おはようございます。
週末の米国市場は消費者物価指数に続き、生産者物価指数も市場予想を上回るインフレ率上昇となりました。
ミシガン大学消費者信頼感指数も市場予想を上回り、1年先の期待インフレ率も僅かに上昇し、金利上昇を嫌気して反落しました。
日経、TOPIX、グロース250指数先物も、それぞれ反落しております
◇今週の主要イベント
19日㈪
米国市場休場
20日㈫
□米国決算発表
ウォルマート
ホーム・デポ
21日㈬
FOMC議事録
□米国決算発表
エヌビディア
22日㈭
米国製造業PMI
米国サービス業PMI
23日㈮
東証休場
今週はイベント自体は少ないですが、日本時間22日の早朝に重要イベントが集中します。
まず22日の朝4時にFOMC議事録の発表があり、その2時間後の米国市場引け後の朝6時にエヌビディアの決算が発表されます。
先週末は株価が下落したため、若干過熱感が低下してリスクは緩和した印象ですが、良くても悪くても値動きが荒くなることが予想されます。
もしエヌビディアの決算発表の結果と株式市場の反応が悪かったケースでは、東証は三連休を控えての週末となりますので、リスク回避ムードが高まりやすいことが想定されます。
◇主要指標のテクニカル
日経は先週は史上最高値まで、あと50円まで迫りましたが、週末に掛けては利益確定売りに押されました。
今週はエヌビディアの決算発表次第で38000円割れと史上最高値更新の双方の可能性があります。
米国市場は先週は小幅に反落しました。
こちらも今週はエヌビディア次第となることが想定されます。
一旦は値幅調整になったとしても、上昇トレンド自体は継続するのではないかと見ております。
グロース250指数は先週は遂にアセンディングトライアングルを上抜けては爆上げしました。
年初の日経と同じ様に725ポイントの長期間上抜けできなかった重要な節目をブレイクしての爆上げパターンとなりました。
ファンダメンタルズ的にも誰もが意識した需給悪イベント通過と重なったことが要因でした。
このようなにテクニカル分析だけではなく、ファンダメンタルズ的な要素を考慮して分析して取引すると、全て当てることが不可能ですが、的中度が高まります。
株や指数は美人投票ですので、業績や指標が良ければ必ず上がる訳ではありません。
投資の考え方は千差万別だと思いますが、単純にテクニカル、ファンダメンタルズともに良好なら、テクニカル派の方だけ、ファンダメンタルズ派の方だけ、とはならず、両派からの買いが入る可能性が高まった方が、より美人投票で上位になりやすい、と解釈しております。
それゆえテクニカル分析だけではなく、何故、どうして日経や米国市場の値動きが上下したのか?
毎日、情報ソースを添付して書いている訳です。
個別銘柄ならチャート見て、この日は何故動いたのか?
株探などで検索すれば簡単に分かります。
しかし日米指数は過去のチャートを見て、この日は何があったのか?調べるのが大変なので、これを簡単に調べるためにも、この記事を毎日書いております。
話がそれましたが、今週もグロース市場は堅調展開継続がメインシナリオですが、週後半はコチラもエヌビディア次第となります。
◇まとめ
先週は米国市場は引き続き景気のソフトランディングとハイテク株期待は継続しておりますが、消費者物価指数、生産者物価指数と市場予想を上回るインフレ率上昇で金利が上昇して株価は小幅に反落しました。
日経は引き続き日銀内田副総裁のポジティブサプライズ発言を好感する流れが継続し、円安基調も下支え要因となり続伸しました。
今週は上記の通りエヌビディアの決算発表が注目されますが、それ以上にスケジュールを確認しての戦略が重要となります。
まず週初の月曜日の夜は米国市場は休場ですので、売り一巡後は比較的底堅い値動きになりやすいのではないか?
特にグロース250指数は先週末は+3.8%の爆上げでしたので、朝はGDスタートでアク抜けした方が上昇基調が継続しやすいのではないか?
ハイテク株期待はまだ継続しておりますので、21日のエヌビディアの決算発表までは、底堅い値動きになりやすいのではないか?
という感じが週前半のメインシナリオとなります。
後半はエヌビディア次第となりますが、日経の方も史上最高値38915円が意識されます。
このような重要なイベントや節目を超えた時は上昇加速の可能性の一方、『鬼より怖い一文新値』展開の双方の可能性があります。
可能性が高いのは、どちらにしろ値動きは大きくなりやすいので、どちらに動いても対応しやすいポジション量に調整していくことが重要です。
私自身の信用取引口座で解説すると、先週末はグロース市場は予想通りのお祭りになりましたので、ザラ場中は信用枠を全て使ってレバレッジ最大で取引をしました。
しかし私自身の個人的なマイルールではありますが、持ち越しの信用維持率は50%まで、と決めておりますので、大引けではポジション調整して上記のポジション量にしました。
信用維持率だと分かり辛い方もいると思いますので、金額で解説すると、投資金が100万円なら、ザラ場中は300万円まで投資しますが、持ち越しのポジションは200万円以下に調整する、ということになります。
エヌビディアの決算発表を直前に控えての21日の東証大引けは信用維持率100%、上記の金額にすると100万円以下までポジション調整しておけば、そのまま上昇が加速しても問題はないし、急落したとしても対応はしやすいと思います。
◇日経予想レンジ
37500〜39500円