです。買っちゃうでしょ!1点モノで、しかも久仁子さんが作って保存していたモデルで、そもそも売る予定も無かったなんて聞いたら。買っちゃうでしょ!買わなきゃ後悔しちゃうでしょ!
え~更に付け加えるとですねぇ。このモデル。
つまりコレこそが吉田カバンなんですよ!
他のデザイナーでない。生粋の吉蔵モデルですよ!
ただムーさんの中でちょっと参った事に。
ごく最近自分で作ったワニ革コインケースがあるだけに。
いつどこで使えばイイのかって事になっていてですね~。
とりあえず現在は保存状態です。
あ、ちなみにお値段は通常価格+500円という。
久仁子さんの人柄も配慮したスタッフの思いつき価格でした。
その値段をつけたスタッフさんに対応していただいたんですけど。
ブッテーロレザーを使用しているので、本来ならもう少し良い値段になるとも漏らしていましたが。
もともと売りものとして作ったものでないだけに、上げすぎず下げずで+500円になったそうです(笑)