Steel Buffalo |  左利きの雑記。

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あまのじゃくが独特な視点と感性で日常を描いております。
主にバイクとバス釣りがメインの内容です。

では先日ムーさんがアメ横で 購入した高級バッグを紹介しましょう。


これです!
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(゚∀゚)ふつ~!何これ!すげー普通ぢゃん!



いやいや。実は裏側が
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(゚∀゚)やっぱ普通ぅ~(笑)


ちなみに中も意外と普通です。



Q. で?これがいくらなの?



(・∀・)くるよね~。高級ってんだからソコだよね~。

まぁそうね。安く見る人は5,000円前後予想かな?

ムーさんがパッと見ても12,000円前後

ポーターだったとして20,000前後予想って感じですが。


実際は36,750円です!


∑(・Д・ノ)ノ ひぇぇぇぇぇぇ!そんなにすんの!

ムーさんヴァカなんじゃない?ぼったくられてない?


はい。イイですよ。その民主のリアクション正解だと思います!


じゃあ興味ない人のために。

最近マイブームの読む気が失せる改行無しのズラズラと書くアレで説明するよ。

このバッグは、タイトルにも記載してあるように㈱林五の「Steel Buffalo」 というレーベルのバッグです。デザイナーは知る人ぞ知る山口幸一 さん。ムーさんの得ている知識だけで語らせていただきますと。山口さんというのは、かつてあの吉田カバンでデザイナーとして大活躍した方です。そう!PORTER好きなら誰もが知っている。あの「TANKER」 シリーズを手掛けたのが山口さん。別ラインのLUGGAGE LABEL を立ち上げたのも山口さんです。誰もが知っているあのPORTERのロゴ も、歩いているポーターさんの絵 も、実は山口さんが描いたものなんですね。つまりどういう事かと言うと。今のPORTERがあるのは、山口さんのおかげであると言っても過言ではないほど影響力が強い人だったんですね。※PORTERというブランド名は創業者である吉田吉蔵さん考案です。ただ、人一倍こだわりがある方なので。するってぇとどうなるかって言うと。吉田カバンの経営方針と反りが合わなくなり、会社を辞め独立するという方向に行ってしまわれたというワケでございます。で、独立して大成功を収めたかというと、そんな事は無く。何種類かのブランド名を経て、今に至っているというワケでございます。TANKERに関しては、実はデザイナーの山口さんと、もう1人。プロデューサーであった吉田克幸 さんが大きく関わっています。克幸さんと言えばムーさんの大好きなあのPorter Classic の創設者です!吉田カバンの飛躍は、この2人の力によって生まれた大成功だったワケです。もちろん全部が全部ではないですけどね。で、そんなTANKERのデザイナーが、TANKER以上にこだわって作っているレーベルがこのSteel Buffaloという事なんです。だから単純に「値段が高い」っていうのは、デザイン面でも使用する材料面でも必要以上にこだわりすぎた結果というか。山口さん自身、これくらいこだわったものが本当は作りたかったという事なんです。だから山口さんは今、本当にやりたかった事が今できているのではないかなと。そう感じておるしだいです。そして更に得た知識によると。このSteel Buffaloシリーズを製作(縫製)しているのは、たった1人の職人さん(もちろんサポートの方もいるでしょうけど。)です。なので、大量生産など出来ないのはもちろん。半年に1回新作が出るのですが、新作になるたびに旧作は生産終了になります。だって1人でしか作っていないですからね。吉田カバンと比べると、小売価格は高めに設定されているっぽいですが。欲しいと思ったモデルは値引きされる前に購入しておかないと、半額セールになった頃には売り切れていますかね~。


というわけで。こだわりすぎて高額になっちゃったディテールを見てみましょうか。
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はい。注目すべきはステッチ(縫い目)ですけど。非常にピッチが細かいです。

そして念入りに縫いすぎだよっ!ってツッコミたくなるほど各所縫ってあります。

頑丈にするのにダブルステッチというのは吉田カバンでもよくやる技法ですが。

(・∀・)もぉトリプルステッチくり出しちゃってるよね。

どこまで強靭にしたいんだって感じだよね。



ショルダーベルトのアジャスター部分見てみましょうか。
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はい。バックルも生地も傷んでハゲちゃってますね。中古や骨董品じゃないですよ。

ダメージ加工ね。わざとね!味出しね!

調整して余っちゃったベルトがブラブラと遊んでしまわぬように、デザインを損ねる事なく納めるデザイン。すばらしいですね。



このロゴの位置や、タグの付け方なんかが非常に吉田カバンと似ていますが。
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おそらく元々は山口さんの発案でしょう。吉田カバン今でも真似ているんです。



ファスナーの裏側です。
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ファスナーの裏側のまでダブルステッチを使っているというのがスゴいんですけど。

実はもっとスゴい所があるんですけど。上の写真だけで何がスゴいか気が付きますか?


おそらく手芸でバッグを作っている方なら、気が付くかもしれませんね。

普通こんなとこマジマジと見ないですからね。



ではわかりやすく、普通のバッグのファスナー裏側を見てみましょう。
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(・∀・)上の写真と比べてどうかな~?わかったかな~?



そう!ファスナーのピロピロしたフチが出ちゃってるって事よ!

見えない所だし、機能上問題無いんだから、これが普通なのよ。

自分が持ってるバッグのファスナーの内側見てごらん。ほとんどのモノがピロってるはずよ。

でも山口さんは美しく機能的で強靭さのあるデザインを追求した結果。裏側にまでこだわちゃってるって事ね!



とまぁこんな感じでごさいます。
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だから普通に見えて正解なのよ。

普通のデザインで究極を求めるとこうなるって事だね。

一番最初の写真見て「わぁスゴい!」って感じた人は相当の目利きよ。


(θωθ)まぁ隠していたワケではないんですけど。もともとSteel Buffaloすごく欲しくて購入しました!というワケではなく。皆様と同じ視点で「どこがイイんだ!」という見方をしています。

それを今回試してみたいという気持ちで購入しました。

この値段に見合った価値はあるのかと!どんだけスゲェんだよと!

それを知る良い買い物だったのではないかと思っています。
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あ、ちなみにコレはバイク通勤や、チョイお出かけ用に使用します。




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Steel Buffalo「DECK」SQUARE SWHOULDER BAG

Material:Heavy Code Cross(Cotton100%) Price:\36,750

端数値引きしてもらって\36,000でした。