先日購入した自然農法の書籍に続き、こちらの書籍も購入しました。

やっぱり面白い。あっという間に読破してしまいました。

説明や目的がとても丁寧に記されており、実例を基に実践しやすい内容です。

自然農法を目指す方はバイブルになるでしょう。

 

この自然農法、無農薬無肥料で自然に任せて野菜を栽培します。

特に土づくりに重きを置いていますが、その内容が2年前「土づくりついての講習会」に参加した時に講師が「山の木々が枯れないのは落葉や死んだ虫が栄養になるから」なんて言ってたのを思い出しました。まさに目標はココなのかもしれません。

 

正直この自然農法に興味があり実践してみたい思いもあるのですが、いざ実践しても直ぐには効果が表れないのが自然農法。ある意味長期投資に似た考えで、じっくりゆっくりと環境を積み立てねばなりません。

 

ならば少しずつでもやっていこうと、今年の家庭菜園は「できるだけ自然を味方につけて無肥料無農薬で野菜を育てる」事を目標にし、まず着目したのが以下の3点になります。

 

まず1点目は雑草の取り扱い方です。

いつも引っこ抜いて堆肥場にポイッと入れて、米ぬか撒いて水撒いて蓋して堆肥に。

自然農法では、根を残し草を刈り畝にバラまき、必要に応じて米ぬかを少量振りまく。

どちらも行き着く先は堆肥には変わりないのですが、後者の場合、マルチにもなり虫の棲み処になり、役目を終えると土に還るという点では勝っていると考えます。

 

2点目は虫を呼び込み味方につけるです。

書籍を読んでいてハッとしたのは「虫を呼ぶには雑草が必要」って事です。

私は「雑草=悪」と決めつけていて、片っ端から根絶すべく根から引っこ抜いて堆肥場に放り投げていました。しかしこの雑草が虫達の棲み処になっていたんですね。

虫の棲み処を奪っておきながら「テントウムシ見ないなぁ」とか言ってたとは、まさに「無知は罪なり」です。

 

最後3点目は自然災害に備えるです。

何だかんだ言ってここ石狩は常に風が吹きつけるエリアです。

台風来たときは立ってるのがやっと。そりゃトマトもナスもピーマンもぶっ飛びました。

となるとある程度の暴風対策をしなければなりません。

 

現状の菜園と上記3点を照らし合わせると、緑肥バンカープランツ、障壁栽培という単語が出てきました。

 

緑肥は栽培する前に緑肥植物を植えて育て畑に漉き込み、その後に野菜などを植え付けるのですが、私は脇に植え伸びてきたら刈ってマルチにしようと考えています。

ちょうど菜園に緑肥になるマメ科のシロツメクサが生えていますが少量ですので、足りなければ他の緑肥植物を導入してもいいかもしれません。

そして困りもののスギナ。これもしっかり緑肥になります。マルチにもなるし見方が変わると一気に味方になりますね。

またコンパニオンプランツのマリーゴールドも緑肥に最適な植物みたいです。剪定したものを刻んでパラ播きしても面白そうです。

 

バンカープランツは天敵を呼び寄せ棲まわせる植物の事を言い様々な種類があります。

例として、ナスの横にソルゴーを植え付けると、クサカゲロウやヒメハナカメムシといった虫がソルゴーに集まってきて、ナスにつくアブラムシやハダニといった害虫を捕食してくれます。ニラやヨモギも同様の効果があり、コンパニオンプランツとしても作用させれるので、うまくいけばアブラムシ駆除に薬品も労力も要らなくなりますね。

 

そしてここ石狩の強風を遮ってくれるのに一役買ってくれそうな栽培方法が障壁栽培です。

植物で障壁を作って風を防ぐ、簡単にいえば防風林みたいなものです。

石狩の農家さんは防風林に囲まれた家もあり、畑にも防風林があったりします。アスパラガス栽培の農家さんは防風ネットが主流の様です。

 

バンカープランツで例に出したソルゴーなんてのが正に障壁になりそうでいいんですよね。

(出典:タキイネット

草丈が2メートル以上にもなるので、風向きと日差しを考えて畝際に並べて植えておくと良いかなと考えています。

 

段々と今年の家庭菜園の構想が纏まってきています。

雪解けまで2ヵ月といったところです。

最近思うのですが、年中菜園作業できる所に移住したいですね~!笑い泣き