今日は、十三夜。 | ふうせんのブログ

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小林蕗子のブログです。2013年5月に始めたときはプロフィールに本名を明示していましたが、消えてしまいましたので、ここに表示します。。
主に歌舞伎や本のことなどを、自分のメモ的に発信したいなあって思っています。よろしく!!

今日は、十三夜。
夕方五時半ごろかしら、薄暮の東の空に、やわらかに輝く十三夜をみつけました。
今、時計は9時に差し掛かろうとしていますが、雲の間から時折、月の気配というか、月あかりに照らされる雲の切れ目が観られます。

今年の十五夜は9月29日金曜日。
その十五夜をまえにして、9月23日土曜日の午後2時からNHKEテレで放送された
【美の壺「輝きに心映して 月」】を録画しました。

 

この番組は今年の2月10日に放送されたものを再放送したものです。
そして、さらに9月29日(金) 午後3:31 〜 午後4:00、NHKBSプレミアムで再放送されます。
NHKプラスでも配信されていますが、せっかくの再放送で、30分ほどですから、是非みていただきたく、大急ぎでブログを更新します。

ともかく桂離宮が美しい。
私は20歳ごろに2度、許可を頂いて桂離宮を訪れています。
その美しさは、絢爛豪華な二条城とは対極をなす美しさ。
二条城が太陽なら、桂離宮は月の美しさ。
私は絢爛豪華を嫌うものではありませんが、

月のように静かにたたずむ桂離宮の書院や月波楼の美しさ、

庭の樹々や池から立ち上る柔らかな美しさに、

私はただ静かに息のむ想いでした。

桂離宮は「月を見て和歌を詠むこと」を目的に建てられました。

と解説されています。
そこで、この番組では特別に許可を得て、
夜の桂離宮、そこに浮かぶ月が撮影されています。

〈月をこそ 親しみあかぬ 思ふこと
   言わむばかりの 友と向ひて
       八条宮智仁親王〉

※八条宮智仁親王は、17世紀に八条宮家の別邸としてこの桂離宮の造営に着手しました。

※桂離宮の参観は、

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番組では、桂離宮のほか
▽国宝!聖徳太子のために作られた日本最古の刺繍に「月とうさぎ」
▽国宝・源氏物語絵巻には恋を呼ぶ月
などなど、興味深いはなしが展開されています。

2023年9月27日午後11時 
今夜の十三夜は、雲のかなたに隠れてしまいました。

お休みなさい